2022年最新SaaSカオスマップを紹介!今注目の国内SaaS企業は?

コロナ禍によるDX推進の風潮が広まる中で急速に成長しているクラウドサービスですが、その中でも特に今注目されているのがSaaSです。

SaaSとは、サービスとしてのソフトウェアを意味しており、ベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアをインターネット経由でユーザーが利用できるサービスを指します。

今回は、そんなSaaSを提供している企業について、2022年の最新SaaSカオスマップの解説とともに詳しく紹介していきます。

目次

SaaSのカオスマップは簡単にいうと「SaaSの企業一覧」

SaaSカオスマップとは、SaaS比較サイト「BOXIL(ボクシル)」を運営するスマートキャンプで、2017年から毎年発表されている「SaaS業界レポート」の中の、「Horizontal SaaS カオスマップ」のことです。

グループウェア、ビジネスチャット、Web会議、マーケティングオートメーション、オンラインストレージ、名刺管理、会計など、日常的に浸透しているSaaSがマッピングされています。

ビジネスチャットの「チャットワーク」、勤怠管理の「ジョブカン」、名刺管理の「sansan」、Web会議の「Zoom」、会計業務の「freee」など、日常的に使っているサービスが含まれていたりもするので、チェックしてみましょう。

2022年の業種別カオスマップを紹介

ここからはSaaS企業の提供しているサービスの種類を、カオスマップを元に紹介していきます。SaaS企業は非常に多く存在し、さまざまな種類のサービスが提供されています。今回はその中でも、下記の6つの分野に分けて解説していきます。

  • Collaboration
  • Marketing & Sales
  • HR
  • Back office
  • Other
  • SaaS for SaaS

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Collaboration

Collaborationは、グループウェア、ビジネスチャット、WEB会議などを事業として行っているSaaS企業が分類されている分野です。

カオスマップ内の代表的な企業としては、CMなどでも有名なサイボウズOfficeやkintone、企業のWEB会議で活用されることが多いSkype、オンラインストレージとして有名なDropboxなどが挙げられます。

Marketing & Sales

Marketing & Salesは文字通りマーケティングや営業に関するSaaS企業が分類されています。具体的には、MAやCRM/SFA、名刺管理、問い合わせ管理、カスタマーサクセスなどです。

カオスマップに記載されている企業としては、SaaS企業の比較や「SaaS業界レポート」の作成を行っているBOXIL、営業DXサービスを提供しているSansan、CRM/SFAサービスを行っているSalesforceなどが挙げられます。

HR

HRはHuman Resourcesの頭文字からなる言葉で、「人的資源」という意味です。人的資源に関する事業を「HR業界」といい、人材採用や人事などの人的資源に関わる業務を行います。

具体的な分類としては、労務管理、人事評価/タレントマネジメント、勤怠管理、採用管理などです。

カオスマップで紹介されている代表的な企業としては、労務管理クラウドや人事労務システムなどを提供しているSmartHR、勤怠管理や採用管理に便利なサービスを提供しているジョブカン、タレントマネジメントシステムに強いカオナビなどが挙げられます。

Back office

Back officeは、経理や財務、総務などの業務に該当するSaaS企業がまとめられています。具体的にいうと、契約や経費精算、給与、会計、予算管理、SaaS管理などです。カオスマップで紹介している企業としては、電子印鑑のGMOサイン、CMでも有名な経費精算システムの楽楽精算などが代表例として挙げられます。

Other

その他の分類としては、IT資産管理、セキュリティ、SSO、開発、AI/loTなどが挙げられます。具体的な企業としては、AI/loTではIBM Watson、「簡単最速」のSSOと謳っているGMOトラストログインなどです。

SaaS for SaaS

最後の分類として「SaaS for SaaS」があり、SaaS for SaaSにはiPaaS、開発/運用支援などが含まれます。カオスマップでは、zapierやboomi、SaaSusなどの企業が紹介されています。

2022年、今注目の国内SaaS企業【特徴・サービス】

SaaS業界は急成長しており、カオスマップに紹介されている企業以外でも注目企業は多数存在します。ここでは、その中でも特に注目されている企業について見ていきましょう。

  • freee
  • カオナビ
  • HRBrain
  • Bow Now(クラウドサーカスMtame)
  • SmartHR
  • Salesforce(セールスフォース・ドットコム)
  • SATORI
  • sansan
  • ユーザベース
  • ラクス
  • マネーフォワード

国内SaaS企業10社のサービス内容や領域、機能の魅力、働き方の特徴を具体的にまとめていきます。

freee

freeeは東京都品川区に本社を置く、従業員数500人超のベンチャー企業です。2015年6月期〜2019年6月期における売上高年平均成長率は100%を超え、2019年12月には東証マザーズ上場も果たしています。

サービス内容・領域

freeeは、主に7つのサービスを展開しています。

  • 会計フリー
  • 人事労務フリー
  • 申告フリー
  • マイナンバー管理フリー
  • 会社設立フリー
  • 開業フリー
  • フリーカード

会計フリーは、法人の事業形態や経理システム、個人事業などのジャンルに合わせ、さまざまな会計作業に対応。帳簿作成や請求書作成、決算書の作成など多種多様なプランがあります。ここで集計した会計情報をもとに、経営分析や収支管理なども可能です。

人事労務フリーは給料計算や年末調整、勤怠管理など、法人における労務業務を一元化するサービスです。有給管理や従業員の情報についてもまとめられるため、これ1本ですべてを集約化できます。

申告フリーは税務申告書の作成を効率化できるサービスです。法人税や消費税、申請届出などに対応しており、上記の会計フリーや人事労務フリーと連携することで、会計から申告まで一貫して行えます。

マイナンバー管理フリーは、従業員のマイナンバー情報を低コストで高いセキュリティのもとで管理できるサービスです。収集・保管・利用・破棄までをすべてクラウドで行えるため、物理的に漏洩するリスクを軽減できます。

会社設立フリーは、必要事項を入力するだけで会社設立における文書を作成できるサービスです。3ステップで作成でき、法人口座やクレジットカードの申請書類も合わせて作成できます。

開業フリーは個人事業主の開業に最適化されたサービスです。法人よりもより簡単に、無料で作成できるため、開業における詳しい知識がなくても作業できます。

フリーカードは、創業間もない時期であっても、本人確認書類だけでクレジットカードが作成できるサービスで年会費も無料です。

機能の魅力

freeeは、上記の通り会計や人事に関連したさまざまなサービスを展開しています。その中で「クラウド化している」というのは、共通して魅力的な点です。さらに、ソフトは共有できるため、複数名で会計情報をリアルタイムで把握できます。

また、多くのサービスが質問に答えるだけで利用可能で、会計や経理に関する知識がない利用者でも簡単に使用できます。これまで税理士や公認会計士に依頼しなければならなかった業務が、個人でもできるようになった点は大きいです。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

freeeでは、挑戦する働き方を重要視しています。「社会の進化を担う責任」「ムーブメント型チーム」という会社の2大方針のもと、ミッションに共感し合った仲間が本質的なことであれば積極的に挑戦する労務環境です。アウトプットを前提とした思考や共有など、社会に変化をもたらしたい方には挑戦しやすい環境があります。

もちろん、そうした環境を構築するための福利厚生も充実しており、勤務中にリラックスするための飲食無料支給やラウンジやソファなど勤務場所が自由です。また、業務に必要な書籍を自由に購入できる制度などがあります。活躍したメンバーを表彰する制度もあるため、高いモチベーションを維持した上で働けるでしょう。また、freeeで培ったスキルを持って独立することに対しても、寛容的です。

 

freee公式サイト

カオナビ

カオナビは東京都港区に本社を置くベンチャー企業です。設立は2008年で、2012年に人材データベースサービスである『カオナビ Ver.1.0』をリリースして事業を開始しました。設立者の柳橋仁機氏は、アクセンチュアでのデータベースシステム開発業務、アスタイルでの人材採用、労務管理など人事関連業務の経験を経てカオナビを設立しました。

サービス内容・領域

株式会社カオナビが提供しているサービスである「カオナビ」は、社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステムで、「人事」領域のサービスに当たります。

具体的な内容としては、社員の経験・評価など人材情報の一元化、人事業務の効率化、評価運用の効率化などです。さらに、テレワーク・生産性向上・人材不足など、さまざまな人事課題にも対応しています。

カオナビは国内の大企業も多数利用しており、約2,000社がこのサービスを用いてタレントマネジメントを行っているほどのサービスです。

機能の魅力

カオナビでは名前の通り、顔写真をベースに人材情報が整理されているため、直感的に組織・人材が把握できます。

さらに、導入企業の組織や体制に合わせて自由にカスタマイズできます。従業員ごとの閲覧権限設定なども可能で、システムに詳しくない人事担当者も簡単にカスタマイズ可能です。

また、カオナビには、業種業態を横断して蓄積された圧倒的情報量のHRノウハウがあります。他のユーザーから直接学べる「コミュニティ」、多様な活用実績が掲載されている「ライブラリ」は魅力的なサービスといえるでしょう。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

カオナビは人材開発に関わるサービスを提供している企業であり、自社でもさまざまな働き方改革や働き方制度を実施しています。その例の1つが、2020年12月より開始したニューノーマル時代における働き方制度「MY WORK STYLE」です。

「MY WORK STYLE」では、大きく3つの制度を導入しています。

  1. 働く場所の選択

社員各自が仕事しやすい環境で仕事できる制度。出社や自宅、許可された就業スペースなど、仕事をする場所については社員の裁量で選択可能。

  1. スーパーフレックス制度

従来のコアタイムを撤廃し、フレックスタイム(05:00~22:00)の中で1日4時間以上働くことで、任意の時間帯を選択可能。

  1. スイッチワーク制度

仕事の合間に育児時間の確保をするなど、細切れに働くことが可能。

 

カオナビ公式サイト

HRBrain

HRBrainは東京都渋谷区に本社を構えるベンチャー企業で、人材データの管理・分析・活用を通じて、戦略的な人事の意思決定を支えるサービスを提供しています。

設立は2016年で、2017年1月から組織成長クラウドである「HRBrain」のサービスを開始しました。

代表取締役の堀浩輝氏は新卒でサイバーエージェントに入社後、Amebaにて事業部長に就任。以降もAmebaブログなどさまざまなサービスの責任者を経験したのち、HRBrainを設立しました。

サービス内容・領域

HRBrainはタレントマネジメントシステムを提供しており、人事・現場で使いやすい顧客満足度No.1のタレントマネジメントシステムとされています。

このサービスでは、あらゆる人材データを一元管理したり、人事評価の集計作業を自動化したりと、従来の人事が行っていたアナログ作業の効率化が可能です。さらに、それらのデータを分析・活用できるツールとなっています。

HRBrainは中小から大手企業まで幅広く導入されている人気サービスです。

機能の魅力

HRBrainの大きな魅力の1つは、目標・面談・評価を簡単に一元管理できるという点です。従業員はテンプレートに従って進捗やフィードバック内容を入力するだけで、振り返りやすい形でクラウドに保存されます。

また、HRBrainは無駄のないシンプルな画面であるため操作が分かりやすく、PCが苦手な社員でも使いやすいです。また、評価用テンプレートに関しても幅広くカバーしており、使いやすさを追求した設計となっています。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

HRBrainの働き方として、挑戦し続けることが重視されています。これはHRBrainに限ったことではありませんが、IT業界は変化が激しい業界であり、トレンドの変化に敏感に反応しなければいけません。さらに、トレンドの変化にともなって、自身やサービスも成長・変化する必要があります。

また、成長中の企業ならではですが、2020年から2021年の1年間でポジション数が225%に増加するなど、挑戦した結果が役職などで表れやすいです。仕事が役職へとつながりやすいのは大きなやりがいにつながり、挑戦の原動力となるでしょう。

なお、HRBrainは制度面でも比較的環境が整っており、フレックス制度やリモートワークが導入されています。

 

HRBrain公式サイト

Bow Now(クラウドサーカスMtame)

Bow Nowを提供するクラウドサーカスMtame株式会社は東京都新宿区に本社をおき、社員85名ほどです。Web開発を行なうスターティアラボ株式会社から事業の1つであるウェブプロモーション事業を会社分割し、100%子会社として設立されました。

経営者の金井章浩氏は30代と若く、これから注目のベンチャー企業です。非上場ではあるものの、時流に沿った成長率の高い事業が魅力です。

サービス内容・領域

Bow Nowは、「低コストで使いやすい」を実現したMA(マーケティングオートメーション)ツールです。MAとは新規顧客を獲得する際に行うマーケティング活動を可視化・自動化し、見込み客の興味・関心に寄り添って最適な商談へとつなげるマーケティング自動化手法をいいます。

Bow NowのMAは、Webサイトの過去アクセスからリード客を効率的な手法で商談へつなげるMAツールです。

機能の魅力

Bow Nowの最大の特徴として、シンプルで使いやすい設計が挙げられます。厳選した機能と直感的な操作性により、これまでの一般的なMAツールの操作の複雑性から、導入を躊躇していたユーザーの獲得を可能としました。その結果、これまでに2450社以上の導入実績があります。

さらに、料金プランもシンプルです。基本的に無料で使用できて、必要に応じて課金していくシステムであるため、ミニマムスタートで少しずつ操作性を覚えられます。

また、導入後すぐにマーケティング活動が手軽にできるのも利点でしょう。従来のMAツールは、中長期的な成果を考えて導入を検討されるものでした。もちろん中長期的な視点も重要ですが、中小企業では手軽に使えないと導入の決済が出ないというケースもあるでしょう。

そうした中でBow Nowは、中長期的な目線を持ちつつも、短期的にしっかり使えることも重要視されています。細かい条件検索やホットリードの自動抽出など、手軽ながらもしっかりと使える機能が多数導入されており、すぐに使用可能です。

また、同会社でリリースされているCMS「Blue Monkey」というプロダクトも、Bow Nowと合わせて導入できます。Webサイトの簡単な構築もバッチリです。

ferret Oneと同じように、Webマーケティングの成功までしっかりとコミットするコンサルティングのサービスも人気を博しています。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

Mtame株式会社は、フラットに他社の製品でも紹介するスタンスです。「一人ひとりに最適な情報を、最高の顧客体験でもって届ける」という考えのもと、良いものであれば自社製品でなくても紹介する社風となっています。

また、マーケティング系の会社でありながら営業要素が強いことも特徴です。顧客の問題解決に向けてどのようなことができるのかを「世の中を楽しく!」というスローガンのもと提案します。顧客に満足してもらいたい、最高のソリューションを提供していきたいという考えをお持ちの方には良い労働環境といえるでしょう。

 

Bow Now公式サイト

SmartHR

SmartHRは東京都港区に本社を置くベンチャー企業で、人事・労務の業務効率化と働く人の生産性向上を支えるサービスを提供しています。

設立は2013年で、代表取締役である宮田昇始氏はWebディレクターとしてB2Bや医療系を中心にWebサイトやアプリケーションのディレクションを担当し、闘病経験を経たのちに株式会社SmartHRの前身である株式会社KUFUを設立しました。海外SaaS企業並みの成長率を誇るSmartHRは、非上場ながらも今後さらなる期待が持たれています。

サービス内容・領域

SmartHRは、人事・労務の業務効率化と働く人の生産性向上を支える労務管理ソフト「SmartHR」を提供しています。

これを利用することで、従業員情報の一元管理、各種労務手続きのペーパーレス化などだけでなく、従業員サーベイや人事情報の分析なども可能です。

SmartHRはサービスの登録社数が40,000社以上で、学校法人からメーカー、証券会社などさまざまな業界で利用されています。

 

機能の魅力

SmartHRは年末調整などの労務手続きからWeb給与明細の発行、人事評価の業務効率化から人材活用まで幅広くサービスを提供しています。

SmartHRは最新情報への自動更新機能が可能です。入社時に入力された情報が集約されるのはもちろん、住所変更などがあった際も自動で情報が更新されて、常に新しい状態の社員名簿になります。

また、クラウドで管理するため、当然「紙」も不要です。少人数の企業であっても年数を重ねれば、書類の量は多くなります。ペーパーレス化すれば、紙で場所を取られることもなく、時間や経費の削減にもつながるでしょう。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

SmartHRは「自律駆動」、「遊び心」の精神を特に重要視しています。自律駆動は、自分を律して駆けだしていくという意味です。つまり、自分で会社の問題を見つけて解決できるかどうかを指しています。

また、SmartHRは福利厚生が非常に充実しており、出産時の特別休暇などの比較的一般的なものから、たばこを吸わない手当・リモート環境を整える手当などの一風変わった制度も利用可能です。ユニークな手当が多数存在しているのは、SmartHRの企業文化である「遊び心」の表れともいえるでしょう。

 

SmartHR公式サイト

Salesforce(セールスフォース・ドットコム)

Salesforceはサンフランシスコに本社を持ち、従業員数49,000名のグローバル企業です。米国法人は上場しており、SaaS企業の王者として高い成長率を誇ります。日本法人(セールスフォース・ドットコム)の設立は2000年で、代表は小出真一氏です。

サービス内容・領域

SaaS企業としてトップのシェアを誇るSalesforceは、さまざまなSaaSサービスを提供しています。

 

  • 営業

CRM(顧客関係管理)とSFA(営業支援システム)をパッケージ化した営業支援サービス「Sales Cloud」。営業活動における活動履歴やディスカッションの内容などを記録します。

 

  • マーケティング

カスタマージャーニーや顧客像のデジタル分析で把握、顧客へのメッセージ送信に注力した「Salesforce Marketing Cloud」。「認知の獲得」から「ファン化」まで、双方向でリアルタイムのエンゲージメントを実現します。 顧客ごとに異なるアプローチが可能となり、メールやSMSなどのさまざまな形に最適化が可能です。

 

  • BtoBマーケティング支援

いわゆるMA(マーケティングオートメーション)ツールである「Pardot」。一般的なMAツールにある機能は網羅しており、見込み客の育成の段階を見える化して、効率的なセールスのアプローチを行えます。

 

  • コンタクトセンター

カスタマーサービスに求められるさまざまな機能を実装した「Service Cloud」。Webでのソリューションが普及した現代においても求められるコンタクトセンターで、カスタマーサービスの品質向上に役立ちます。チャットやビデオ通話にも対応可能です。

 

  • コミュニティ

Web上においてコミュニケーションを取るプラットフォーム「Community Cloud」。双方的なコミュニケーションの場として、問題解決のためのナレッジを共有できます。社員同士やパートナー同士といったコミュニティも可能です。

 

  • クラウド型社内情報共有

社内の情報共有スペースとして有効な「Chatter」。モバイルデバイスに対応しており、いつでもどこでも情報の共有ができます。アンケート機能もあるため、社員のコンセンサスを取る際にも有用です。

 

  • プラットフォーム

アプリケーション開発専用のプラットフォーム「Salesforce Platform」。自社のニーズに合ったCRMをカスタマイズ可能で、各種連携も容易にできます。

機能の魅力

Salesforceはさまざまなサービスを多角的に展開しているため、マーケティングに関する豊富な要望に応えられます

また、他社の製品と比較しても卓越している機能性が特徴です。長い歴史の中で築かれた信頼性は高く、企業としての安定性も高いことからも、安心してサービスを受けられるでしょう。

なお、他社にある機能はほぼすべて網羅しているため、Salesforceのサービスを使えば安心といえるほどの魅力があります。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

外資系企業ということもあり、完全実力主義の社風です。とにかく実力で登りたい、自分の力を生かしていきたいという社員が多い傾向にあります。

また、製品の機能が複雑なため、あらゆる角度からの機能的な説明を顧客から求められるでしょう。セールス能力だけではなく製品知識やコミュニケーション能力など、総合的に優れている必要があります。

 

Salesforce公式サイト

SATORI

SATORIは東京都渋谷区にある2015年に設立されたベンチャー企業で、代表は植山浩介氏です。徹底したサポートにより急成長を続けるSATORIは、非上場ながら今後に注目されています。

サービス内容・領域

MA(マーケティングオートメーション)ツールであるSATORIは、マーケティングに必要なあらゆる機能が搭載されています。主な機能としては、見込み客のスコアリングや自動化、データベース設計などをはじめ、メールマーケティングやリスト作成、個別アクション履歴などです。

SATORIの実績として、某ベンチャー企業のリード獲得数を30%アップ・商談化率50%アップ、新規サービスの認知促進において3ヶ月で成果14倍などがあります。

機能の魅力

SATORIはさまざまな切り口でリードデータを管理できます。それぞれの条件に合わせた結果が出るので、より詳細な情報が得ることが可能です。集めたデータを顧客ごとに統合すれば、見込み客の具体的な購買意欲も把握できます。

また、集客から育成までの全工程をサポートしてくれる点も魅力です。集客・誘導・育成・商談というそれぞれのフェーズにおいて適切なサポートを受けることで、成約率アップにつながります。例えば、育成の段階では一般的なメールだけでなく、リターゲティング広告や顧客管理システムなどが利用可能です。

SATORIでは、これらの機能を最適化するためのサポートが豊富というメリットも忘れてはいけません。無料サポートだけでも、オンラインサポート・ハンズオンセミナー・コミュニティがついており、制限なく利用できます。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

SATORIでは、「女性に働きやすい職場作り」が行われています。実際に全社員の約半分に子供がおり、時短勤務なども可能です。

盛り上がるSaaS企業の社員として、社員個人のキャリア形成にも力を入れています。女性のマーケティング部長が時短勤務を行っているなど、キャリア形成と働きやすさを両立した職場です。顧客も従業員も大切にする、そんな働き方がSATORIにはあります。

 

SATORI公式サイト

sansan

sansanは東京都渋谷区に本社を構えており、代表の寺田親弘氏、設立は2007年と比較的若い企業です。年平均成長率は55%と加速度的に成長しており、2019年6月には東証マザーズ上場を果たしています。

サービス内容・領域

sansanは国内シェア84%を誇るクラウド型名刺管理サービスです。集めた名刺情報を社内全体で共有することで、これまで対個人だった情報を組織の中で全体共有できます。さらに、営業管理や顧客管理に紐付けていけば、業務の効率化にもつながるでしょう。

名刺情報の効率化や共有はもちろん、名刺情報を抽出しメール配信することで、外部イベント等の招待も可能です。つまり、情報管理のみならず、マーケティングにつなげていけるのがsansanの大きな魅力となります。

機能の魅力

sansanの最大の魅力は簡易化された名刺管理です。氏名や電話番号、役職などのさまざまなキーワードでの検索が可能で、ワンタッチで見込み客に連絡できます。プライバシーマークを取得しているサービスなので、セキュリティも心配ありません。

会社同士の取引では、個人として直接関わっていなくとも、他の自社社員が関わっていることから商談が展開していく可能性もあります。sansanでは、CRM、SFA機能も充実しており、CRMでは顧客のバッティングの防止、SFAでは取引実績などの参照も可能です。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

sansanは、未経験からでも着実にスキルが身につく環境です。上場企業であり、SaaS企業としての歴史と絶大なシェアがあるため、さまざまなスキル・経験を持った社員が数多くいます。

sansanの社員から学んでいけば、SaaSに関する知識やSaaS業界についての知識などを得やすいです。そのため、sansanでしっかりとSaaS企業で働くノウハウを得れば、別のSaaS企業への転職などもしやすくなるでしょう。

 

sansan公式サイト

ユーザベース

ユーザベースは、東京都港区に本社を構えており、中国やスリランカ、アメリカと3か国にも進出しているIT企業です。設立は2008年で、2009年に経済情報サービス「SPEEDA」をリリースした後、NewsPicksなどのさまざまなサービスを展開しています。

設立者であり現代表取締役である稲垣裕介氏は、新卒でアビームコンサルティングにエンジニアとして入社後ユーザベースを起業しました。

サービス内容・領域

ユーザベースは「経済情報で、世界を変える」というコンセプトのもと、経済情報に関するサービスを展開している企業です。主力事業として経済情報プラットフォームである「SPEEDA」、経済ニュースメディアである「NewsPicks」を持ち、その他にも6つのサービスを提供しています。

SPEEDAは、企業データや業界レポートなどの戦略策定や市場分析に必要な情報を金融機関・事業会社に提供しているサービスです。NewsPicksは、国内外のメディアニュースの他、オリジナルの記事を配信しています。

これらのサービスは安定して拡大しており、今後より経済情報インフラとしての位置づけを確立していくでしょう。

機能の魅力

SPEEDAの最大の魅力は、情報の網羅性です。SPEEDAは世界200か国以上、500業界以上を網羅したレポートをはじめ、約500万社の上場・未上場企業データなどをワンストップで取得できます。このように、企業・業界情報を網羅的に収集できることがSPEEDAの魅力です。

NewsPicksは、網羅性に加えてパーソナライズという点で大きな魅力を持っています。日々大量に届けられるニュースが集約されており、キーワード登録によってパーソナライズした記事を読むことが可能です。このように、数多くのニュースから興味にあった経済情報を獲得できるのが大きなメリットとなっています。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

ユーザベースは「7 value」という7つの価値観を共有しており、その中でもっとも大切とされているのが「We need what you bring(異能は才能)」です。そのため、才能を生かして挑戦するというマインドが重視されています。

その例として、2021年10月に開始した、グループ内副業制度「DIVE」が挙げられます。DIVEは「新しい環境・挑戦へDIVEしよう」というコンセプトのもと、自由に他のチームに飛び込み経験ができる制度です。参加者側はキャリアの選択肢を広げられて給与とは別に報酬を得られる、受入側は異なるタレントを取り入れられるとして、双方のニーズを満たしています。

このように、ユーザベースには挑戦と成長を後押しする環境があるので、挑戦をしたい人には最適な環境でしょう。

 

ユーザベース公式サイト

ラクス

ラクスは東京都渋谷区に本社を置くIT企業で、『IT技術を「楽」に企業の発展に活用できるように』というコンセプトのもと、クラウドサービスとIT人材サービスを提供しています。

従業員数は連結で1890名(2022年4月1日時点)とSaaS企業の中では従業員数も多く、また設立も2000年と比較的古くから存在する企業です。

設立者の中村崇則氏は新卒でNTTに入社し、同社在籍中に合資会社DNSを設立。インフォキャストに改組後楽天に売却し、アイティーブースト(現:株式会社ラクス)を創業しました。

サービス内容・領域

ラクスの提供するサービスとしては、クラウド事業とIT人材サービスがあります。ラクスのクラウドサービスは、経理精算などのバックオフィス業務からお客様のお問い合わせ対応などのフロントオフィス業務まで、幅広く支援が可能です。

具体的な例としては、請求書など帳票を電子化する「楽楽明細」、入社時に必要な従業員情報の収集や社会保険手続きの手間を削減する「楽楽労務」、メールや電話などの問い合わせを一元管理する「メールディーラー」などがあり、多岐にわたるサービスを展開しています。

機能の魅力

今回は、ラクスの主要サービスである「楽楽精算」について紹介します。

楽楽精算は、金額計算が不要というのが大きな魅力です。例えば交通費生産システムでは、乗換案内ソフトを内蔵しているため、経路を入力すれば自動的に交通費を算出できます。また、定期区間分の交通費が自動で控除されるなど、状況に応じた金額計算が可能です。

さらに、タクシーや車での移動でもデータ化できます。楽楽精算は、タクシーやガソリン代などの領収書読み取り機能に対応しているため、専用アプリで撮影すれば領収書内の金額や取引先・受領日が自動でデータ化してくれて、交通費の精算の手間が大きく減るでしょう。

また、交際費生産や領収書読み取りなども可能で、経費精算を大幅に簡素化できます。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

ラクスは、企業文化としてはフランクかつロジカルで、前向きにチャレンジできる環境です。ラクスは企業として、社員間のコミュニケーションを大事にしています。

他部署間でもコミュニケーションを深めることで、気軽に相談をしやすくなる、ディスカッションを活発化させられるなど、仕事をより効率的にするための活動を行っている企業です。

その中で支えあいながら前向きに挑戦し、社会へ貢献するというマインドが重要なようです。

 

ラクス公式サイト

マネーフォワード

マネーフォワードは東京都港区に本社を置くIT企業で、『すべての人の、「お金のプラットフォーム」になる』というミッションのもと、お金に関わる幅広いクラウドサービスを展開しています。

設立は2012年5月で、12月にはお金の見える化サービスである『マネーフォワードME』をリリースしました。設立者の辻庸介氏はペンシルベニア大学MBAを修了後、ソニー、マネックス証券を経てマネーフォワードを設立しています。

サービス内容・領域

マネーフォワードは「お金のプラットフォーム」を目指し、個人・企業に対してお金に関わるさまざまなサービスを展開しています。

個人へのサービスでは、お金の見える化サービスである「マネーフォワードME」などが有名です。他にも固定費節約・老後資金準備の相談、自動貯金アプリなどのサービスも提供しています。

法人へのサービスとして代表的なものは、取引入力と仕訳の自動化などを行う「マネーフォワード クラウド会計」です。その他にも、確定申告に必要な書類の自動作成や経費精算など、企業のお金に関わる幅広いサービスを提供しています。

機能の魅力

ここでは、法人向けの会計サービスである「マネーフォワード クラウド会計」についての魅力を紹介します。

クラウド会計は外部連携機能が搭載されており、Amazonなどを含めた3,000以上のサービスとの連携が可能です。銀行・クレジットカード・電子マネー・POSレジなどのサービスと連携することで、日々の取引データが自動取得されます。

さらに、クラウド会計は、連携した銀行やクレジットカードの取引データに対応する仕訳候補の自動作成が可能です。また、一度登録した仕訳の内容はAIが学習するため、使うほど自動仕訳の精度が向上し、会計業務が効率化されます。

働き方の特徴・特徴的な社員の働き方制度

マネーフォワードでは、「お金の悩みや不安、課題を解消するためのサービス」をスピード感を持って提供するため、組織や業務内容などに変化が多いという特徴があります。そのため、お互いが助け合う文化が根付いた企業です。

また、自分らしい働き方を掲げており、フレックス制度や裁量労働制、充実したキャリアサポートなど、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。「自分らしく働きたい」、「チームで力を合わせて働きたい」と考える方には最適な環境です。

 

マネーフォワード公式サイト

SaaS企業に転職するために必要なスキル・マインド

ここまで、2022年注目の国内SaaS企業をまとめて紹介いたしましたが、上記の企業以外にも、魅力や将来性のあるSaaS企業はたくさんあります。では、これからの将来性が期待できるSaaS企業へ転職するには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、SaaS企業への転職に必要なスキルやマインドを解説していきます。

マーケティングや営業のスキルがあると強い

マーケティング部門では、現在インハウスで総合的なWebマーケティングを行っている人が強いでしょう。「広告だけ管理画面で調整していました」などのルーティン要素の多い特化スキルではなく、広告やLP、サイト改善、コンテンツマーケティングなど、全般的に施策を組み合わせてPDCAを回した経験があると活躍しやすいです。

また、クライアントワークで1つの施策に特化した成果を追い求める経験を持っている、「コンテンツだけは誰にも負けない」というような1つのスキルを専門的に極めているという人も歓迎されます。

セールス部門では、複数のステークホルダーと商談を行うことが多いため、長期的にオンラインでコミュニケーションを取り、関係作りができる人材が求められるでしょう。

傾向としてはブライダル業界(結婚式場など)出身の方が活躍している印象です。ブライダルの提案というのは、新郎側、新婦側の両親、本人達、とさまざまな希望を調整しながら要望に合わせて計画し、結婚式を成功させなければいけません。その長期にわたる関係構築力が、SaaS企業のセールスに生きるのです。

業界的に新しいとはいえ、SaaS企業でも社内調整は求められます。マネージャー希望ならば管理職などのマネジメント経験は必須でしょう。

SaaS企業で活躍する人は3つのマインドが共通している

SaaS企業で活躍する人に共通のマインドは、主に以下の3つです。

  • 自社、自社製品を愛せる人
  • 変化や成長に貪欲な人
  • お客様の成功に最後まで責任を持てる人間力がある人

会社や製品に愛がなければ、良い提案も改善もできません。自社製品に対しての知識を深めて顧客に対して最適な提案ができるか、顧客ニーズに対して足りていない部分を把握して改善点を挙げられるかが重要です。

また、「既存の常識を変える」、「成果を必ず出す」、「業務の中で成長したい」、「全力で仕事がしたい」といった、変化や成長に貪欲な人が活躍する傾向があります。SaaS業界は変化が早く、すぐに競合が現れます。変化を恐れ、成長志向がない人では置いていかれてしまうでしょう。

最後に、売って終わりではなく顧客に対して最後まで責任を持ってサポートできる力も求められます。SaaS企業の多くはサブスクリプションモデルであり、解約率が多くなると事業として成り立たなくなってしまうため、中長期的にお客様との関係を築ける力が重要です。

今勢いのあるSaaS企業は、大量雇用のフェーズに入っているところもあり、まさに今が転職のチャンスといえます。新たな職場環境や自身の成長を求めている方は、SaaS企業への転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

SaaS企業への転職相談はサムライソウルまで

SaaS業界は業界自体が新しく、「SaaS企業への転職でどうやってアピールすれば良いのか分からない」、「SaaS企業への転職活動へ向けて書類選考や面接対策が知りたい」と悩んでいる方も多いでしょう。

SaaS企業への転職をお考えの方は、ぜひサムライソウルまでご相談ください。サムライソウルでは、各SaaS企業への転職サポートがあります。

サムライソウルでは現役SaaS企業の役職者がアドバイスを行っており、各社の特徴や求めている人材、求職者の経験や今後の理想のキャリアなどを踏まえて、最適な企業への推薦が可能です。

さらに、定期的にSaaS勉強会を開催しています。勉強会では業界動向、市場規模などを学ぶことが可能です。勉強会の後にはコンサルタントと直接カジュアル相談も随時行っているので、ぜひお気軽に参加してみてください。

サムライソウルへのご相談は、「相談フォーム」から受付をしております。

まとめ

SaaS業界は、企業のDX推進にともなって急速に成長している業界です。そして、SaaS業界には非常に多くの企業が存在しており、SaaSカオスマップでもさまざまな企業が紹介されています。

国内で注目されているSaaS企業の中には、ビジネスの場で活用されているツールを制作している企業も多い印象です。さまざまな業界・企業の変革を支えるSaaS企業への転職を考えている場合には、ぜひサムライソウルへご相談ください。

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