転職エージェントの面談ではどんなことをするの？当日の流れを紹介

2023/01/01

多くの転職エージェントでは、登録をした後に転職希望者とコンサルタントの面談が行われます。その面談ではどのようなことを話すのか、持ち物や服装はどうすれば良いのかなど、転職エージェントとの面談でお悩みの方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、面談に必要な事前の準備、面談当日の流れや面談をスムーズに進めるコツを解説していきます。さらに、転職エージェントの面談に関するよくある質問なども紹介していくので、転職エージェントの利用を考えている、転職エージェントで行われる面談の内容や準備するべきことを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

転職エージェントではなぜ面談を行うの？

どのような転職エージェントであっても、初めに面談を行うのが一般的です。では、転職エージェントではなぜ面談を行うのでしょうか。ここからは、転職エージェント側と利用者側（転職希望者）のそれぞれのメリットを紹介していきます。

転職エージェント側のメリット

転職エージェント側としては、面談を通じて「利用者がどのような人物で、どのような経歴を持ち、どのような考えを持っているのか」「転職で実現したいことや目標は何か」を理解できるというメリットがあります。さらに、利用者が気付いていない希望を面談の中から引き出し、より適切な仕事を紹介するという目的もあります。

利用者側のメリット

利用者側は、面談を通じて仕事やキャリアについての考え方や転職先への希望条件を伝えられます。面談をする中で、自分ではそれまで気が付かなかった自身の希望や強み、逆に不満や弱みをコンサルタントから教えてもらえることもあるでしょう。

上記のように、転職エージェント側、利用者側の双方が「転職に関する情報共有を行う」ために面談が行われているのです。面談は、その後の転職活動をスムーズに進めるために非常に重要な役割を果たしています。

転職エージェントの面談に必要な事前準備

ここまで、転職エージェントの面談の重要性をお伝えしました。続いて、面談に必要な事前の準備を紹介します。事前準備をしっかりとしておけば、面談がスムーズに進み、より中身の濃い充実した時間になるでしょう。

持ち物

面談当日は、「職務経歴書」「履歴書」「ポートフォリオ（クリエイティブ職希望者）」を忘れずに持っていきましょう。また、面談の中で気になったことや覚えておきたいことをメモできるよう、筆記用具も用意しておくと良いです。

職務経歴書、および履歴書は面談の前にあらかじめ記入しておきます。事前にこの2点の書類を転職エージェントに送っている場合は、当日の持参は不要です。また、面談当日に仕事が紹介されるケースもあるため、履歴書には写真を貼っておくことをおすすめします。

Webデザイナーやゲームディレクター、インテリアデザイナーといったクリエイティブ職の転職希望者は、これまでの作品や実績が分かるポートフォリオも用意しましょう。

その他、当日は資料を渡されることもあるため、A4の書類が入る大きめのバッグを持っていって、書類を入れるファイルなども合わせて準備しておくと良いです。現職の名刺などを持っていく必要はありません。

また、当日は緊張で話したいことが上手く伝えられないケースもあります。面談をより充実させるためにも、あらかじめ、転職の希望条件や転職理由、自身の強みや実績などを簡単に整理し、ノートなどに書いておくのもおすすめです。

当日の持ち物や、履歴書、職務経歴書の提出方法などはそれぞれの転職エージェントによって異なるため、登録後に通知される面談のアナウンスに従いましょう。

服装

転職エージェントとの面談では、服装について特に決まったルールはありません。転職を希望する企業との面接ではないため、スーツでなくてもマナー違反にはならないでしょう。ただし、カジュアルすぎる服装だとあまり良くない印象を与えてしまう可能性もあるため、オフィスカジュアルで臨むのが無難です。服装に迷うようであれば、スーツで行くのも良いでしょう。

転職エージェントの面談当日の流れ

ここまで、転職エージェントとの面談における事前準備を紹介しました。ここからは、転職エージェントとの面談当日の流れを見ていきましょう。あらかじめどのような流れで進むのか理解しておくことで、面談のイメージがしやすくなります。

自己紹介

まずは、転職希望者とコンサルタントのお互いの自己紹介から始まります。持参した履歴書を参考にしながら、簡単な自己紹介をしましょう。コンサルタントから、登録時に入力した内容などについて聞かれることもあります。

また、担当のコンサルタントとは、これからの転職活動期間中、長く付き合うことになります。良い担当者か、自分に合っているかなどを確かめるために、コンサルタント自身の経歴や得意な業界、これまでの転職支援の経験などを質問するのも良いでしょう。

初回面談は、転職希望者がコンサルタントとの相性を確かめる場でもあるため、気になることがあれば遠慮せず聞くようにしてください。

経歴・職務経験の確認

自己紹介の後は、経歴・職務経験の確認に移ります。これまでどのような企業に勤めたのか、どのような仕事をしてきたのかなど、働いてきた業界や業務内容について話しましょう。

転職エージェントでは、これまでの経験を元に転職先を紹介されることが多いです。さらに、企業の求人の中には、「○○の経験が3年以上あること」「10名以上のチームを率いた経験があること」など、応募資格や優遇される経験が具体的に決まっていることもあります。面談でこれまでの経験を話す際には、具体的な数字を使って伝えてみましょう。

また、自身が気付いていない強みなどがある可能性もあるため、細かなことでもコンサルタントに話してみてください。

転職理由

続いて、なぜ「転職したいのか」という転職理由を聞かれます。転職したい理由に加え、なぜ今このタイミングなのか、ということもきちんと伝えられるように考えておきましょう。

転職理由は、現職への不満という人も多いでしょう。「ネガティブな意見や理由をいっても大丈夫なのか」と心配する方もいるかもしれませんが、コンサルタントには本音で話すようにしてください。むしろ、ネガティブな理由から、自身が本当に仕事で重視していることが見えてくる可能性があります。

具体的なキャリアプランが決まっていなくても大丈夫です。労働時間を見直したい、年収を増やしたいなど、生活に結び付く理由でも問題ないので、素直に自分の気持ちを話しましょう。

転職先への希望条件

これまでの経歴や転職理由が明確になった段階で、転職先への希望条件を聞かれます。すでに転職したいと考えている業界や職種が決まっている場合は、この段階でコンサルタントに伝えると、効率良く先に進められるでしょう。

まだ希望する業界や職種が決まっていない場合は、年収が現職よりも高いことや、ワークライフバランスが整っていることなどを条件に上げても良いです。なお、この時点であまり条件を絞り込みすぎないように注意してください。

どのような点にこだわりたいのかを伝えるのは重要ですが、「年収〇〇万円以上なら残業は月〇時間まではOK」「リモート勤務が可能ならほかの福利厚生はそれほど気にしない」など、条件に幅を持たせることで、紹介される求人が増えやすいです。

求人の紹介

最後に、転職希望者にマッチする求人があれば紹介を受けられます。転職エージェントによっては、複数の求人を紹介してくれますが、その場ですぐに決めないことが大切です。仕事の条件などをしっかりと確認しつつ、応募する企業を選ぶようにしてください。紹介された企業や仕事内容について質問や不安がある場合は、コンサルタントにしっかり質問しましょう。そうすることで、転職後のミスマッチを防げます。

面談をスムーズに進めるコツ

転職エージェントとの面談をスムーズに進めるためには、事前に自分のスキルや転職先への条件、転職時期などを明確にしておくのがポイントです。これらの要項を明確化しておくことで、コンサルタントはより利用者に適した求人を紹介しやすくなります。面談がスムーズに進められるだけでなく、その後の転職活動も効率良く進められるようになるでしょう。

なお、転職先への条件で年収を重視する方も多いと思いますが、その場合は最低ラインを考えておくのがおすすめです。最低ライン以下の求人を紹介されなくなるので、より自分の条件に合った企業の求人から選べるようになります。

また、転職先への条件をすべて満たす求人が見つかるとは限りません。譲れない条件やこだわりたい点を考え、優先順位をつけておくと良いでしょう。

転職エージェントの面談に関するよくある質問

最後に、転職エージェントでの面談に関してまだ不安が残るという方のために、よくある質問を解説していきます。

紹介された求人には必ず応募しなければいけない？

初めて転職をする方や、初めて転職エージェントを利用する方は、「担当者から紹介された求人に必ず応募しなければいけないのか」と心配する方もいるでしょう。しかし、応募は必須ではありません。

コンサルタントは、利用者の希望にマッチしそうな求人を幅広く紹介するため、中には「少し希望と違うな」と感じる求人があってもおかしくありません。その場合は、素直に「この求人は希望と異なる」と伝えるようにしてください。

面談はどんな場所で行う？

面談は一般的に、転職エージェントのオフィス内の会議室や打ち合わせスペースなどで行われます。規模の大きな転職エージェントの場合、全国に支店やオフィスがあることも多いため、利用者からアクセスしやすい場所で面談をします。

小規模の転職エージェントの場合は、カフェやホテルのラウンジで面談が行われることもあります。公共の場では周囲が気になる、という方は、事前にその旨を転職エージェントに伝えましょう。

面談にはどのくらいの時間がかかる？

それぞれの転職エージェントによって異なりますが、面談は60分～90分ほどかかると考えておきましょう。初回面談はもっとも重要なので、じっくり丁寧に時間をかけて行われることが一般的です。

そのため、転職エージェントとの面談があるときには、スケジュールに余裕を持たせておき、すぐ後に予定を詰め込まないことをおすすめします。

土日祝でも面談をしてもらえる？

平日の昼間は仕事で時間が取れず、土日祝日に面談をしたいという方も多いのではないでしょうか。転職エージェントは利用者の事情を理解してくれるので、土日祝日に面談を行ってくれるところもあります。また、平日の夜19時、20時などであればほとんどの転職エージェントが対応してくれるため、仕事終わりに面談をすることも可能です。

オンラインでの面談はできる？

最近では、対面ではなくオンラインでの面談ができる転職エージェントも増えてきました。エージェントのオフィスが近くにない場合や、どうしてもオフィスに足を運ぶ時間が取れない場合などは、一度オンライン面談ができるかどうか聞いてみましょう。

電話での面談や、スカイプ・Zoomなどのビデオ通話システムを利用した面談など、オンライン面談にもさまざまな方法があります。

電話での面談の場合、手軽で良いというメリットがある反面、お互いに声だけでしか印象が伝わらず、関係を築くことが難しいというデメリットもあります。ビデオ通話システムであれば、お互いの顔が見えるため、より対面に近い形式で話ができるでしょう。

なお、オンライン面談であっても、姿が見える場合はカジュアルすぎる服装を避けて、オフィスカジュアルなどを選びましょう。

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