複数の転職エージェントを利用するメリットデメリットをまとめて紹介
「どこが良いのか分からないから、複数の転職エージェントに登録してどこが良いのかを選びたい」という人は少なくないでしょう。しかし、転職エージェントを併用したら嫌な顔をされるのではないかと不安になってしまいますよね。
この記事では、転職を考えている人が転職エージェントを複数利用しても良いのかについて解説していきます。複数の転職エージェントを利用するメリットやデメリットなども詳しく紹介していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
転職エージェントは複数社に登録しても良い?
転職活動を行う上で、複数の転職エージェントに登録しても問題はありません。なぜなら、複数社を利用することで、自分に合った転職エージェントを厳選できるからです。転職エージェント側も、複数利用する人が多いことは承知しているので、嫌な顔をされることはないでしょう。
転職希望者にとって、転職エージェントは転職活動を一緒に成功させたいパートナーのような存在です。それぞれの特徴を知って自分にとってベストな選択をする手段として、複数の転職エージェントに登録して比較するのは重要といえます。
おすすめは4〜5社程度の転職エージェントに登録して、最終的に1社もしくは2社に絞り込むことです。4〜5社の転職エージェントを利用し続けたまま転職活動をすると、スケジュール管理が大変になるのであまりおすすめできません。
1社もしくは2社に厳選すればスケジュール管理もしやすくなり、転職エージェントをうまく活用できるので、転職活動が成功しやすいです。
転職エージェントの種類
転職エージェントは主に、大手・中小企業関係なく幅広い業界や職種を取り扱っている「大手総合型」と、中小企業や特定の業界や職種に特化した「中小・特化型」の2つに分けられます。
ここでは、それぞれの特徴やメリットデメリットについて見ていきましょう。
大手総合型
大手総合型の転職エージェントの特徴は、取り扱っている求人数が多いことです。大企業から中小・ベンチャー企業まで、多種多様な求人を紹介できます。さらに、過去に転職を成功させた実績が多くあるため、ノウハウも蓄積されているのも特徴です。
大手総合型のメリットデメリットは下記の通りです。
【メリット】
- コンサルタントの質が高い
- 対応している業界が広く、求人数が多い
- 多くの業界情報を入手でき、異業種の転職に役立つ
【デメリット】
- 業界に関する知識が浅い
- 機械的に判断して、求人を紹介される
- 利用者が多いため、事務的な対応をされる
中小・特化型
中小・特化型の転職エージェントの特徴は、現場の情報を詳しく知ることができる点です。中小企業や特定の業界に特化しているため、転職エージェントは業界に精通しています。企業との信頼関係があり、人事以外の部署の社員ともつながっているため、企業の内情に詳しいです。
中小・特化型のメリットデメリットとしては、下記のような点が挙げられます。
【メリット】
- 最新の業界動向を知れる
- 企業とのつながりが深く、現場の情報に詳しい
- 業界出身の専門知識が豊富なコンサルタントが在籍している
【デメリット】
- 求人数が少ない
- コンサルタントの経験が浅い
- 望まない企業でも応募するように催促される
転職エージェントを複数利用するメリット
ここからは、複数の転職エージェントを利用するメリットについて紹介します。複数の転職エージェントを利用するメリットは、主に下記の5つです。
- 多くの求人の中から探せる
- 自分と相性の良いコンサルタントを見つけやすい
- 種類・得意分野ごとに使い分けられる
- 転職エージェントごとに比較できる
- さまざまな意見を参考にできる
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
多くの求人の中から探せる
メリットの1つ目は、多くの求人の中から転職したい企業を探せることです。転職エージェントには、ホームページに公開している誰でも閲覧できる求人と、登録者だけに紹介する非公開求人があります。
非公開求人は大手企業などが募集していることも多く、給与や福利厚生が良いといった好条件の求人がある可能性が高いです。非公開の求人に触れる機会を増やすためにも、複数の転職エージェントを利用するのがおすすめといえます。
自分と相性の良いコンサルタントを見つけやすい
メリットの2つ目は、相性の良いコンサルタントを見つけやすいことです。転職エージェントに登録すると、転職希望者に担当のコンサルタントが割り当てられます。
コンサルタントも人間なので、相性の良し悪しは少なからずあるでしょう。自分と担当者が合わないと感じた場合に変更してもらえる転職エージェントもありますが、必ずしも自分に合った担当者が見つけられるとは限りません。
しかし、複数の転職エージェントに登録して選択肢を増やせば、相性の良いコンサルタントが見つかる可能性が高いです。さらに、複数のエージェントでコンサルタントを比較できれば、どこが良いのか、どこが悪いのかも判断しやすくなります。
1つの転職エージェントに登録しただけでは、あまり相性の良くないコンサルタントに当たった場合にも、「これが普通なのか」と納得してしまいかねないので、比較するのは大切です。
種類・得意分野ごとに使い分けられる
メリットの3つ目は、転職エージェントの種類・得意分野ごとに使い分けられることです。
例えば、実務経験があるIT業界への転職に強い中小・特化型に登録したけど、未経験の事務職にも興味があるから求人数の多い大手総合型の転職エージェントにも登録する、といった使い方もできます。
このように、転職エージェントは大手総合型もしくは中小・特化型のどちらかに絞る必要はなく、両方利用して問題ありません。業種によって履歴書や職務経歴書の書き方のポイントなどが違う場合もあります。したがって、1つの業界や業種にこだわりがない人は複数の転職エージェントに登録して使い分けるのがおすすめです。
転職エージェントごとに比較できる
メリットの4つ目は、転職エージェントを比較できることです。転職エージェントは大手総合型だけでも10社以上あり、どれを利用すれば良いのか分からないという人も少なくありません。
複数のエージェントに登録すれば、登録した転職エージェントの中でどこが一番自分に向いているのか、といった比較ができます。自分の中で比較の基準が明確になれば、自分に合った転職エージェントも見つけやすいでしょう。
さまざまな意見を参考にできる
メリットの5つ目は、さまざまな意見を参考にできることです。複数の転職エージェントに登録すると多くの人に出会えるため、自分を客観的に見てくれる人が増えます。自分では見えなかった部分や気付かなかった部分を客観的に指摘してもらえるので、自分だけで転職活動を進めるよりも自己分析や面接でのアピールがしやすいです。
このように、さまざまな視点からのアドバイスを得られることで転職希望者の可能性が広がり、転職の成功へとつなげられる可能性が高くなります。
転職エージェントを複数利用するデメリット
一方、転職エージェントを複数利用する上ではデメリットも存在します。具体的には下記の3つです。
- スケジュールを管理する手間がかかる
- 同じ企業に応募してしまう可能性がある
- 複数の意見に振り回される場合もある
それぞれのデメリットについて、詳しく説明していきます。
スケジュールを管理する手間がかかる
デメリットの1つ目は、スケジュール管理の手間がかかることです。転職エージェントに登録すると、最初にコンサルタントとの面談の日程が決まります。そこでどの企業に応募するのかを決めて、それに応じて書類の提出日や入社試験の日程が決定していき、少しずつスケジュールがハードになっていくのです。
複数の転職エージェントに登録する場合、他社の転職エージェントのコンサルタントとの面談や他社から応募した企業の入社試験の日程が被ることもあるため、スケジュール管理が大変になります。
1社や2社であればスケジュール管理もあまり難しくありませんが、数が増えていけばいくほど管理をするのが大変になっていくのです。複数の転職エージェントを利用する場合は、スケジュール管理のことも頭に入れて、無闇に登録しすぎないようにしましょう。
同じ企業に応募してしまう可能性がある
デメリットの2つ目は、同じ企業に応募してしまう可能性があることです。複数の転職エージェントを利用していると、だんだんと応募する企業が増えて、どこに応募したのかを自分で把握しきれなくなる場合があります。
同じ企業に応募してしまった場合、応募した転職エージェントのどちらかに断りの連絡を入れなければいけないので手間が増えますし、応募先の企業にあまり良くない印象を与えてしまうリスクもないとはいいきれません。
複数のエージェントに登録する場合は、自分がどの企業に応募したのかをしっかりと把握しておきましょう。
複数の意見に振り回される場合もある
デメリットの3つ目は、複数の意見に振り回される場合もあることです。メリットで紹介した通り、複数の転職エージェントに登録してさまざまな意見を取り入れるのは、転職活動を進めていく上では大切です。
一方で、転職エージェントによって意見が違って、どの意見を参考にすれば良いのか分からなくなってしまったという人も少なくありません。情報量が多いからこそ、転職活動で1番重要な情報がどれなのかを自分で見極めなければいけないのです。
転職エージェントを複数利用する際の注意点
転職エージェントを複数利用する際は、連絡を密に取るようにしましょう。転職エージェントは多くの転職希望者とやり取りをしているため、あまり連絡がない転職希望者はどうしても優先順位が下がってしまいます。
また、定期的に連絡がないと転職活動が終わったと判断されて、求人の情報が来なくなる場合もあるでしょう。条件にマッチする求人が見つからないなど、転職活動での悩みを相談する目的でも良いので、定期的に連絡を取るようにしてください。
転職エージェントの複数利用に関するQ&A
最後に、複数の転職エージェントを利用する上での気になる疑問に回答していきます。記事を読んでもまだ疑問が残るという方は、参考にしてみてください。
複数登録していることを伝えるべき?
複数の転職エージェントに登録していることは、正直に伝えたほうが良いです。面談において、転職エージェントから「他社さんの転職エージェントは利用していますか」と聞かれることもありますが、これは他の転職エージェントと被りなく求人の紹介をするためです。
複数の転職エージェントから同一の企業に応募してしまうと、重複応募が発覚した時点で不採用になる可能性もあります。そういったリスクを防ぐためにも、他の転職エージェントの利用状況を随時伝えるのがおすすめです。
良い転職エージェントを見つけても複数登録すべき?
最初に良い転職エージェントが見つかった場合は、無理して複数の登録をしないほうが良いでしょう。複数の転職エージェントに登録する目的として、「自分に相性の良いコンサルタントを見つける」「自分の条件に合う求人を見つけやすい」ことがあります。
そのため、良いコンサルタントが自分の条件に合った求人を紹介してくれたとなれば、無理に複数のエージェントに登録する必要はありません。利用する転職エージェントを増やすと対応する時間なども増えてしまうため、良いところに当たったのであれば、その時間を転職活動に回したほうが効率的です。
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まとめ
本記事では、転職エージェントを複数利用しても良いのかについて解説してきました。転職エージェントを複数利用するのは転職活動ではよくあることで、複数登録をしているからといって転職エージェント側から邪険に扱われることもありません。
しかし、転職エージェントを併用しすぎるとスケジュール管理などが大変になるため、4〜5社ほど登録してから1〜2社に絞り込んでいくという形が良いでしょう。記事を参考に転職エージェントをうまく使い分けて、信頼できる転職エージェントを見つけてみてください。