リクルートの契約社員(cv職)とは|正社員との違いを詳しく解説
誰もが知る大手企業であるリクルートに、転職を希望する方も多いのではないでしょうか。リクルートは働き方が幅広く、正社員だけでなく契約社員(cv職)も募集されており、転職希望者からも人気がある働き方です。
そこで今回の記事では、リクルートの契約社員(cv職)の概要や仕事内容・年収・福利厚生などを含めた特徴、正社員との違い、面接対策やキャリアパスなどを詳しく紹介していきたいと思います。リクルートの契約社員(cv職)に転職したい、どのような職種なのか気になっているという方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
目次
リクルートの契約社員(cv職)とは
リクルートでは、契約社員をcv職と呼んでいます(一部グループでは、「契約社員」と呼ばれることもあります)。cvとは「Career View(キャリア・ビュー)」の略で、リクルートが働く人自身の夢や目標、キャリアをかなえられる環境や機会を提供するというメッセージが込められている名称です。
リクルートの契約社員は3年限定の有期雇用となりますが、高待遇で手厚いサポートが受けられることでも知られています。また、リクルートにおいて「卒業」と呼ばれる契約終了後についても、細やかなキャリアサポートが整っており、非常に魅力的かつ人気の職種です。
リクルートの契約社員(cv職)の特徴
ここからは、リクルートの契約社員の特徴について見ていきましょう。
- 仕事内容
- 年収・給与
- 福利厚生
- 勤務時間・休暇
自分の希望の働き方にマッチするか、ぜひチェックしてみてください。
仕事内容
まずは、リクルートの契約社員の仕事内容を見ていきましょう。契約社員が活躍できる部門として、リクルートには「飲食Division」および「ビューティDivision」があります。「飲食Division」「ビューティDivision」は、リクルートグループの中で唯一、飲食と美容領域を担当している仕事です。これらの2つはいずれも、人々の毎日を便利に楽しくするサービスを提供しています。
飲食Division
飲食Divisionでは、入社後は主として、リクルートが運営する国内最大級のグルメ情報総合サイトである「ホットペッパーグルメ」を担当する仕事です。東京、大阪のいずれかに配属となり、新規開拓営業を担います。
ビューティDivision
ビューティDivisionでは、入社後は主として、リクルートが発行する国内最大級の美容情報総合サイトである「ホットペッパービューティー」を担当します。営業職として、広告・販促企画、掲載提案をし、お店の集客・売上アップをサポートします。
飲食Division、ビューティDivisionいずれにもいても、目指すのは「店舗の経営パートナー」です。単に広告掲載をゴールとするのではなく、それぞれのお店が抱える課題を把握し、改善に向けて支援します。
年収・給与
リクルートの契約社員の給与は、勤務地域によって異なります。勤務地域は「第一地域」「第二地域」「第三地域」の3つです。
契約社員の求人情報を参考にしてみると、第一地域は月給30万2331円以上+インセンティブ、第二地域は月給27万8251円以上+インセンティブ、第三地域は月給25万7612円以上+インセンティブとなっています。
上記を考慮すると、入社した後は初年度から年収400万円ほどとなります。契約社員としては非常に魅力的な金額ではないでしょうか。さらに、営業成績が正当に評価されるため、インセンティブとして自身の頑張りが返ってきます。一定の営業成績を残すことができれば、さらなる年収アップも期待できるでしょう。
さらに「卒業」と呼ばれる契約満了時には、キャリアアップ支援金として100万円の支給もあります。
福利厚生
リクルートの契約社員には試用期間がありません。また、健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険の各種保険制度が整っています。その他、年2回の賞与、売上目標・新人教育といった表彰制度、交通費支給(社の規定による)などもあるため、福利厚生も充実していると言えるでしょう。
また、1年に2回の正社員登用制度もある他、リモートワークを積極的に導入しており、PC・スマートフォン・タブレットの貸与もあります。
勤務時間・休暇
リクルートの契約社員の勤務時間は原則として9:00~18:00です。ただし、就業開始時間は、各拠点によって変わることがあります。各拠点の状況に合わせたフレキシブルな時間運用となっているので、気になる方は事前に確認しておきましょう。
休日は完全週休2日制で、年間休日は140日(指定休が5日あり、実質休日は年間145日)です。その他、以下のような各種休暇制度が整っています。
- 年次有給休暇 15日(うち5日は指定休)
- GW休暇
- 夏季休暇
- 慶弔休暇
- 産前産後休暇
- 出産育児休暇
- 公傷休暇
- 看護休暇
- STEP休暇
契約社員でも、STEP休暇などのリクルート独自の休暇制度を利用できます。
リクルートの契約社員(cv職)と正社員の違い
リクルートの契約社員は、仕事内容や福利厚生は正社員と大きな違いはありませんが、1点大きく異なるのは「育成方法」です。
リクルートにおいて、正社員として入社した場合は、すぐに自分の力で仕事を進めていくことが求められます。一方で、契約社員として入社した場合は、徹底した教育を受けられるのです。そのため、未経験でも丁寧にリクルートの営業方法を学び、身に付けることが可能です。
入社後には数日間の研修があり、研修後には先輩社員によるOJTも行われます。入社後6ヶ月~8ヶ月のタイミングでは、約2日間のSTAR研修も実施されるなど、さまざまな研修による成長が見込まれるでしょう。
実際に、リクルートの契約社員採用では、過去の経歴よりも考え方や性格・人柄、ポテンシャルなどを重視しているため、業界未経験者も多く活躍しています。
リクルートに契約社員制度が生まれた背景
待遇が良いことで有名なリクルートの契約社員ですが、そもそもなぜ契約社員制度が生まれたのでしょうか。リクルートの契約社員制度が始まったのは2001年ごろです。
それまでは正社員とアルバイトという雇用形態でしたが、ホットペッパー事業をさらに大きくしていくために契約社員制度が始まりました。飲食店や美容室などの店舗数の多い分野を対象としているので人員が必要となり、地域の優秀な人材を確保することを目指したのです。リクルートの契約社員制度では、仕事の対価として働く人に「キャリア」や「成長」の機会を提供しています。
リクルートの契約社員(cv職)の面接対策
続いて、ここからはリクルートの契約社員の面接対策を紹介していきます。知名度の高さや待遇面の良さから、リクルートの契約社員への転職を考えている人もいるでしょう。とても人気のある職種ですので、しっかりと面接対策を行うことが転職成功のポイントとなります。
転職難易度
上記で紹介した通り、充実した福利厚生制度や働く環境が恵まれていることから、リクルートの契約社員への転職難易度は高いです。100人程度の応募者に対し、5~10人程度しか採用しないという狭き門となっています。
「契約社員だから誰でも採用されるだろう」と軽い気持ちで選考に望むと、うまくいかないでしょう。
選考フロー
リクルートの契約社員の選考フローは、一般的に「0.5次面接およびSPI」→「1次面接」→「最終面接」という流れが多いようです。
「0.5次面接」というのはなかなか他社では耳にしないものですが、10分から15分程度、人事や外部の面接官と簡単な面接を行うという選考となっています。同じタイミングでSPIも受ける必要があり、ここでの選考通過率は約40%です。
1次面接は、現場社員との面談です。ここでの選考通過率は約50%です。ちなみに、1次面接に落ちてしまった場合、1年経過するまで再応募ができないので注意しましょう。
最終面接は、マネージャーや役職者との面談となります。ここでの選考通過率は約60%です。
なお、場合によっては、1day選考という1日ですべての選考が完結するフローや、録画面接、1次面接をスキップし通過後すぐに最終面接となる0.75次面接などもあります。
面接対策
リクルートの契約社員の選考においては、応募倍率が高いことから、面接対策が非常に重要です。また、面接においては、これまでの経歴よりもその人の人間性、人柄、ポテンシャル、価値観などをよく見られているという点を覚えておくと良いでしょう。
また、リクルートの契約社員は、飲食または美容Divisionに配属となるため、それらに対する理解や仕事を通じて自分がどのようにスキルアップしていきたいのかなどを考えておくことが大切です。
ちなみに、営業職であることから、面接官に「敵を作りやすいタイプ」「相手の懐に入れるイメージがない」などと思われないようにしましょう。また、思考力がないと判断されてしまわないよう、自分の考えを深く掘り下げるのも必要です。さらに、他の候補者と比べて転職目的があいまいな場合も、面接通過は難しいでしょう。
いずれにおいても、面接の準備段階できちんと自分の考えをまとめておき、面接の場面ではそれをリラックスした状態で伝えられるようにすると良いです。
面接でよくされる質問
リクルートの契約社員の面接では、「なぜ営業職を志望するのか?」や「自身が営業職に適していると思う理由は?」といった、募集職種に関連した質問も行われます。
また、転職希望者の人柄や価値観を知るために、「なぜこのタイミングで転職をしようと思ったのか?」「どういった基準で転職先の企業を選んでいるのか?」「新卒で就職活動をした際に、1社目を選んだ理由は?」といった質問もされるでしょう。
なお、リクルートの面接では、1つの質問への回答に対して「なぜ?」と深掘りされることが多いため、きちんと準備しておくことが大切です。
契約社員(cv職)に関するよくある質問
最後に、リクルートの契約社員への転職についてまだ疑問が残るという方のために、リクルートの契約社員への転職についてのQ&Aを紹介していきます。
契約社員から正社員になる人の割合は?
上記で解説した通り、リクルートの契約社員には正社員登用の機会があります。2020年ごろまでは正社員登用率は20%程度でした。しかし、2020年度に社員登用制度が変更され、2021年にSE社員という地域限定の正社員制度が作られたことも合わせて、2022年においては50%程度が正社員に登用されています。
リクルートに契約社員として入社し、正社員になるというキャリアアップも十分に期待できます。
契約社員のキャリアパスは?
3年間リクルートの契約社員として働いた後、さまざまなキャリアパスを歩んでいる方が多いです。上記の通り、リクルートの正社員となる方もいますし、別会社に転職する方も少なくありません。
リクルートでの経験を活かし、広告営業やその他の営業職に就く方が多いですが、クリエイティブ職やマーケティング職、企画職など新たな職種に挑戦する方もいます。
また、「卒業」する際に受け取ることができる100万円のキャリア支援金を利用し、お店を独立開業する方や会社を立ち上げる方、またはスキルアップのために海外留学に行かれる方などもいるようです。
リクルートの契約社員(cv職)に転職するならサムライソウルへ
サムライソウルは、リクルート出身のコンサルタントも在籍しており、コンサルタントによる独自のノウハウとサポートを誇っています。リクルートの採用面接においてよくある質問などを想定した上で、柔軟な面接対策をすることが可能です。
リクルート出身者だからこそ持っているリクルート社内の豊富なネットワークもあり、リクルートへの転職を徹底的にサポートいたします。
リクルートの契約社員への転職を考えている方は、ぜひお気軽に「相談フォーム」からご相談ください。
まとめ
今回の記事では、リクルートの契約社員(cv職)について、その職種の概要や特徴、仕事内容、正社員との違いや面接対策などを詳しく紹介しました。リクルートでは、契約社員(cv職)から正社員になるケースもあり、多様なキャリアパスも考えられます。
いきなりリクルートの正社員を目指すのはハードルが高い、という方も、まずは契約社員(cv職)からチャレンジしてみても良いのではないでしょうか。
初めて転職を経験する人やノウハウがない人は、なかなか採用の突破口が開けないでしょう。リクルートへの転職でお悩みの方は、ぜひサムライソウルの活用を検討してみてください。