リクルートの事業内容は?採用情報や仕事内容と合わせて解説

大手人材会社として大きく発展したリクルートは、リクナビなどの人材関連からホットペッパーなど幅広い事業を展開しており、近年ではSaaSビジネスにも進出しています。

 

そんなリクルートへの転職を考える際に、事業内容への理解は必須です。自身がその企業の中でどのような事業でどのようなことを成し遂げたいのかイメージしなければ、リクルートの内定を勝ち取るのは難しいでしょう。

 

そこで、この記事では「リクルートの事業内容を詳しく知りたい」という方に向けて、リクルートの事業内容や新卒採用・中途採用の職種など、幅広く解説していきます。

株式会社リクルートホールディングスは持株会社

株式会社リクルートホールディングスは持株会社という形態をとっています。持株会社とは、他の株式会社を傘下に入れることを目的としている会社で、グループ会社の経営方針策定や経営管理を本業としています。

 

それに加えて海外事業やM&Aを担当しており、各事業会社からリクルートホールディングスに出向して業務をする方も近年増加傾向です。

 

リクルートホールディングスは株式会社リクルートや株式会社フロムエーキャリアなど、さまざまな企業を保有しています。

 

同社の基本情報は以下の通りです。

 

従業員数 138名(2021年3月31日現在)
グループ従業員数 46,800名(2021年3月31日現在)
資本金 400億円(2019年6月20日より)
連結売上高 22,693億円(2021年4月1日~2021年3月31日)
連結経常利益 1,628億円(2020年4月1日~2021年3月31日)

 

リクルートグループの事業内容

現在リクルートグループは以下の3つに分類することができます。

 

  • 人材領域
  • 非人材領域(販促領域)
  • 機能会社

 

これらの分類について、それぞれの事業内容・領域について解説していきます。

人材領域

リクルートは大手人材関連会社として発展したこともあり、人材領域のイメージが強いと思っている人も多いでしょう。リクルートは人材領域において幅広く事業を展開しており、新卒の就活サイトであるリクナビなど、オンラインプラットフォーム運営から人材派遣・転職支援などさまざまなサービスを提供しています。

 

人材領域のグループ企業としては、以下のようなものがあります。

 

  • フロムエーキャリア
  • リクルートキャリアコンサルティング

 

その他にも、多数の人材領域企業をグループ会社として保有しています。

非人材領域

人材領域のイメージの強いリクルートですが、非人材領域にも事業を展開しています。その中でも有名なものとして挙げられるのが、飲食関連のサービスである「ホットペッパー」や美容関係の「ホットペッパービューティー」、旅行予約サイトである「じゃらん」などです。

 

非人材領域のグループ会社としては以下のものがあります。

 

  • 株式会社リクルート北海道じゃらん
  • 株式会社ANAじゃらんパック

機能会社

リクルートホールディングスの全社的な戦略を決める機能会社の役割を担っているのは、株式会社リクルートです。

 

株式会社リクルートは2021年4月をもって、リクルートキャリアやリクルートスタッフィングなど計7社の企業を吸収合併し誕生しました。この企業がグループ企業全体の戦略や方針などを策定しています。

リクルートグループのビジネスモデル

リクルートはビジネスモデルとして「リボンモデル」というモデルを取っています。これは、就職や進学など必要な情報を求める個人ユーザーと企業クライアントが出会う場を作り、より多くの最適なマッチングを実現する様子を表したものです。

 

この「リボンモデル」は、リクルートが創業以来大切にし続けている考え方であり、リクルートの考え方を表すビジネスモデルといえるでしょう。

 

リクルートの新卒採用情報

人材領域のみならずホットペッパーなど非人材領域にも展開しているリクルート。新卒採用では以下の職種を募集しています。

 

  • プロダクトグロース
  • エンジニア
  • データスペシャリスト
  • デザイン
  • ビジネス総合
  • ファイナンス

 

これらの職種の分類ごとに、1つずつ仕事内容やキャリアパスを詳しく見ていきましょう。

プロダクトグロース

プロダクトグロースはIT職の1つのコースで、プロダクトマネージャーやマーケターなどのIT関連職種に配属されます。

 

プロダクトグロースコースはリクルートの各種プロダクトに対し、UI/UX・データ解析など専門スキルを活用しながら、ITプロダクトの企画に関わることができる職種です。

 

この職種では、入社後に適性を踏まえてプロダクト統括組織のいずれかに配属され、その後は同じ職種で専門性を深めたり、複数職種を経験してプロジェクトマネージャーを担うなど、自らの意思で幅広いキャリアを選択できます。

エンジニア

この職種はIT職の1つで、リクルートが保有する既存事業及び新規事業の成長・拡大を実現するために必要となる開発業務を行う職種です。

 

エンジニアの中でも配属はさまざまで、iosエンジニアやAndroidエンジニア、セキュリティエンジニアなどその種類は多岐にわたっています。

 

この職種は、あらゆるプロダクトにおいて技術力を生かして新しい価値を生み出しながら、本人の志向に応じてマネジメント、テックリード、プロダクトオーナーなど幅広いキャリアを積むことができる環境です。

データスペシャリスト

データスペシャリストもITコースの1つで、リクルートが保有する膨大なデータを使ってプロダクトを改善するための施策立案及び、推進など幅広い領域において新たな価値の創造に貢献する職種です。

 

配属職種としては、データサイエンティストやデータエンジニアなどがあります。

 

キャリアパスとしては、さまざまな職種に関わり組織やプロジェクトをまとめるリーダーになる人や専門性をさらに高める人など、幅広いキャリアを積むことができる環境です。

 

デザイン

IT職の1つに分類される職種としてデザイン職があります。デザイン職はデザイナーもしくはアートディレクターに配属される職種で、さまざまな他職種と協働できる職種です。この職種ではデザインをベースとした幅広い職種へ進むことができ、多様な選択肢が与えられます。

ビジネス総合

ビジネス総合はBUSINESS職の2つのコースのうちの1つで、事業企画・顧客接点などのビジネスからIT関連職種まで全ての職種に配属される可能性がある職種です。

 

この職種では、入社時に適性を踏まえていずれかの部署に配属され、その後自らで幅広いキャリアを選択できます。その中で専門性を高める「ハイプロフェッショナル」や組織・プロジェクトをまとめる「マネジメント職」、事業責任者として戦略立案や推進を担当する「プロジェクトマネージャー」などさまざまなキャリアが開かれています。

ファイナンス

ファイナンスはBUSINESS職のもう1つのコースで、経営・管理会計・財務・投資などのファイナンスを担う部署へ配属されます。

 

この部門では、グループ会社の決算や事業の業績予測・モニタリングにとどまらず、新規・既存事業領域や買収先企業をファイナンスの側面からサポートし、経営・事業のパートナーとして意思決定に貢献します。

 

この部門では、ファイナンスの基礎知識や基本的なビジネススキルを磨きながら経験を積み、ファイナンスのスペシャリストだけでなく事業や経営の道も選択できるのが特徴です。

リクルート中途採用情報

ここまでは新卒採用について解説していきましたが、ここからは中途採用について見ていきましょう。中途採用では職種が3つあり、その中に包含される形でさまざまな部門があります。

 

その職種は以下の3つです。

 

  • コーポレート職
  • ビジネス職
  • テクノロジー職

 

同じ職種でも部門ごとに募集条件や仕事内容が異なるため、今回はそれぞれの職種について具体的な例を見ながら解説していきます。

コーポレート職

リクルート中途採用の職種の1つとして、コーポレート職があります。コーポレート職にはファイナンス部門や経営企画部門、総務部門など全社的な仕事を行う部門が含まれます。

 

リクルートのコーポレート職は、リスク回避などの「守り」の仕事だけでなく、新規事業領域への進出や海外展開など「攻め」の姿勢も求められます。

 

このような多くの変化をスピーディーに行うため、リクルートのコーポレート職は環境の変化に柔軟に対応する能力が必要です。

募集条件

コーポレート職では、以下の条件を全て満たしていることが条件です。

 

  • 3年以上のビジネス経験を有し、戦略の立案から実施までを経験されている
  • これまでのビジネス経験において、圧倒的な成果を残された方

 

コーポレート職は全社的な部署であり、戦略決定など会社全体の命運を決める重要な部門でもあるため、「圧倒的な経験」という言葉からも分かるように高いレベルでの経験が求められています。経験年数の指定があることも、リクルートの中では珍しいといえるでしょう。

仕事内容

コーポレート職の仕事内容としては、ファイナンスや経営戦略、総務、法務など企業の全社的な業務を担当します。

 

現在募集しているオープンポジションは、リクルートグループの国内外の販促メディア事業やHR事業等を統括するリクルートにおいて、グループ全体の戦略立案とその実行を推進する各事業戦略部門での仕事です。

 

この職種では、事業推進を通じてリクルートグループのグローバル・IT化をけん引していく人材として活躍することが期待されています。

ビジネス職

ビジネス職は、事業企画やデジタルマーケティング、営業などです。この職種においては個人の力を重要視しており、自ら事業課題を特定し解決するための戦略を立てる実行力が求められます。

募集条件

ビジネス職の1つであるマーケティング・ブランディング職では、必要な経験・スキルとして次の要素を提示しています。

 

  • Webマーケティング領域において下記いずれかの業務にて、短期及び中長期の戦略立案並びに施策推進のご経験がある方
  1. AD(リスティング/ディスプレイの運用など)
  2. CRM(ナーチャリング/カスタマージャーニー作成など)

 

これらの職種に関しては経験年数の要件などはなく、スキルよりも人物面を重視している様子がうかがえます。

 

仕事内容

ビジネス職の仕事内容は非常に幅が広く、マーケティングなどによって事業推進を行います。

 

その対象となる事業は、既存のものから新規のものまで幅広いです。具体的に担当するサービスとしては、Airペイやホットペッパーなどの非人材領域からリクナビなどの人材領域まであります。

テクノロジー職

テクノロジー職は、事業の技術制約を取り除き新たなビジネスの挑戦を可能にする役割を担う職種で、エンジニアやデータ職がこの職種に含まれます。

募集条件

募集条件はテクノロジー職の中でもそれぞれ条件が異なるため、今回はそのうちの1つであるエンジニアの募集条件を紹介します。

 

エンジニアの募集条件としては、以下の2つのいずれかにあてはまる必要があります。

 

  • 実務でのデータ関連業務のご経験がある方
  • システム開発もしくはプロジェクトマネジメントのご経験がありデータ領域に興味関心がある方

 

この募集条件において、具体的な勤務年数などが指定されていないことは、人物面を重視するリクルートらしいといえるでしょう。

仕事内容

エンジニアの種類は幅広く、データエンジニアやアプリケーションエンジニア、セキュリティエンジニアなどさまざまな種類があります。

 

また、もう1つの職種であるデータ職についてもビッグデータの運用やデータマネジメント企画、新規プロダクトの改善など、その仕事は幅広いです。

 

リクルートの提供するITサービスは規模も大きいため難易度は高いですが、さまざまな課題に挑戦できる面白さがあります。

リクルートへの転職希望者はサムライソウルへ

サムライソウルでは、代表の粕谷を筆頭にリクルート出身のコンサルタントが複数在籍しているため、リクルート出身者ならではの転職サポートが行えます。リクルート出身者だからこそ知っている社内の環境や雰囲気などの詳しい情報なども提供可能です。 

 

リクルート各社の人事や現場責任者とのつながりもあるため、現在のリクルートの転職に関するより精緻な情報もお伝えできます。リクルートの転職について詳しく知りたいという方は、ぜひ下記のお問い合わせフォームからご相談ください。

 

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まとめ

リクルートはホールディングスという形をとっており、その事業は人材領域と非人材領域に分けることができます。

 

このリクルートホールディングスの機能会社が、2021年に中核事業と機能会社を吸収合併して誕生した株式会社リクルートです。

 

リクルートの中途採用では以下の3つの職種が募集されています。

 

  • コーポレート職
  • ビジネス職
  • テクノロジー職

 

これら3つの職種にはそれぞれ複数の部門が包含されており、その部門ごとに募集条件や仕事内容は異なります。ただ、全体として募集条件は年数による制限等がないものが多く、門戸が広く開かれています。

 

リクルートはさまざまな職種・部門があり、個人が裁量を持ってやりたいことをできる環境です。リクルートへの転職をお考えの方は、ぜひサムライソウルにご相談ください。

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