会社がリストラをする前兆は?変化を感じたらまずすべきことを解説!

リストラは、もはや中小企業だけの問題ではありません。大企業であってもリストラは行われており、どのような企業に勤めていても「絶対に安心だ」とは言い切れません。

リストラをされるときには、突然会社から言い渡されるというイメージをお持ちの方も多いかもしれません。突然リストラを宣告されてしまったら、ショックで頭の中が真っ白になってしまいますよね。しかし、会社がリストラをするときにはいくつかの前兆があり、リストラ前にはさまざまな環境の変化が起こります。

そこで今回の記事では、会社がリストラをするときの前兆や起こりうる職場環境の変化などを解説していきます。リストラをされやすい人の特徴、リストラ面談での注意点、リストラの前兆に気付いたときにすべきことなども合わせて見ていきましょう。

会社がリストラをするときに前兆はある?

大きな社会の変化や続く不況において、リストラはもはやすべての企業、労働者にとって起こりうるものとなっています。もしリストラをされるのであれば、できるだけ早くその前兆を知っておきたいものですよね。

ドラマなどでいきなりリストラを言い渡されるシーンもあるため、不安に思ってしまう方は多いでしょう。しかし、会社がリストラをするときにはさまざまな前兆があります。

  • 会社の経営状態が悪くなっている
  • 給与やボーナスがカットされる
  • 非正規労働者が解雇された

自分の会社の状況に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

会社の経営状態が悪くなっている

会社は簡単に従業員をリストラできません。リストラ以外に立て直す手段がないほど会社の経営状態が悪化している場合は、役員などの立場でなくても社内の様子からうかがい知ることができるでしょう。

事業の縮小が進んでいたり、不採算部門が閉鎖されたりなどが起きている場合は、会社の経営状態が悪化している証拠です。他にも、親会社がいる場合にその親会社の売上が良くないと、子会社にしわ寄せがきます。

また、会社が合併される際には事業内容が見直されることが多いため、そのタイミングで不要と判断された部署がリストラ対象になることも考えられるのです。

給与やボーナスがカットされる

会社の経営状態が見えにくい場合でも、自身の給与が減ったりボーナスがカットされたりした場合はすぐに気が付くはずです。給与の減少やボーナスカットが起きたら、会社の経営状態が悪いという証拠です。

残業代がカットされる場合もありますが、残業代のカットは残業の廃止や減少の取り組みによるものである可能性も考えられます。残業を減らして効率良く従業員に働いてもらい、その結果経営状態が上向くのであれば、リストラは行われないでしょう。残業代がカットされたとしても、それが一概にはリストラの前兆とは言えないという点には注意してください。

非正規労働者が解雇された

多くの企業では、正社員をリストラする前に、パートタイマーや派遣社員といった非正規労働者を解雇します。同じ部署にいた派遣社員が契約打ち切りとなった、などという場合は会社全体が経営不振に陥っている可能性があるでしょう。

非正規労働者がどんどん解雇されていっているという場合は、経営状態が悪いと考えられます。自身が正社員だからといって安心せず、リストラの可能性があることは考えておいたほうが良いかもしれません。

リストラ前に起こる変化

ここまで、会社全体や労働環境で分かるリストラの前兆について紹介しました。ここからは、リストラ前に起こる日々の仕事の中での変化について詳しく解説していきます。

  • 知らない人の出入りが増える
  • 上司が急な会議を行う回数が増える
  • 仕事に関する指示や注意が少なくなる

少しでも「いつもと違うな」と感じたらそれはリストラの兆候かもしれません。まずはどんな変化があるのか、チェックしていきましょう。

知らない人の出入りが増える

会社に、これまで見たことのない人の出入りが増えた場合は注意が必要です。その人が経営コンサルタントや社会保険労務士などである場合は、無駄な事業の縮小や人員の削減を考えている可能性もあるでしょう。

また、業績不振によって会社が買収され、それに伴うリストラが行われるケースも考えられます。その場合、買収先の会社の担当者や弁護士などが自身の会社に出入りしていることもあります。

上司が急な会議を行う回数が増える

自身の上司が急な会議を行う回数が増えた場合も要注意です。部署内の様子を報告する会議や事業縮小に関する会議かもしれません。これまで会議が少なかった上司はもちろん、普段から会議が多い上司でも、緊急の会議が増えた場合などは、リストラが行われる前兆の可能性があります。

急に会議に出席することになった際の上司の表情や、会議終わりの表情などもチェックしておくと判断がしやすいでしょう。

仕事に関する指示や注意が少なくなる

シビアな話ではありますが、これからリストラをしようとする従業員には、新しい仕事の指示なども少なくなります。仕事の指示が極端に減った場合は、リストラの可能性も頭の隅に入れておきましょう。

また、上司からの注意や叱咤激励が減った場合にも、「リストラをされる部下に対して期待がなくなって見切りをつけている」という可能性があります。普段厳しい上司からの指導や指摘などがなくなった方は、注意をしてください。

その他のリストラの前兆

ここまで、主なリストラの前兆を紹介してきましたが、会社におけるリストラの前兆は上記以外にもさまざまなものがあります。細かなことかもしれませんが、ちょっとした変化やいつもと違うことがリストラの前兆である可能性もあるのです。

例えば、会社全体としての変化であれば、突然の社長交代や緊急の役員会議が頻繁に起きるようになる、というのも経営状態が悪いことの証拠の1つです。

また、銀行関係者が頻繁に出入りしている、メインバンクが変更になる、極端な経費削減策がとられる、定例行事が中止になるなどの変化が起きた場合も注意してください。

自身を取り巻く職場環境での変化としては、役職を外されたり、業務マニュアルの作成・見直しを指示されたり、プロジェクトチームやグループなどから外されたりといったことがリストラの前兆として挙げられます。

もし上記の変化が複数重なって起きているようであれば、リストラが起きる可能性を考慮しておきましょう。

リストラをされやすい人

会社が従業員のリストラを行うといっても、全員が辞めさせられるというケースは少ないです。基本的には、複数人の対象者が選ばれてリストラをされる形になります。では、リストラの対象となりやすいのはどのような人なのでしょうか。

  • 協調性がなく周りから浮いている
  • 仕事の成績が良くない
  • 仕事へのやる気が見えない

リストラをされやすい人の特徴として3つ解説していきます。

協調性がなく周りから浮いている

リストラの対象者を最終的に決定するのは会社の経営者や人事担当者ですが、事前に直属の上司が選んでいるケースが多いです。

直属の上司は、部下たちの仕事ぶりや仕事の実績だけではなく、普段から部下たちの人となりをよく見ています。そのため、協調性がなく周りから浮いている人は上司の目にもとまりやすいです。

チームから孤立してしまっていたり、周囲と協力できていなかったりする人は、仮にその人がリストラをしたとしても、周囲の納得や理解が得やすくなります。

協調性は働く上でなくてはならないものなので、周囲の人とのコミュニケーションが取れていない人は注意してください。

仕事の成績が良くない

仕事の成績が良くない場合も、リストラ候補者に入りやすいです。仕事でのミスは誰しもがしてしまうものですが、プロジェクトやチーム、ひいては会社全体に影響を与えるような大きなミスをしてしまったり、小さいミスでも連日、または繰り返ししてしまったりするような人は、リストラをされやすくなります。

リストラの有無に関わらず、できるだけ仕事上のミスは防ぎたいものです。普段からダブルチェックを欠かさないなど、丁寧な仕事を心がけてみてください。

仕事へのやる気が見えない

遅刻や欠勤が多い、上司の話を聞かないなど、仕事へのやる気が見えない社員もリストラの候補者になりやすいです。

また、向上心がない、自分からスキルを身につけようとしないなどの場合にも、仕事へのやる気がないと判断されてしまいます。長年同じ部署にいる、例年通りのプロジェクトをしている、毎日同じ仕事の繰り返しをしている、といった方は、何か自分のスキルを上げられるように行動をしてみましょう。仕事へのやる気は意識次第でどのようにも見せることができます。

リストラ面談での注意点

もしリストラの対象者となったら、人事担当者・上司とリストラ面談をすることになります。

いくらリストラの前兆に気が付いていたとしても、やはりリストラを宣告されたら多かれ少なかれショックを受けるものです。そのような状態のままリストラ面談を受けると後悔する可能性もあるので、注意点をまずは確認しておきましょう。

まずは、その場で結論を出さないことです。人事担当者や上司からすぐに決断をするよう迫られるかもしれませんが、その場で決める必要はありません。

また、面談の場で感情的になるのも避けましょう。リストラを受け入れるか否かを冷静に見極めるため、まずは落ち着いて話を聞いてください。

既成事実を作らせないのもリストラ面談でのポイントです。あいまいな態度で面談に臨むと、人事担当者に「辞めると言った」と言われるかもしれません。そのため、まずは面談では「辞めない」と言っておくのも手です。

リストラの前兆に気付いたときにすべきこと

もし、会社全体の動きや自身や周囲の変化などでリストラの前兆に気が付いたときには、早めの行動をするのが大切です。リストラに気が付いたら、まずは下記の3点から行動をしましょう。

  • 家族に相談をする
  • ローンを組んでおく
  • 転職活動をする

順番に解説していきます。

家族に相談をする

リストラの前兆を感じた場合は、まず家族に相談をしてみましょう。家族の生活が自分1人にかかっている場合は、なかなか伝えるのが難しいかもしれませんが、重要であるからこそ家族には早めに伝えることが大切です。

早めに伝えたほうが家族のショックも小さくて済みますし、転職活動のサポートやスケジュールに合わせた生活リズムの調整なども行ってくれるなど、家族の協力も期待できます。

ローンを組んでおく

リストラの予兆を感じたら、リストラをされる前にローンを組んでおきましょう。銀行からの融資は勤続年数によって可否が決まります。そのため、リストラ後に無事に再就職できたとしても、勤続年数が短く、良い融資が受けられない可能性が高いです。

ローンの必要性がない状態で無理に組む必要はありませんが、今後ローンを組むことを考えている方は、リストラ前に行動をしてみてください。

転職活動をする

リストラの前兆を感じたら、転職活動を始めましょう。転職にかかる平均的な期間は3ヶ月です。リストラをされた後にすぐに転職活動を始めたとしても、再就職には時間がかかります。

そのため、リストラの前兆を感じた時点で、転職活動を始めるようにしてください。在職中に転職活動をスタートさせておけば、リストラされたとき無職になるということへのリスクヘッジとなります。転職活動でも、リストラに触れないまま転職活動を進めていけたほうが履歴書や面接のアピールもしやすいでしょう。

リストラの前兆を感じたら転職エージェントに相談

リストラの前兆を感じたら、早めに行動をすることが大切です。しかし、仕事をしながら1人で転職活動をするのは難しいでしょう。転職活動に自信がない方は、転職エージェントを活用してみてください。

転職エージェントに登録すれば、キャリアコンサルタントに今後の相談をしながらアドバイスをもらえます。

キャリアコンサルタントは転職活動のプロフェッショナルで、業界・業種や年代ごとに細かなデータを持っているため、自分だけで転職活動をするよりもスムーズに進めやすいです。

求人探しや応募書類の準備・添削、面接指導、内定後の交渉や入社後のサポートなど、転職活動にまつわるさまざまなサポートをしているので、転職を考えている方は利用してみてください。

まとめ

会社の経営状況が悪くなっている、給与の減少やボーナスカットが起きている、非正規労働者の解雇が続いているといった場合は、会社でリストラが起こる可能性が考えられるでしょう。リストラの前兆としてはその他にも、知らない人の出入りが増えたり上司が会議に参加する回数が増えたりなどが挙げられます。

協調性がない人や仕事の成績が良くない人、仕事へのやる気が見えない人などは、リストラの対象になりやすいです。こういった特徴に当てはまる人は、リストラの前兆を感じた段階で、早めに転職活動をするようにしましょう。

サムライソウルでは、コンサルタントの今までの経験から得たノウハウを元に、転職のサポートを行っています。転職活動に自信がない、リストラをされる前に効率的に転職活動を行いたいという方は、ぜひ「相談フォーム」からサムライソウルにご相談ください。

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