リクルートのSPIを徹底解説!中途の転職でもSPI対策を行うべき理由

新卒で就職活動を行う際に、SPI試験の対策に悩んだという方は少なくないでしょう。中途採用の転職の際にも、SPIの対策は重要です。

 

この記事では、SPIの特徴や受験形式、受験する際のポイントなどを解説していきます。「リクルートへの転職を考えているが、SPI試験が不安」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

新卒でも中途でも対策しておくべきSPIとは

SPIは、利用社数は年間13,500社、受検者数は203万人(2020年時点)の、日本の採用活動でもっとも利用されている適性検査です。

 

早期離職の予防や未経験者採用の適性検査のために活用する企業が増えています。SPIの結果次第では、面接の足切りとなってしまう場合もあるため、今や転職活動においてSPI対策は最重要といっても過言ではありません。

企業がSPIを実施する目的

転職の際には、「SPI-3G」という転職者向けのテストが実施できるケースが多い傾向です。「SPI-3G」は基礎能力検査と性格検査で構成され、基礎能力検査では言語(国語)と非言語(数学)が出題されます。

 

なぜ企業は選考の際にSPI試験を活用するのでしょうか。ここでは、企業がSPIを実施する目的について2つ解説していきます。

 

  • 選考基準や内容の決定に役立つ
  • 入社後の新人育成にも

 

それぞれの目的について見ていきましょう。

選考基準や内容の決定に役立つ

SPI試験が採用に活用されている理由の1つは、選考基準や内容の決定に役立つことです。企業は、面接に呼び込む人数を絞る基準、つまり足切りの基準としてSPI3を活用しています。限られた時間の中で、高い精度で“良い人材”を面接に呼び込むという企業の意図があるのです。

 

また、性格検査の結果を参考にすることで、企業側は面接でより効果的な質問ができます。「面接で具体的にどこを掘り下げて聞くべきか」、「自社の社風に合うか」などを判断しているのです。

入社後の新人育成にも

SPI試験は入社する社員一人ひとりへの効果的なマネジメントの仕方が分かるため、入社後の育成にも利用されています。また、性格検査では「どのようなポジションに適性があるか」という判断もできることから、入社後の配属の際に利用する企業もあるようです。

 

実際、リクルート各社では、面接の足切り基準、組織風土文化や職務適応の判断、入社後の配属、求める人物像の設定など、さまざまな場面でSPIを活用していたとリクルートの元人事マネージャーは語っています。

 

リクルートでは、達成意欲の高い人・活動意欲(特に身体的活動性)が高い人、物事を継続・持続する力のある人が、組織風土や職務に適応しやすく活躍できる可能性が高いため、その判断にSPIが活用されているのです。

 

配属先を決める際には、本人のSPI結果に加え、上司にあたるリーダーや同僚の結果も参考にされます。また、新しい部署で採用ニーズが出た際には、ハイパフォーマーのSPIを見て、どんなタイプの人物が活躍できそうなのかを要件を決めていくと、より適性の高い人材を採用することが可能です。

SPIの特徴

SPIには2つの検査方法があるのが特徴です。ここでは、能力検査と性格検査、それぞれの検査方法について解説していきます。

能力検査

能力検査は仕事を行う上で必要な知的能力を判断するためのもので、「言語能力」、「非言語能力」の2種類の問題があります。言語能力では、話の要点を的確に捉えて理解できるかどうかなどを判断する問題が出題される傾向です。また、非言語分野では、倫理的な思考力があるかといった点を判断します。

 

言語能力では語彙や文章読解、非言語能力では計算や推論などの問題が多く出る傾向です。SPIでは早く解くことが重要なので、問題の傾向などを理解して素早く解けるように対策しておきましょう。

性格検査

性格検査では、その人がどのような人物なのか、どんな仕事に向いているのかなどを判断するためのもので、日常の行動や人との接し方などが問われます。この結果によって、転職者が職場の社風や雰囲気に適している存在か、自社が求めている人物像が合っているかなどを判断するのです。

 

性格検査についてさらに詳しく知りたい方は、「リクルートのSPIを徹底解説!〜その②これだけは押さえておこう!例題解説!〜」の記事をご参照ください。

SPIの受験形式

従来、SPIはペーパーテストのみで実施されてきましたが、近年はテストセンター・WEBテスティング・インハウスCBTといったパソコンで受ける受験形式が主流になってきています。中でも、テストセンターとWEBテスティングは全体の9割を占めるほどです。

 

テストセンター受験は、日本全国に用意されている会場に出向いてパソコンで受けます。出題される問題はあらかじめ決められたものではなく、受験者のレベルに合わせてコンピューターによって選ばれます。

 

東京には御茶ノ水ソラシティ会場しかありませんが、テストセンター受験は、1年以内であれば、前回受験した結果を何度も使うことが可能です。

 

また、会場内に持ち込める荷物には制限があり、筆記用具は会場で貸し出されたものを使用し、電卓は使用できません。

 

一方でWEBテスティングは、自宅のパソコンで受ける受験形式です。テストセンターでは筆算が前提ですが、WEBテスティングでは電卓の使用が認められています。

 

それぞれの形式は見た目の違いだけではなく、出題内容や出題範囲も違うため、受ける受験形式に合わせた対策が必要です。

 

テストセンター

テストセンターの基礎能力検査では、受験者の解答状況によって難易度や出題数が変わります。つまり、検査内容が人によって違うのです。

 

基本構成は以下のようになっています。

 

  • 性格検査(約30分):テストセンターの予約をする際に、自宅パソコンなどで行います。
  • 基礎能力検査(約35分):言語と非言語で構成されます。

 

上記2つが基本ですが、受験企業によってはこの他に「英語検査」や「構造的把握力検査」が課される場合がありますので、受験前に確認しておくことが必須です。

 

また、所持品の持ち込みには厳格な規制があり、計算用のメモ用紙数枚と筆記用具が入場時に渡されます。WEBテスティングやペーパーテストとは違い、電卓の使用はできませんので、メモ用紙の活用と筆算に慣れておきましょう。

 

テストセンターで高得点を取るには、速く正確に問題を解く必要があります。「組問題」を意識して問題を解くことが、問題の正答率と回答速度を上げるカギです。

組問題

組問題とは、「小問が複数ある1セットの問題」のことです。SPIでは、同じ設定の問題が2〜4問程度が続く組問題が多く、1組ごとに制限時間が設定されているため、既出の数値や設定を使いまわすことが大切です。一度、次の問題に進むと前の問題には戻れないという点にも注意しておきましょう。

WEBテスティング

WEBテスティングとは、自宅のパソコンで受験する形式のSPIです。基本的な仕組みはテストセンターと同じで、大きく異なるのは以下の3点です。

 

①電卓の使用が可能

使用可能というよりも、むしろ前提となっています。そのため、テストセンターより計算自体が複雑になっていることもしばしばです。電卓を使いこなせるように練習しておきましょう。

 

②出題範囲

テストセンターとは出題範囲が異なります。頻出度に合わせた効率的な対策が大切なので、事前に出題範囲を確認してください。

 

③入力形式の問題

テストセンターでは選択形式の問題がほとんどですが、WEBテスティングでは非言語の問題の多くが入力形式です。

リクルートのSPIの合格ライン

企業によって合格ラインはまちまちなので、転職者の中には「どのレベルを目標とすれば良いのかが分からない」という人もいるでしょう。もちろん高いレベルを目指すのは重要ではありますが、限られた時間の中で明確な目標もなく対策をしなければいけないというのは大変でしょう。

 

弊社は企業と密に連絡をとっていますので、リクルートの合格ラインも把握しています。そのため、どのラインを目指せば良いのかが具体的に理解できるのです。また、SPI対策のお手伝いも行っております、SPIの成績が良いと面接官の心証も良くなるので、ぜひ一緒に対策を行って高得点を狙いましょう。

 

サムライソウルへのご相談はこちらです。

中途採用のSPIで落ちることはある?

中途採用では、SPI試験の結果次第で落ちてしまう可能性もあります。能力検査の点数が低い、性格検査の結果が自社の求めている人材と合わないなどが、落ちる理由として挙げられます。能力検査は事前の対策次第で点数を上げられますが、性格検査は対策が難しいです。下手に嘘をついてしまうと逆に落ちてしまうことがあるので、下手に飾らず自分自身の答えを出すようにしましょう。

SPIの試験を受ける際のポイント

ここからは、SPI試験を受ける際のポイントについて解説していきます。主に以下の2つのポイントに注意しましょう。

 

  • 分からなくても回答することが大切
  • 非言語は企業の試験方式に合わせた対策が重要

 

それぞれのポイントについて解説していきます。

分からなくても回答することが大切

SPI試験では、「回答数のうち、どれだけ誤答したかの割合」である誤謬率は問われないので、まずは回答することが大切です。その際には、以下の3つの点に注意すると良いでしょう。

 

  • メモ用紙をうまく活用して、解答する上で必要な数値やポイントを書き出して整理する
  • WEBテスティングやペーパーテストと違って電卓が使用できないので、筆算に慣れて計算スピードを上げる
  • 未回答は避けて、どうしても分からない問題はとりあえずで回答

 

テストセンターでは組問題だけではなく、全体にも制限時間が設定されています。分からない問題や普段から苦手な問題は、「正解に近そうな選択肢」にあたりを付けて回答しましょう。

非言語は企業の試験方式に合わせた対策が重要

SPIの非言語試験に苦手意識を持つ人はとても多いですが、多くは学生時代から数学が得意ではなかった方です。

 

しかし、SPIで出題される問題は、中学生までの数学の知識で解けるものがほとんどなので、しっかりと対策を行えば問題ありません。問われているのは、専門的な知識や特殊な能力ではなく、社会人として働く上で必要な基礎能力です。

 

対策を行って問題を解けるようになったら、いかに「速く解くか」がカギとなります。テストセンター式はその性質上、受験者によって問題数と問題の難易度にバラつきがありますが、1問あたり、およそ10秒〜2分の間で解かなくてはいけません。

 

速く解く訓練として、とにかく問題数をこなして問題に慣れるというものがありますが、時間のない社会人にとっては、SPIに割ける時間は限られています。そのため、【問題の頻出度・習熟度、受ける企業が採っている試験方式】に合わせた個別の対策が大切です。

リクルートへの転職希望者はサムライソウルまで

サムライソウルにはリクルート出身者が多数在籍しているため、リクルートのSPI対策にもバッチリ対応しています。リクルートの合格ラインはいくつなのか、リクルートにおける問題の頻出度など、あらゆる情報を元にした対策が可能です。

 

リクルート各社の人事や現場責任者にはかつての同僚も多く、より精緻な情報提供ができます。情報が重要な転職活動において、社員から直接情報が得られるというメリットは大きいでしょう。

 

リクルートのSPI対策にお悩みの方は、ぜひ下記のお問い合わせフォームからサムライソウルにご相談ください。

 

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まとめ

SPIは日本の採用活動でもっとも利用されている適性検査で、リクルートなどの大手企業の中途採用でも活用されています。主に、選考基準や内容決定、入社後の新人育成などに役立つことから実施されている傾向です。

 

中途採用ではSPIの結果次第で落ちてしまう可能性もあるため、しっかりと企業の問題の傾向に合わせた対策を行う必要があります。

 

試験を受ける際のポイントとしては、答えが分からなくても回答する、非言語は企業の試験方式に合わせた対策を行うなどの点が重要です。リクルートのSPI対策にお悩みの方は、ぜひサムライソウルにご相談ください。

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