M&A仲介への転職が成功する志望動機とは|転職理由と合わせて紹介

「M&A仲介への転職をしたいけど志望動機の書き方が分からない」とお悩みの方もいますよね。志望動機は転職を左右する重要なポイントなので、しっかりと書き方を把握しておかなければいけません。

この記事では、M&A業界への主な転職理由や志望動機を書くポイント、M&A仲介への志望動機の例などを解説していきます。マイナスな印象を与える志望動機の特徴なども紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

M&Aとは

M&AとはMergers and Acquisitionsを略した言葉で、資本の移動を伴う企業の合併や買収を指します。企業の経営戦略の1つとして注目されており、事業承継の手段として用いる企業も増加している傾向です。

M&Aの手法には、株式譲渡や事業譲渡、会社分割、株式交換、合併、第三者割当増資、合弁会社設立、資本業務提携などがあります。その中で、もっとも活用されているのは株式譲渡です。株式譲渡とは、会社を譲渡する企業が譲受企業に対して株式を対価と引き換えに譲渡する手法になります。譲渡する株式は50%以上とされますが、100%譲渡するのが一般的です。

譲渡企業は、会社を廃業することなく存続させられる、経営者は現金を得られる、従業員の雇用も守れるというメリットがあります。譲受企業も事業の拡大をしやすくなって新規事業にも参入しやすくなるため、双方にメリットがあるのです。長年培ってきた技術やノウハウを継承することで、企業のブランド力を高める効果も期待できます。

事業譲渡は特定の事業のみを売却する手法で、譲渡企業が手放したい事業のみを売却するものです。このように、M&Aにはさまざまな手法があり、それぞれの状況や目的によって最適な方法は異なります。

M&A仲介の業務内容

M&A仲介の業務は、簡単にいうとM&Aを成功に導くことです。譲渡企業と譲受企業の間に入り、中立の立場でさまざまなサポートを行います。どちらかの利益を高めるのを目的とするのではなく、双方の利益のバランスを考え友好的なM&Aの実現を目指します。

M&A仲介の具体的な業務内容は、マッチング前の相談からM&Aの候補先の選定、企業概要書の作成、基本合意文書や契約書の作成などです。綿密な調査や企業分析を行い、双方の会社に適切なアドバイスを行います。

M&A業界への主な転職理由

まずは、M&A業界へ転職する場合の主な転職理由について見ていきましょう。未経験でM&A業界へ転職する場合は、なぜM&A業界へ転職しようと思ったのかなども志望動機に記載しますよね。そういったときのために、まずは自分のM&A業界への転職理由を明確にしておくと良いです。ここでは、主な転職理由として4つ紹介していきます。

  • 高収入が期待できる
  • 実力が評価されやすい
  • スキルを身に付けられる
  • やりがいを感じられる

順番に解説していきます。

高収入が期待できる

M&A業界に転職したいという理由で1番多いのは、高年収が期待できるという点です。M&A業界の年収は平均を大きく上回っているため、高い収入を得たいという理由で選ぶ人も少なくありません。

なぜM&A業界の年収が高いのかというと、M&A仲介の手数料そのものが高いからです。M&Aには専門的な知識が必要ですし、料金の安さよりも質の高さが求められます。

売り手である譲渡企業と買い手となる譲受企業のどちらからも手数料を受け取る上に、成功報酬制を導入しているところでは、M&Aに成功することでより高い報酬を得られるのです。

また、M&A業界は利益率が高いのも理由の1つとして挙げられます。製造業などは設備投資が必要ですが、M&A仲介の仕事に必要なのは知識や経験です。収益の多くが利益となるので、必然的に報酬も高くなります。

一般的な企業だと日本では年功序列の風土が色濃く残っているので、どんなに優秀な人でも入社したばかりのときは収入が低く抑えられています。そのため、自分の実力に見合った報酬がほしいと思っている若い世代が多く転職している傾向です。

実力が評価されやすい

M&A業界は、完全な実力主義の世界です。結果が重要視されており、成果を上げるほど周りから高く評価されます。年齢や性別、経験によって評価が変わることはありません。

また、M&A業界はハードワークといわれていますが、1人1人の裁量権が大きいため、残業をしない、休暇を長めに取るなど、働き方はある程度調整可能です。きちんと結果を出していれば、定時に帰ろうがリフレッシュのために休暇を取ろうが周りから文句をいわれることはありません。

ただし、実力主義のM&A業界では、「成果が出せないと会社に居づらくなる」という人もいるようです。

スキルを身に付けられる

M&A仲介の仕事をしていると、自然とさまざまなスキルを身に付けられます。例えば、M&Aには財務に関する知識が必要不可欠ですが、M&Aに携わることで、財務状況を正確に把握したり、そこから課題を見つけたり、今後を予測したりするスキルが磨かれていくのです。財務に関する洞察力も自然と養われるため、M&A仲介を経験した後に一般企業に転職した場合に、経営者に近い立場で有益なアドバイスができます。

また、M&A仲介の仕事では高いコミュニケーション力を身に付けられます。M&Aでは、専門性の高い分野は弁護士や税理士、公認会計士といったスペシャリストに任せることも多いです。M&A仲介は、そういった専門領域が異なる専門家をまとめる仕事でもあります。目標や目的を明確に伝え、進捗状況の管理などを行うのです。コミュニケーション力と同時に、論理的かつ戦略的な思考で抱えている課題を解決していく能力が身に付きます。

やりがいを感じられる

M&A仲介の仕事は、社会的にも非常に意義があります。近年社会問題として注目されているのが、後継者不足による事業承継問題です。経営は順調なのに、後を継ぐ人がいないために仕方なく廃業するといった会社は決して少なくありません。

廃業となると、その会社に勤務している従業員にとっては死活問題ですし、社会にとっても大きな損失です。日本では大分前から少子高齢化が進行しており、跡継ぎになりうる世代の人材がそもそも不足しています。

また、家族観や価値観の変化もあり、子どもが必ずしも親の家業を継がなくなったことも後継者不足に影響しているといえるでしょう。そういった事業承継の問題を解決できるのがM&Aで、実際に廃業予定だった会社を売却したという事例も数多くあります。経営者から感謝されることも多いので、非常にやりがいがある仕事といえるでしょう。

M&A仲介への志望動機を書くポイント

M&A仲介への転職をする際には、エントリーシートや履歴書などで志望動機を書く機会は多いです。そのため、転職活動において志望動機は非常に重要なポイントといえるでしょう。採用担当者視点から見ると、なぜこの会社を選んだのか、どういった目的があって転職活動をしているのかなど、相手について知りたい部分が沢山詰まっています。

志望動機を書く際には、まずは徹底的に自己分析をして自分自身の考えを掘り下げ、自分が将来なりたいキャリアや自分がM&A仲介の仕事についた後の明確なビジョンを把握した上で、それらを企業に示すのがポイントです。まずは自分が自分を理解できていないと、志望動機の内容も浅いものになってしまうので、注意してください。

M&A仲介への志望動機の例

ここでは、M&A仲介への志望動機の具体的な例を2つほど挙げていくので、見ていきましょう。

志望動機①

私は金融機関に勤務しており、経営者の方と接する機会が多いです。そこで後継者不足に悩む経営者の方が多いことに気が付きました。そんな折、M&Aが事業承継の手段として注目されていることを知り、興味を持ちました。跡継ぎないないと悩む経営者の方の選択肢の1つとしてM&Aを提案できればと思っています。御社は中小企業の事業承継問題に積極的に取り組んでいるとのことなので、ぜひ私もその一員に加わりたいと思い、転職を志望しています。

志望動機②

私は現在法人向けの営業をしており、営業職が天職と考えています。クライアントから難しい要望を受けたときにも、うまく調整をして満足してもらえる結果を出せたときには達成感を感じます。しかし、現職では裁量権が限られていて、なかなか新しい提案ができないことにもどかしさを感じることがあります。御社では個人の裁量権が大きく、相談を受けるところからM&Aが成功するまで担当すると伺いました。そのため、クライアントにより近い立場で寄り添ったサポートができると考えています。

マイナスな印象を与える志望動機の特徴は?

志望動機の書き方によっては、企業にマイナスのイメージを与えてしまう可能性があります。ここでは、マイナスな印象を与える志望動機の特徴を紹介していくので、自分で志望動機を書く際には注意してください。

  • 志望理由がどのM&A仲介会社にも共通する
  • 年収や待遇だけに注目しすぎている
  • 企業の研修に期待しすぎている

それぞれの特徴について見ていきましょう。

志望理由がどのM&A仲介会社にも共通する

志望理由で大切なのは、どうしてその会社を選んだのかという点です。M&A仲介会社と一言でいってもそれぞれに特色があるので、会社に合った志望動機を用意しなければいけません。

M&Aに興味がある、M&Aに関するスキルを磨きたいといった理由では、どのM&A仲介会社にもあてはまります。その会社を選んだ理由が見えないと「M&A仲介会社であればどこでも良いのでは」と思われてしまうでしょう。「自社のことを調べていない」と評価されることもあり、結果的にマイナス評価につながってしまうのです。

年収や待遇だけに注目しすぎている

M&A仲介の仕事を志望する理由として、年収の高さを挙げる人も多いです。年収を上げたいというのは、M&A業界ではマイナスの評価にはなりません。むしろ、向上心があると評価されやすいです。

しかし、志望動機に書いてあることが年収や福利厚生などの待遇面ばかりだと、仕事に対する考えや思いが伝わりません。志望動機で待遇面に触れるとしても、それ以外のやりがいや目的も示すことが大切です。

企業の研修に期待しすぎている

M&A仲介の仕事をする上で、M&Aについて学ばせてもらいたい、先輩や上司から教えてもらいたいと志望動機に書く人がいます。しかし、「学ばせてもらいたい」「教えてもらいたい」というのは受け身の表現なので、あまり良い印象はありません。

M&A仲介の仕事をするのであれば、自ら積極的に学ぶ姿勢が求められます。上司からいわれたことをそのまま実践する素直さよりも、意欲を持って主体的に取り組む必要があるのです。企業研修を実施しているM&A仲介会社もありますが、あくまでも主体的に学んでいく姿勢を見せるのを意識して志望動機を書くようにしてください。

志望動機が思いつかないなら転職エージェントに相談

「志望動機に書く内容が思いつかない」「志望動機を書いたけど本当にこれで良いのか不安」と思っている人は少なくないでしょう。志望動機に悩んでいる方は、転職エージェントに相談してみると良いです。転職エージェントは、志望動機の書き方を基礎からアドバイスをしてくれます。

自分の思考を言葉にするサポートをしてもらえる

志望動機がうまく書けない原因には、自分なりの転職活動に対する思いや考えはあるものの、それを言葉にできていないということが挙げられます。文章にする際に適切な表現が見つからず、真意が伝わりにくいというのは、志望動機を書く上では珍しくありません。

また、さまざまな考えが頭の中で入り組んでしまい、自分でも何を一番大事に思っているのか分からないという人もいます。そういったときに転職エージェントを利用すると、専門のキャリアコンサルタントが転職に対する思いや考えを言語化するサポートをしてくれるのです。なぜ、転職したいと思ったのか、転職した後は何を目指しているのか、自分自身を掘り下げて文章化していきます。そうすることで頭の中がクリアになり、志望動機も明確になっていくでしょう。

頭の中を整理して明確に言葉にできるようになれば、面接でもスムーズに自分の考えを伝えられるようになります。書類や面接の志望動機にお悩みの方は、転職エージェントに相談してみてください。

企業独自の情報を伝えてくれる

志望動機を書く上では、その企業について理解している必要がありますが、インターネットなどで情報収集をしようとしても得られる情報は限られています。M&A業界自体が非常に専門的な分野ですし、会社の内部の情報まではインターネットには載っていないことも多いです。

しかし、転職エージェントは企業の採用担当者と直接やりとりをしているため、自分ではなかなか得られない企業の情報を詳しく把握しています。転職サポートをしてもらう中で、そういった情報も教えてもらえるので、企業ならではの志望動機を書きやすくなります。

コンサルタントが志望動機の添削をしてくれる

転職エージェントを利用するメリットには、エントリーシートや履歴書、職務経歴書など企業に提出する書類を添削してくれるという点も挙げられます。勿論、志望動機についても添削してくれるので、何か問題や不備があれば修正・アドバイスをしてもらうことが可能です。

コンサルタントは転職活動に関するノウハウを持っているので、読む人がこの人から話を聞いてみたいと思えるような書類に仕上げられます。嘘を吐いたり話を誇張したりするのではなく、本音をポジティブな表現にして、相手に伝わりやすくするサポートをしてくれるのです。

エントリーシートや履歴書は単なる書類と思っている人もいるかもしれませんが、その人の印象を左右する大切なものです。質の高い書類にすることで、採用率を高められます。

M&A仲介の仕事ならサムライソウルへ

サムライソウルでは、M&A仲介の求人を多数取り扱っています。M&A業界に精通したコンサルタントが書類選考や面接選考の対策を行っているので、高い採用率を誇っています。志望動機もその1つです。細かい部分まで入念にチェックして、企業に好印象を与えられる文章作成のサポートを行っています。志望動機に何を書けばいいか分からない、M&A仲介への転職に自信がないという方は、ぜひ下記のフォームからお問い合わせください。

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まとめ

M&A仲介へ転職する際には、志望動機の書き方に注意しましょう。どのM&A仲介会社にも通じる当たり前のことが書かれている、年収など待遇面にしか触れていない、企業の研修に期待しすぎているといった内容は、マイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

転職を成功させるためには、どのM&A仲介会社にも共通する理由ではなく、その企業ならではの理由を書くのがおすすめです。志望動機の書き方や内容にお悩みの方は、ぜひサムライソウルにご相談ください。プロのコンサルタントが内定までの道をサポートいたします。

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