リクルートからの転職先に多い企業は?気になる情報をまとめて紹介
リクルートは、グループの時価総額が10兆円を超える、今や日本を代表する企業の1つです。転職市場においても常に人気度が高いリクルートにおいて、現在リクルートに在籍している人や、これからリクルートに入社したいと考えている人が気になるのは、「リクルートを卒業した社員がその後どういうキャリアを歩んでいるのか」ではないでしょうか。
そこで今回は、リクルートからの転職先やその後のキャリアについて、具体例を挙げながら解説していきたいと思います。
目次
リクルートからの転職先に多いのは?
早速、リクルートを卒業した方が次に選ぶ転職先として多いケースを紹介します。
ベンチャー企業が主流
正確な数についてはデータがありませんが、やはりリクルート後のキャリアとしてはベンチャー企業を選ぶ人が多い印象です。メガベンチャーから起業直後のまだあまり名の知られていないスタートアップまで、ベンチャーのフェーズはさまざまです。
やはりリクルートに入社される方の多くは、自ら一定の裁量と自由度を持って、インパクトの大きい事業を推進していきたい思いを持っています。そういった場合、「大手企業ならリクルートが一番」と考える方も多く、リクルートを卒業するのであれば大手企業ではなくベンチャーへ、と考えるのかもしれません。
もはやベンチャーとはいえないかもしれませんが、
- Yahoo
- 楽天
- ソフトバンク
- DeNA
- amazon
- LINE
- GREE
- クックパッド
などのIT系メガベンチャーへ多くの方が転職します。また、リクルート卒業生が起業した創業まもないスタートアップへの転職も多い印象です。
ベンチャーに転職する際の大きな懸念事項は、会社の不安定さにあるかと思います。まだ小さい会社で、これからどうなるかも分からないので「会社がうまくいかなかったらどうなるだろう」というような不安です。
しかし、リクルート出身の方は、多くが逆に「自分自身が会社を成長させる」という生きがいを持っているので、そういった不安をあまり抱えないというのもありますし、仮に入った会社がうまくいかなくてもまたすぐ次の選択肢を探せる自信もあるのでしょう。こういったポイントも、リクルート出身者がベンチャー企業にいくケースが多い理由になっています。
老舗大手に転職するケースも
一方で、老舗の大手企業に転職するケースも少なくありません。第二新卒で電通や博報堂に入社したり、編集長クラスで大手商社に転職したり、三菱重工業や富士ゼロックス、三井不動産といった企業に転職した方もいます。
大手企業は大手企業でさまざまな魅力があります。その魅力の大きな点としては、事業のスケールの大きさではないでしょうか。
もちろんベンチャーもゆくゆくはそのレベルに成長する可能性がありますが、日本・世界を動かすレベルの大きな事業を推進するような仕事をしたい方にとってみれば、大手企業が魅力的に映りますよね。
ここまで卒業後のキャリアがバラエティに富んでいる会社も珍しいでしょう。リクルートでのキャリアはゼネラリストになりがちですが、逆に将来の目標が明確にあるのであれば、そこから逆算して必要なキャリアを戦略的に積んでいくことも可能です。
定年までいる人はかなり珍しいので、リクルートでどのような力をつけて、その先に何を目指したいのかはぜひ整理しておきましょう。
数は少ないが起業・独立している人も
また、「起業家育成機関」といわれることもあるリクルートですから、やはり起業・独立する方もいます。簡単に意思決定できるものではないため、絶対数として多いわけではありませんが、それでも他の企業に比べたらかなり多いのではないでしょうか。
自ら会社を立ち上げ、スタートアップとして事業をスタートさせるケースもありますし、リクルート時代に培った人脈を生かしてフリーランスとして個人事業をスタートさせる方も多いようです。
リクルート出身者はさまざまな分野で活躍できる
ベンチャー・大手・独立の全ての選択肢が実在しているわけですから、リクルート出身者はあらゆる分野で活躍できるといって良いでしょう。
そもそもリクルートの採用選考が簡単なものではないため、当然優秀な人材が多く集まっています。リクルートの採用選考に通った人材であれば、退職後にさまざまな企業からオファーをもらえる人が多いというのも頷けるでしょう。
さらに、リクルートでは自らが主体性を持って、一定の自由度と裁量の中で業務を進めていくため、指示待ちでは成果を出せません。自分で現状の課題を見つけ出し、適切な目標・目的を設定してそれに最短で到達するプロセスを描いていかなければならないため、どんな環境でもパフォーマンスを発揮できる能力を身に付けられるのです。
リクルート出身者では、すでにさまざまな分野で活躍している人材が多く、リクルート時代の人脈が多方面で生きるという理由も考えられます。
幅広い業界で活躍するリクルート出身者
ここからは、実際にリクルート出身で、卒業後にさまざまな活躍をされている方を3人紹介していきます。
- くらた まなぶ氏
- 宇野 康秀氏
- 加藤 貴博氏
他にも、さまざまな業界でリクルート出身者の方が活躍されているので、卒業後はそういった人脈を生かせるというのも、リクルートの大きなメリットでしょう。
くらた まなぶ氏
1人目がくらた まなぶさんです。くらたさんはリクルートの編集者として「とらばーゆ」、「フロム・エー」、「エイビーロード」、「じゃらん」、「ゼクシィ」、「じゅげむ」など14の情報誌を創刊した方です。
特に、じゃらんやゼクシィなどは今でも著名な情報誌ですので、彼の残した功績の大きさが分かります。くらたさんは現在「株式会社あそぶとまなぶ」を設立しており、経営コンサルタントや講演、執筆業をして活躍されている実業家です。
宇野 康秀氏
宇野さんもリクルート出身者で、現在は株式会社USEN-NEXT HOLDINGSの代表取締役社長CEOや、USENおよびU-NEXT、アルメックス取締役会長、キャンシステム取締役を務めています。
また、人材派遣会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)創業者でもある方で、多方面に活躍されている実業家です。
2001年に平井堅さんや米倉涼子さんとともにベストドレッサー賞を受賞したこともあり、2005年に無料動画配信サービスGyaOを開始しました。過去に、ライブドア社や楽天など多数の企業で社外取締役も務めています。
加藤 貴博氏
加藤さんは株式会社ジモティーの創業者です。リクルートでは、フロム・エーナビのプロデューサーやカーセンサーネットの編集長、新規事業開発責任者を経験していました。その後、2011年にジモティーを創業し、代表取締役に就任しています。
リクルートの契約社員からでも転職できる?
リクルートには、CV職と呼ばれる契約社員の方も多く在籍しています。契約社員の雇用期間は3年ですが、契約社員だからといって正社員と仕事の内容や量が異なるわけではありません。
リクルートの1人の戦力として雇用形態に関わらず業務にコミットしてもらう、というのがリクルートの方針です。そのため、リクルートにおいては契約社員であっても、転職活動で不利になることはないでしょう。むしろ、リクルートで働いていたという経験がプラスになる可能性もあります。
リクルートへの転職で知っておくべき情報
卒業後にさまざまなキャリアへ進むことができるリクルートですが、そもそもリクルートに採用されなければその恩恵は受けられません。ここからは、これからリクルートに転職したいと考えている方が最低限おさえておくべき情報を紹介します。
企業情報
リクルートは2021年4月に組織再編を実施しました。それまでは、リクルートキャリア、リクルートジョブズ、リクルートライフスタイルなど、サービス領域ごとに分社化されていた組織形態だったのですが、現在は株式会社リクルートホールディングス、株式会社リクルートの2つの大きな組織に統合されています。
現在の2社については、基本的に株式会社リクルートホールディングスがグローバルビジネスを、株式会社リクルートが日本国内のビジネスを管掌しています。社員数は2021年4月現在アルバイトやパートの方を含めて15,807人で、資本金は3億5千万円です。本社は東京駅近くのグラントウキョウサウスタワーです。
事業内容
事業内容は、人材領域と非人材領域に大きく分けられます。もともとリクルートは大手人材関連会社として発展したこともあり、人材領域のイメージが強い方が多いことでしょう。
人材領域の事業では、リクナビ、リクナビNEXTなどの求人媒体や、転職エージェントであるリクルートエージェント、アルバイト情報サイトのタウンワークなどを運営しています。現在では、非人材領域にもさまざまな事業があります。飲食関連の「ホットペッパー」や美容関係の「ホットペッパービューティー」、旅行予約サイト「じゃらん」などが有名な事業です。
採用情報
リクルートはさまざまなIT関連事業を行っているので、専門職の募集も多いのが特徴です。
主な募集職種としては、以下のようなものがあります。
- ビジネス総合
- プロダクトグロース
- UXデザイン
- データ解析
- エンジニア
ビジネス総合職はいわゆる営業や企画、コーポレーション部門などの配属を含む総合職です。プロダクトグロース職はIT関連職として、Webのマーケティングや開発に携わります。
UXデザイン、データ解析、エンジニアのそれぞれの専門職となります。
社風
リクルートの社風の大きな特徴としては、当事者意識が重要とされていることが挙げられます。あらゆる事象に対して、「自分で考えて行動する」ことが推奨されているのです。
先輩や上司に「どうしたら良いのか」と聞いても答えが返ってこず、逆に「どうしたらいいと思うか」と聞き返されてしまうケースも少なくないのです。リクルートでは、自分で考えて行動する、自分の行動に責任を持てる人材が求められています。
一方で、誰かが困っていたら社員同士で協力して助け合う姿勢があるため、「自分1人でやらなければいけない」というように自分1人で抱え込んでしまう心配もありません。
当事者意識の高い社員たちが業務を推進していくため、裁量も大きく自由度が高くなっています。自分のスキルを高めたい、さまざまな経験を積んでいきたいという人にとって、最適な職場といえるでしょう。
リクルートへの転職希望者はサムライソウルまで
リクルートへの転職を検討されている方は、ぜひサムライソウルにご相談ください。サムライソウルではリクルートグループの求人を多数取り扱っており、転職実績は業界トップクラスです。
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まとめ
今回は、リクルートからの転職先に多い企業や出身者を紹介しました。リクルートの採用選考はやはり簡単とはいえないため、当然中にいる方々はレベルが高く、それゆえに卒業後もさまざまな場所で活躍されています。
ベンチャー企業、大手企業、独立など、あらゆる選択をされている卒業生が色々なところに散らばっており、その方々が「リクルート卒業生」という共通項を持てるので、リクルートを卒業した後もリクルートで得た人脈が生きるという点も、リクルートで働くこと自体の大きな魅力です。
これからリクルートで働くことを検討している方にとっても、リクルート卒業後どういう道を歩んでいる方がいるかを知っておくことはキャリアを考える上で重要なことでしょう。
リクルートへの転職活動を始められる際は、ぜひサムライソウルにご相談ください。