M&A仲介への転職で失敗!?転職で後悔しないためのポイントは?

「未経験からM&A仲介に転職して失敗したと思う人はいるのか」「M&A仲介への転職で後悔することはあるのか」といった不安や疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。せっかく転職をするなら後悔や失敗はしたくないですよね。

この記事では、M&A仲介に転職して後悔する理由、M&A仲介で働く人の前職と転職先、M&A仲介への転職で失敗しないための方法などを解説していくので、M&A仲介への転職で失敗したくないという人は、ぜひ参考にしてみてください。

M&A仲介に転職して後悔する理由は?

M&A仲介の仕事に憧れて転職したものの、想像とは違ったと後悔する人は少なくありません。では、どんな理由で転職に後悔しているのでしょうか。ここでは、その理由について解説していきます。

  • 年収が思ったよりも上がらなかった
  • 案件がうまくいかない
  • ハードワークすぎて耐えられない
  • 家庭環境が変わった

順番に見ていきましょう。

年収が思ったよりも上がらなかった

M&A仲介の仕事は一般的な職種よりも年収が高いというイメージを持っている人は多いでしょう。実際、M&A仲介の年収は、同じ年代で比較すると平均を大きく上回っています。

しかし、M&A仲介では多くの企業がインセンティブ制度を導入しているのです。インセンティブは仕事の成果に応じて報酬が得られる仕組みで、実力主義のM&A業界ではインセンティブが当たり前になっています。

年齢に関わらず能力次第で高い報酬を得られますが、成果を上げられなければ基本給しかもらえません。M&A仲介の仕事の基本給はそれほど高くはないので、成果を上げられないと年収アップにはつながらないのです。そのため、思うように成果を上げられないと「想像していたよりも年収が上がらない」という印象になってしまいます。

案件がうまくいかない

M&A仲介は、M&A仲介会社に持ち込まれた相談からM&Aの成功までサポートするのが仕事です。しかし、持ち込まれた相談が全てM&Aにつながるというわけではありません。案件として進むのは20%から30%ほどです。

持ち込まれる相談は、何らかの事情で会社を売却したいという内容が多い傾向にあります。相談はしたものの経営者がやはり売却したくないと思い直す場合もありますし、売却したい会社の価値が低く買い手を見つけるのが難しい場合も少なくありません。M&Aの案件として進めるかどうか見極めるだけでも労力がかかってしまうでしょう。

案件が中断することが続いて心が折れてしまうという人も珍しくないようです。

ハードワークすぎて耐えられない

M&A仲介の仕事は、高収入が見込める分、かなりのハードワークです。企業分析などのさまざまなリサーチを行う必要がありますし、顧客との商談なども行います。

さらに、M&A仲介の仕事でもっとも重要なのは、売却したい会社の買い手を見つけることです。買ってくれそうな企業にあたりをつけて、一軒一軒訪ねて売り込んでいく必要があります。そのために丁寧に資料を作成し、何か質問を受けたときにも答えられるように、しっかりと調べて分かりやすく伝えなければいけないのです。案件によって状況も大きく異なるため、それぞれで求められる知識なども違い、いちいち調べ直さなければいけないというケースも珍しくありません。

業務量が膨大なので、いつの間にかハードワークになってしまいがちです。また、案件を獲得しないとインセンティブは見込めないため、何が何でも案件を獲得しようとして必要以上に頑張りすぎてしまう人もいます。

M&A仲介の仕事は激務といわれることが多く、ある程度は覚悟して転職している人は多いですが、それでも実際のハードワークに根を上げてしまう人は少なくありません。プレッシャーも大きく、精神的なストレスが大きいことも理由の1つです。

家庭環境が変わった

M&A仲介の仕事に転職したばかりの頃は、独身で一人暮らしだったので思う存分仕事に没頭できたが、転職してから状況が変わったという人も多いです。結婚や出産などの家庭環境の変化により、ハードワークが辛くなってしまうこともあります。

近年では夫婦共働きという世帯も多いため、男性でも当たり前のように子育てに参加しています。保育園に預けている子どもを迎えにいかなければいけないなど、今までのように働けない日も出てきてしまうでしょう。

また、仕事中心の生活をパートナーから反対された、プライベートを犠牲にして仕事を優先した結果夫婦仲や家族関係が悪くなってしまったという例もあります。そういったライフスタイルの変化により、M&A仲介への転職を後悔することもあるのです。

M&A仲介で働く人の前職と転職先

M&A仲介に転職して後悔する理由について紹介しましたが、ここからは、M&A仲介で働く人の前職と転職先を見ていきましょう。M&A仲介で働く人はどんな業界から転職したのか、M&A仲介からの転職先ではどんなところが選ばれるのか、解説していきます。

前職

M&A仲介に転職する人は、営業職の経験者が多いです。特に、銀行や証券会社などの金融機関で営業をしていて、M&Aに携わっていた人がM&A仲介会社に転職するといったケースがよく見られます。

会社同士の交渉をサポートする役目を担っているM&A仲介では交渉力が必要になるので、営業経験はとても役立ちます。一般消費者に商品やサービスを売るわけではないので、法人向けの営業経験がある人のほうが経験を活かせるでしょう。

また、M&A仲介ではM&Aについての知識が欠かせませんし、金融や会計といった知識も求められます。そのため、金融機関で働いていた経験があれば、そこで得た経験やスキルを活かせるのです。

転職先

M&A仲介からの転職先には、別のM&A仲介会社や事業会社のM&A部門、コンサルティングファームなどが挙げられます。多くの業界でM&Aを導入する会社が増えてきているため、M&A業界は非常に活発です。

そのため、優秀な人材を求めるM&A仲介会社では、より良い条件を提示して人材を確保しようとしています。そういった事情もあり、より良い待遇を求めて別のM&A仲介会社に転職する人が多いのです。待遇面だけではなく、もっと規模の大きなM&Aにチャレンジしたい、専門性を極めたいといったキャリアを見据えて転職する人もいます。

事業会社のM&A部門やコンサルティングファームのM&Aに携わるポジションは、採用枠自体はそれほど多くはありません。ただし、M&A仲介の仕事で培ったスキルが活かせるので、選択肢の1つになります。

また、金融機関のM&A部門や事業承継の部門などでも、人材が募集されている場合があるようです。さらに、フリーランスのアドバイザーとして活躍している人もいるなど、さまざまなキャリアがあります。

M&A仲介への転職で失敗しないためには?

では、M&A仲介への転職で失敗しないためにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、失敗しないためのポイントを紹介していきます。

  • 転職で譲れない条件を決めておく
  • 業界や会社についての理解を深める
  • 自分の強みと弱みを把握する
  • M&A仲介に必要なスキルを身に付ける
  • 転職エージェントを利用する

それぞれのポイントをチェックしていきましょう。

転職で譲れない条件を決めておく

転職をする際には、自分にとって譲れない条件をあらかじめ設定しておきましょう。M&Aについて特定の業界の専門性を高めたい、幅広い案件にチャレンジしたい、規模が大きな案件に取り組んでみたい、何歳までにこういったスキルを身に付けたいなど、仕事に求める条件は人によってさまざまです。M&A仲介の仕事で培ったスキルや経験はそのままキャリアに直結するので、自分が心からやりがいが持てる仕事を選ぶようにしてください。

また、高い報酬を得ることを重視するのか、ワークライフバランスを重視するのか、待遇面の条件に関しても人によって考え方は異なります。結婚を考えている、出産を控えている場合などは、パートナーの意見も汲み取ってライフプランをすり合わせておく必要があるでしょう。

すぐには予定がないという場合でも、自分にとって何が大切なのか、何を優先したいのかを事前にじっくりと考えて、後悔しないようにしてください。

業界や会社について理解を深める

M&A仲介への転職を考えている場合は、M&A業界全体や転職を検討している会社についての理解を深めておきましょう。表面的な部分だけではなく、どういうビジョンを持っているのか、何を大事にしている会社なのかなどを、情報収集しておくようにします。また、実際にM&A業界で働いている人に接する機会があれば、体験談などを聞いてみるのも良いです。

転職の際には採用の選考過程で面接が何度か行われるので、聞きたいことがあれば面接の段階で質問をして、不安点などを解消してください。質問の言葉選びには気を付ける必要がありますが、遠慮して質問をしないというのは勿体ないです。色々質問したからといって悪い印象を持たれることはありませんし、むしろ積極性が評価される場合も多くあります。

自分の強みと弱みを把握する

人は誰でも、強みと弱みを持っています。M&A仲介への転職に限った話ではありませんが、転職活動をする上ではその強みと弱みをきちんと把握しておくことが大切です。

単に学歴や職歴といった書類上で分かる情報ではなく、今まで培ってきたスキルや性格、問題が発生したときの対処の仕方など、内面や咄嗟の対処から出る人間性を自分で確認しておきましょう。

「弱みを見せるとマイナス評価になってしまうのではないか」と思ってしまうかもしれませんが、自分自身の弱みを知っている、それを改善する対処法を導き出しているという点がプラスの評価になります。

1番良くないのは、自分の弱みに気付いていない、もしくは気付いていてもそれを隠そうとすることです。自分の弱みを知っていないと、何か問題が発生したときにも適切な対処ができませんし、弱みを隠す人はミスを隠す可能性があると企業に判断されてしまいます。自分自身を知るというのは、転職活動では重要なポイントです。

M&A仲介に必要なスキルを身に付ける

M&A仲介では、交渉力や営業力、論理的な思考能力などが求められます。これまでに営業経験などがある人は、転職の際にこういったスキルをアピールすると良いです。

しかし、M&A仲介では、その他にも税務や法務、会計、ファイナンスといった幅広い専門知識が求められます。

法務は弁護士、税務は税理士など、専門家に相談することもありますが、ある程度の知識は身に付けておくと良いです。M&A仲介に役立てるために士業系の資格を取得しているという人もいます。

また、海外企業が絡むM&Aを行う場合には、語学力も必要です。M&A仲介への転職を考えている方は、事前にこれらのスキルを身に付けておくと、転職してから困るということが少なくなるでしょう。

転職エージェントを利用する

M&A仲介の仕事に転職する場合には、転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントは、専門のキャリアコンサルタントが転職活動をサポートしてくれるサービスになります。

M&A仲介の仕事は報酬が高いので、一般的な求人サイトに求人を公開すると多くの人から応募がありますが、専門性が高いM&A仲介は、応募が殺到しても求めている人物像には当てはまらないというケースも少なくありません。

そのため、M&A仲介会社は、M&A業界に精通している転職エージェントを通じて非公開求人を出して人材を集めていることが多いです。

転職エージェントのキャリアコンサルタントは、双方から条件を細かくヒアリングした上で求めている人物像に合った人を紹介します。企業側は条件の良い求人を紹介してもらえますし、求職者側は条件に合った企業を紹介と転職のサポートをしてもらえて、双方にメリットがあるのです。効率的にM&A仲介の仕事に転職したい方には、転職エージェントが最適といえます。

M&A仲介にはどんな人が向いている?

次に、M&A仲介にはどんな人が向いているのか、反対に向いていないのはどんな人なのかを紹介していきます。M&A仲介への転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

M&A仲介に向いている人

M&A仲介の仕事は根気のいる作業が多いので、地道にコツコツと継続できる人が向いています。忍耐力や粘り強さを持っていることが重要です。

また、M&A仲介の仕事には、交渉において双方の意見が対立したときに客観的な立場で落としどころを探る必要があります。そのため、どちらかに肩入れするのではなく、中立の立場でアドバイスができなければいけません。人はどうしても、接する機会が多いなどの親しみを感じている人に肩入れしたくなるものです。しかし、どちらかに肩入れしてしまうと、そうではない方は不満を感じてしまうので、私情に左右されず、公平な視点で物事を判断できる人が向いています。

M&A仲介に向いていない人

M&A仲介に向いていないのは、逆境に立たされたときにすぐに諦めてしまう人です。M&Aの交渉では、全てスムーズにいくことのほうが稀です。双方の主張が対立し、なかなか落としどころが見つからないというケースも少なくありません。そんなときにも、粘り強く交渉に臨んで妥協点を見出していくのです。双方の主張が対立する場面では非常にプレッシャーを感じますが、そこで諦めずに交渉を続ける精神力が求められます。

また、M&Aは1つとして同じ条件はなく、毎回新しいことの連続です。新たな知識を常に取り入れていかないと、M&Aを成功に導けません。そのため、向上心のない人はあまり向いていないでしょう。

M&A仲介の転職ならサムライソウルへ

M&A仲介への転職をお考えの方は、ぜひサムライソウルにご相談ください。サムライソウルでは、M&A仲介の求人を多数取り扱っているだけでなくM&A仲介会社とのつながりも深く、M&A業界に精通した専門のキャリアコンサルタントが在籍しています。

そのため、どのような人材やスキルを求めているのかを正確に把握しており、1人1人に最適な転職先を紹介することが可能です。サムライソウルでしか取り扱っていない求人などもあるので、気になる方はぜひ下記のフォームからお問い合わせください。

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まとめ

M&A仲介への転職で失敗したと思う理由としては、年収が思ったよりも上がらなかった、案件がうまくいかない、ハードワークすぎて耐えられない、家庭環境が変わったなどが挙げられます。転職に失敗しないためには、譲れない条件をしっかりと定め、M&A業界や会社について理解を深めておくことが大切です。

また、M&A仲介会社は転職エージェントの非公開求人で人材を募集していることも多いため、さまざまな選択肢の中から自分の条件に合った求人を見つけたいという方は、転職エージェントを利用すると良いでしょう。サムライソウルでは、M&A仲介の求人を多数取り扱っていますので、ぜひご利用ください。

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