DeNA「WELQ」騒動から考える、リクルートの編集体制
こんにちは、サムライソウルの粕谷です。
少し前に世間を賑わせたDeNAのWELQ騒動。その余波はリクルートにも広がっています。
以下日本経済新聞より
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ディー・エヌ・エー(DeNA)のキュレーション(まとめ)サイトで
不正確な内容や著作権侵害の疑いが発覚し、サイトで記事を取り下げた問題で、
同様のサイトを非公開にする企業が相次いでいる。リクルートホールディングスは9日、
アニメ情報を紹介する「アニプラ」など4つのサイト記事をすべて非公開にしたと発表した。
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リクルートホールディングスが一部のサイトの記事を非公開にしたとのことで騒がれ「結局どこも同じようなことをやってる」という印象をもたれたと思います。
このことについてリクルートの現役社員と話す機会がありました。
老舗事業のコンテンツ制作はとても慎重
私は独立前にリクルートキャリアにいたのでリクナビNEXTやリクナビを運営する人間、
またキャリアウェブでリクルートマーケティングパートナーズに異動して
ゼクシィやカーセンサー、リクナビ進学といったリクルートの老舗メディアを運営している人間を何人も知っています。
今回の騒動をきっかけに彼らに話をきいたのですが、少なくても老舗事業についてはある意味ものすごいオールドファッションなやり方でコンテンツを作っていることに驚きました。
社員やスタッフで企画を立て、プロのライターさん(その事業に古くから携わっているベテランの方がほとんど)にライティングをお願いします。
記事はすべて社内でチェックし、「校正」担当に回します。
校正は事業横断で、リクルートの表記にそぐわないものや著作権・コンプライアンス観点でNGなものなどくまなく指摘してきます。
判断に迷うものは編集長やマネージャー、時には法務やコンプライアンス室に確認をとり、校正の指摘をすべてクリアしたものがようやくサイトに反映(紙媒体のものは入稿)されます。
古くから紙媒体を運営してきたリクルートにとって「編集記事」は特に気を遣って作られていて、紙媒体では一度刷られたものは修正ができないので編集部総動員でチェックをしていたようです。
そんな組織体制もあり、多くの老舗事業ではネット媒体もかなり慎重に作られているようです。
今回非公開になったサイトはリクルートの新規事業開発部門・Media Technology Lab.が運営する4メディアで、既存事業ではこのようなことは起こっていません。
是非とも既存事業のような高いモラルをもって新規事業も運営してほしいと願うばかりです。
今回のDeNAの件はリクルートにとっては他人事ではない、会社として何を大切にしていくか?を考え直すいい機会だったと思います。
上場をしてますます社会的責任が高まるリクルートの今後に、一OBとして期待をしています。
■リクルートへの転職希望者はサムライソウルまで
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(1)リクルート出身者だからこそお話できること
―分社化したけど、どの会社がいいか?
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―社風は?
―面接の内容は?
実際に、新卒から8年間リクルートにいたからこそお話できることがたくさんあります。
採用面接官の経験もあるので、面接で何を聞かれるか?どこを見ているか?もお話できます。
(2)リクルート社内の豊富なネットワーク
転職に大切なのはネットワークだと考えています。
ある部署では必要ない方も、ある部署だと必要とされる、こんなことがつきものです。
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またどのポジションを受けるにしても、迷った時は社員をつないだり、質問を聞く事などで対応することも可能です。
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