【M&A業界への転職vol.4】食品メーカーの営業からfundbookに転職

M&A業界への転職希望者から多くの相談を受けているサムライソウルでは、これまでたくさんの方の転職をサポートしてきました。今回は、食品メーカーの営業からfundbookに転職したYさんの転職体験談をお届けします。

 

食品メーカーの営業からfundbookに転職したYさんの体験記

■転職者Yさん(20代男性)のプロフィール

大学を卒業後、食品メーカーの法人営業を約6年半経験。2023年10月より株式会社fundbookに入社。

 

これまでのキャリアと転職のきっかけ

――これまでの経歴を教えてください。

大学卒業後は大手食品メーカーに入社し、法人営業を約6年半経験しました。

就活時の軸は大きく2つ、採用倍率の高い大企業に挑戦すること。そして両親が喜ぶ企業に入ることでした。

子どもの頃から、サッカーや陸上、大学では初心者から体育会バレーボール部に入り、“勝つか負けるか”のスポーツの世界で育ってきました。就職活動でも、高い倍率を勝ち抜けて内定をとりたい…という思いがあり、あらゆる業界の大手企業をすべて受けることにしました。

就職にあたっては、父親がやっていた事業を継ぐか継がないかという大きな決断がありました。地元に戻って家業を継ぐよりも、大きな会社で国内外を見据えたビジネスを見てみたいと考え、「継がない」と決意。それならば両親が納得できる選択をしようと思いました。

入社後は、持ち前の負けん気の強さが営業職とマッチし、数字目標を達成することに面白さを感じていました。「やるならトップを目指そう」と夢中で走っていた感覚があります。

 

――そこからの転職を決めた理由は何でしたか。

大きなきっかけは、鳥インフルエンザの大流行でした。私が担当していた商材は卵を扱うものが多かったため、突然、売れるものがなくなってしまったんです。自分ではどうしようもない外的要因によって営業ができない。その状況に陥って初めて、「商材ありきの営業」にはリスクがあると考えるようになりました。

しっかり営業力を身につけて、どんな環境でも仕事ができる自分でいたいと、転職を考え始めました。

 

――業界や企業はどのように絞っていきましたか。

M&A業界は当初選択肢になく、SaaS系のIT業界を中心に見ていました。選社の軸は、成長業界であることと、自分の介在価値が感じられる営業職であることでした。誰が売っても商材は同じ…という仕事よりも、売り手と買い手の間に自分がいて初めてマッチングが生まれ、価値につながる。そんな仕事をしたいと考えていたとき、サムライソウルからM&A業界のスカウトメールをもらい、「こんな仕事があるんだ!」と興味を引かれました。

 

サムライソウルとの出会い

――サムライソウルからのスカウトメールで、M&A業界のどんなところに興味を持ちましたか。

売り手と買い手の企業のマッチングには、幾通りもの可能性があります。仲介営業がいるからこそ生まれる出会いがある、という点に魅力を感じました。

また、M&A業界について調べていくと、各業界でトップの実績を持つ営業経験者がしのぎを削っている、競争の激しい環境であることが分かってきました。

前職では私も成果を残してきたものの、「商品自体のブランド力があるから売れているだけなのではないか」「肩書きがなくなれば通用しなくなるのではないか」という疑問は常にありました。企業やブランドの強さに守られて心地よい環境でしたが、“社会全体から見れば大した実力はない人材”なのかもしれない。そんな漠然とした焦りから、「M&A業界で自分が通用するのか、挑戦してみたい」と考えるようになりました。

 

――サムライソウルにお願いしようと思った理由とは?

転職サイト上に、担当コンサルタントの方のプロフィールページがあり、これまでサポートした転職者からの口コミが載っていました。「対応スピードが早く、助かりました」「業界に関する情報量や知識の多さがすごい!」など、実際の声を載せているエージェントはサムライソウルだけで、信頼できると感じました。

また、電話での初回面談で、M&A業界のいいところも悪いところもフラットに伝える姿勢に誠実さを感じました。「給与水準は高いけれど、成果を上げないとどんどん落ちていく」「覚悟を持って行くべき業界」など、厳しい内容も多くありましたが、私はそう言われたほうが燃えるタイプなんです。

正直、活躍できるイメージは全然わきませんでした。わかなかったからこそ、若い今じゃなければ絶対挑戦できないし、40代、50代になったときに「あのときやっておけばよかった」と思いたくなかった。厳しいことを言って背中を押してくれるサムライソウルの担当コンサルタントとなら、チャレンジに向けて動けるだろうと思いました。

 

サムライソウルの転職サポート内容と感想

――サムライソウルとの面談で、どのようなやりとりを重ねていきましたか。

2回目の面談で、これまでの仕事内容や経験、そこから得られたことなどを深堀りしてもらいましたが、一つも答えられずに愕然としました。

営業としてコミュニケーション力には自信があったのですが、自分の考えを言語化する、という点で、普段の即興性はまったく役に立ちませんでした。「お客様は、なぜYさんから買うのだと思いますか」「どんな思いを大事にお客様と対話してきましたか」などの質問に何も返せず、自己認識の甘さを痛感。その日からスイッチが入りました。

担当コンサルタントからは、M&A業界に特化した多くの情報を共有してもらい、さらに想定質問が用意されていたのでそれを使って回答を整理することが出来ました。

子どものころまで振り返り、「あのとき、なぜあの選択をしたのか」を時系列にすべて書き出しました。回答がまとまれば都度添削してもらい、「この部分が具体的じゃないので数字を入れましょう」「文章が冗長です。もっと端的にできますか」などと指摘を受け、話し方・伝え方に至るまでアドバイスを受けました。

私は、普段話すときから「たくさんアプローチしました」「大幅に伸ばしました」と曖昧な表現を使うクセがありました。「週〇件のアポを入れました」「前年比で〇%伸びました」と一つひとつ修正していくことで、相手が理解しやすいコミュニケーションがとれるようになったと思っています。

 

――M&A業界への転職実績が豊富な、サムライソウルならではの強さはどんなところに感じましたか。

頂いた情報の内容が非常にリアルでした。

中でも、これまでの転職者が受けてきた企業からのフィードバックでは、お見送り(不採用)になった方の理由が書かれていて、その言葉がなかなか辛辣でした。「自分がこんなことを言われたら立ち直れないな…」と思うような文言もありました。

でもだからこそ、「こんなフィードバックをもらわないように、徹底的に準備をして臨もう」と奮い立ちました。結果として不採用になったとしても、準備不足を指摘されて終わるようなことにはなりたくない。やりきった上で、納得して活動を終えられるように動こうと考えました。

 

――最終的にfundbookに決めた理由は何でしたか。

2017年創業の会社で成長の勢いがあり、上場を見据えてさらに伸びていく可能性を感じたからです。最終面接では社長自ら、業界内でのfundbookのポジションや強み、これから実現したいことを、ホワイトボードを使って熱くプレゼンしてくれました。ひとりの候補者に対して時間とエネルギーを割き、「こんな活躍を期待している」と話をしてくれたことに感動しました。私も同じゴールに向かっていきたいと心を動かされました。

 

転職希望者へのメッセージ

――これから転職活動を始めようとしている転職希望者の方へ、ご自身の経験からアドバイスはありますか。

転職活動は、自分の過去を掘り下げ、自分の価値観に向き合う貴重な機会です。さまざまな業界の人に出会うことで、キャリアの選択肢の広さに気づくチャンスでもあります。

面接もまた、自分自身を30分~1時間の短い時間で表現し、アピールする場として、学びが多いと感じました。最終的に転職しなかったとしても、転職活動によって自分を知り、どう話すと相手に伝わりやすいかを訓練できる点で決して無駄にならないと思います。

私の転職活動で後悔があるとしたら、受ける業界について、もっと徹底的にインプットをすべきだった、ということです。転職活動期間が1か月だったので、エントリーシートを書きながら業界研究を進め、自己分析も並行して…と大忙しでした。もっと前から情報収集し、本を読み込んでいたら、もう少し余裕を持って活動できたのかなと思っています。

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