【M&A業界への転職体験談・vol.3】上海でのコンサルティング会社、国内PEファンド勤務を経て、M&A仲介業界へ

M&A仲介への転職希望者から多くの相談を受けているサムライソウルでは、たくさんの方がM&A仲介の企業に入社をしています。今回は、プライベート・エクイティ(PE)ファンドから、M&A仲介会社に転職されたNさんケースをご紹介します。

 

プライベート・エクイティからM&A仲介会社へ転職したNさんの体験記

■転職者Nさんのプロフィール

・33歳、男性、大卒

・日本の大学を卒業後、中国・上海に留学。現地でのコンサルティング会社勤務を経て、帰国後、PEファンドで経験を積む

・32歳で、M&A仲介会社へ転職

 

これまでのキャリア

―これまでのキャリアについて教えてください。

日本の大学を卒業後に、上海に2年間留学し、その後現地で就職しました。
もともと家族の関係で、子どもの頃に中国で過ごしていた期間が長く、中国語を話せたんです。せっかくなら、ビジネスでも使えるくらいしっかりと勉強して、自分の強みにしようと留学を決めました。
そのまま上海でビジネス経験を積もうと、2011年に市場調査やマーケティングレポートを手がけるコンサルティング会社に就職。その会社が、M&A事業を立ち上げることになり、M&A領域に携わるようになりました。

M&A業界への転職のきっかけ

―上海での経験を経て、日本のM&A業界に興味を持った理由とは?

上海でビジネスの基礎を学んだら、いずれは日本を拠点に働きたいと思っていました。上海時代のお客様に、東京のプライベート・エクイティ(PE)ファンドがあったのですが、日本に戻ることを伝えたら「じゃあ、うちに来たら?」と声をかけてくださって。2014年から、そこで働き始めました。
上海でも東京でも、手がけるM&Aは小規模のものが多く、「会社と会社をマッチングさせるお手伝い」という認識がありました。学生時代から、日本語が話せない中国人の友人らに、役所の手続きを通訳したり、同行してサポートしたりと、「困っている人への情報伝達」を日常的にしていたんです。M&Aはその延長で、会社と会社の間に立って、必要な情報をそれぞれに伝える仕事だな…と思っていました。
ただ、30代に入り、せっかくM&Aに携わってきたのだから、もっと幅広い業界に触れ、社会にインパクトを与えられるような仕事を手がけたいと考えるように。大手M&A仲介企業に焦点を絞り、転職活動を始めました。

―今の会社を選んだ理由とは?

幅広い業界での実績が多い会社として、サムライソウルから2社紹介されました。ありがたいことにそのどちらからも内定をいただいたのですが、将来のビジョンに対してより具体性のある話ができたのが今の会社でした。最終面接で役員の方が「M&A業界は将来こうなっていく。そのためにこういう力をつけていってほしい」と話してくれ、業界全体の見通しや必要なスキルに落とし込んだ話までできた。自分一人で案件を完結できるレベルになるまで、この会社で経験を積みたいと思いました。

仕事内容と、その面白さ

―担当している業務内容について教えてください。

現在は、M&A案件の受託前後で必要な、企業概要の資料づくりを担当しています。
M&Aと一言でいっても、後継者不足などの事業承継に悩む小規模の会社から、M&Aによって事業規模をより大きく強固にしたいという中規模の会社まで、案件の内容はさまざまです。私は、中規模の企業案件を担当しているため、複数のグループ会社を抱えた、組織構造や財務状況が複雑な会社も少なくありません。M&Aについて知り尽くした経営者も多いので、精緻な財務分析資料が重要なんです。5人のチームで、毎月一人2~3件を担当し、M&Aを進める上での具体的な数値シミュレーション、将来の事業成長予測などを説明する資料作成を進めています。

―その仕事の面白さ、むずかしさとは?

案件が確定する前に売り手企業向けに資料を作ることもあれば、買い手企業向けにM&Aのメリットを伝える資料を作ることもあります。それが受託や成約の決め手になるとうれしいですね。
チームには、財務分析に長けている人から、全体構成を考えるのが得意な人、書類に必要なマーケット情報を収集するリサーチャータイプまで、それぞれ強みがあり協力しながら進めていきます。私は、M&Aによってその企業が辿るであろうストーリーを、資料に落とし込んで作るのが得意。営業担当から「あの資料があったから、受託になったよ」とフィードバックをもらえるとモチベーションが上がります。
大変なのは、案件ごとに業界がまったく異なることです。電化製品メーカーを手がけたあとに、土木・建設業の案件が舞い込み、並行して玩具の専門メーカーのリサーチを始める…など、毎日インプットしなければいけない知識量は果てしない。でも「こんな事業が、これだけの大規模なM&A案件になるとは!」といった発見もあり、飽きることがありません。

転職で得たスキル

―転職して得られたスキル、経験とは?

携わる案件数が大幅に増え、幅広い業界の知識が増えましたし、人脈も広がりました。
ビジネスの現場で何が起こっているのか、日々のインプットを大切にしなければ、説得力のある資料はできません。企業側が資料を読み、M&Aを検討する(あるいは進める)上でどう役立つのかを具体的にイメージすることが大切です。自分が作りたいものを作るのではなく、受け手を意識した情報提供を、より考えるようになりました。

M&A業界転職希望者へのメッセージ

―M&A仲介業界へ転職を考えている方へのメッセージをお願いします。

M&Aを極めたいと思っている方はもちろん、ゆくゆくは経営側になりたい方、事業会社への転向を考えている方、まだ将来の道を定められていない方などにとっても、ビジネスの成り立ちを多層的に見られるM&A仲介の業務経験は、非常に貴重だと思います。
私も毎月2~3件、年間何十件もの多様な業種・企業について調べているので、得られる知識量は膨大。毎日、新しいこと知っていく実感があります。
また、少子高齢化が進み事業承継に多くの企業が悩んでいる中、M&Aは社会課題に間接的に関わり、社会貢献にもつながっていきます。今後は、クロスボーダー案件も事業領域として拡大していくと思うので、チャレンジの範囲はますます広がっていくと思いますよ。

■M&A仲介の転職希望者はサムライソウルまで

サムライソウルでは、M&A仲介企業への転職支援でTOPクラスの実績があります。

(1)M&A仲介企業への転職実績

国内最大手のM&A仲介企業の転職支援実績で決定数多数の表彰を受賞したり、
新進気鋭のM&A仲介企業においてもTOPクラスの決定実績があります。

具体的に企業が求めている人物像、また面接や選考内容について圧倒的な情報量を持っていると自負しています。

(2)M&A仲介企業内の豊富な人脈と情報のネットワークがあります。

転職に大切なのはネットワークだと考えています。まだまだ公けに出ている情報が少ないM&A仲介業界の内情ではありますが、弊社では上場している大手3社や新進気鋭のM&A仲介に関わる企業の経営幹部や、弊社で転職支援をして実際にM&A仲介企業で働いている多数の社員とのつながりがあります。

メディアやネットに書かれている情報よりもリアルで詳細な情報をお伝えすることも可能ですし、経営幹部や社員との接点を創ることも可能です。

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