リクルートに受かる人の特徴は?実際にあった不採用理由と合わせて解説
近年、SaaSビジネスにも参入するなど、事業領域を広げている大手人材関連会社のリクルート。転職活動をするにあたって、一度は応募を考えた方も多いのではないでしょうか。
しかし、大手企業であることや近年勢いがあることもあり、その人気はとても高く、転職の倍率も高いといえるでしょう。そのため、リクルートへの転職を考える際に、受かる人の特徴や求める人物像などを正確に把握しておくことは非常に重要です。
この記事では、「リクルートへの転職を考えているけど、どうすれば受かるのか分からない」という方に向けて、実際にあった不採用理由を交えながら受かる人の特徴や選考プロセスなど幅広く説明していきます。
目次
リクルートの中途面接で実際にあった不採用理由
リクルートに受かるにはどうすれば良いのかを知るために、まずはリクルートの中途面接で実際にあった不採用理由について解説していきます。
面接中の姿勢や態度が悪い
皆さんが思うよりも、面接中の姿勢はしっかりと見られているので、注意しなければいけません。今までに、実際にあった面接での姿勢や態度に関するフィードバックとしては、下記のような内容が挙げられます。
- 面接中に肘をついて話す
- 人の話を聞くときに、指で机の上をトントン叩いている
- 遅刻したのに謝罪がない
- 身なりがだらしない
- 笑顔が終始見られなかった
良識のある社会人として、これらは当然のように思われるかもしれません。しかし、実際にこのようなコメントがあったのも事実です。これらが直接不採用の直接的な理由となっているわけではありませんが、印象が悪くなってしまうのは当然といえます。
むやみに緊張する必要はありませんが、やはり面接官も「人」です。面接官に好印象を持たれるようなコミュニケーションを取れる人のほうが、良い結果が出やすいでしょう。
性格や人物面がNG
たとえスキルや経験を持っていても、人柄が原因で不採用になるケースもあります。就職活動は、大学受験や資格試験のように能力だけを求められているわけではありません。そのため、企業の社風とのマッチング等も非常に重要です。
それでは、実際にはどのようなケースがあったのでしょうか。実際にあったフィードバックとしては以下のような例が挙げられます。
- 人の気持ちを考えられない
- 敵を多く作りそう
職種にもよりますが、やはり社会人として活躍するためには「協力」や「思いやり」が重要になります。仕事は一人でやるものではなく、クライアントと良い関係を築くことも仕事の1つです。このように考えると、社会人として活躍するための能力として人物面も重視されるのも納得できるのではないでしょうか。
リクルートに受かる人にはどんな特徴がある?
スキルだけでなく人物面も求められるリクルート。実際にリクルートに受かる人にはどのような特徴があるのでしょうか。
私がリクルートを新卒で受けていた際、グループ面接を一緒に受けていた学生が、今でも印象に残っているくらいにとても優秀でした。
彼女は海外の大学で4年間揉まれ、自分の学びたい学問を追究してきたといいます。エネルギッシュで能力は十分、何より強い意志と精神力のある方だなと思いました。「この子は採用されるだろう」と思い、いざ内定者の会が開かれるとその子はいませんでした。
私はどうしても気になって、そのときの面接官だった人事に「あの子はなぜ採用にならなかったのか」と聞いたところ、人事からかえってきたのは「能力はあるけど敵を多く作りそうなタイプだったから」という答えでした。
このことから、リクルートがほしいのは、ただ仕事ができる人材ではなく、周りの人に好かれる人なのだということが分かります。
リクルートの採用基準
人物像やスキルなど、さまざまな要素が求められるリクルートの面接ですが、実際にはどのような採用基準を持って志願者を評価しているのでしょうか。リクルートは現在、ホールディングス化し分社化されているため、各企業にとって採用基準は異なります。
ただ、リクルート全般において求められる要素としては、以下の要素が挙げられています。
- 根性
- コミュニケーション力
- 論理的思考力
- 実行力
- 責任感
- 協調性
- 明確な将来像
これらの要素は、入社後も仕事をする上で非常に重要です。リクルートは、上昇志向の高い人におすすめの企業といえます。
リクルートの募集職種
リクルートの不採用理由や受かる人の特徴について解説しましたが、現在リクルートではどのような職種が募集されているのでしょうか。ここでは、中途採用・新卒採用で募集されている職種をそれぞれ解説していきます。
中途採用
リクルートの中途採用では、高いレベルでのスキルや経験を求める部門もあります。そのため、それぞれの持っているスキルに合わせた職種に応募するようにしましょう。
現在は、以下のような職種が募集されています。
- コーポレート職
- ビジネス職
- テクノロジー職
これらは職種の大まかな分類であり、コーポレート職であれば経営企画部門など、それぞれの部門ごとに細かい職種があるのです。リクルートの募集職種を詳しく知りたい方は、公式ホームページからご確認いただけます。
コーポレート
職
コーポレート職は、ファイナンス部門や経営企画部門、総務部門など全社的な仕事を行う部門です。
リクルートのコーポレート職は、リスク回避など「守り」の仕事だけでなく、新規事業領域への進出や海外展開など「攻め」の姿勢も求められます。このような多くの変化をスピーディーに行うため、リクルートのコーポレート職には、環境の変化に柔軟に対応する能力が必要です。
ビジネス職
ビジネス職は、マーケティングや事業企画など、自ら事業創りに関わっていく部門が該当します。
ビジネス職は、単に経営層から降りてくる課題や目標を追いかけるのではなく、自ら事業課題を特定し解決のための戦略を描き実行する推進力が求められます。
また、企業の組織体制はボトムアップになっており、個人が大きな裁量を持ちそれらを掛け合わせて成長を拡大させるのがビジネス職の特徴です。
テクノロジー職
テクノロジー職は、事業の技術制約を取り除き新たなビジネスの挑戦を可能にする役割を担っており、エンジニアがこの職種に含まれます。エンジニアの種類は幅広く、データエンジニアやアプリケーションエンジニアなどがあります。
リクルートの提供するITサービスは規模が大きいので難易度は高いですが、さまざまな課題に挑戦できる面白さがあるといえるでしょう。
新卒採用
リクルートの新卒採用では、スキルや大学での経験よりも人物像や将来像などで評価する場合が多いです。
そのため、2022年入社の応募条件も、下記の2点のみです。
- 2022年4月に入社できること
- 30歳以下であること
リクルートの学生向けキャリアサイトによると、現在募集している職種は以下の2つとなっています。
- IT
- BUSINESS
それぞれの職種において複数のコースが用意されているので、1つずつ見ていきましょう。
IT
リクルートのIT部門には、プロジェクトマネージャーなどのIT関連職種に配属されるプロダクトコースやエンジニア職などがあります。
具体的なコースと業務は以下の通りです。
- プロダクトコース → IT関連職種(プロダクトマネージャーなど)
- エンジニア → 事業の成長・拡大のための開発業務
- データスペシャリスト → データ活用による幅広い領域での価値創造
- デザイン → デザイナー・アートディレクター
各コースについての詳細は、公式の新卒向けサイトから確認いただけます。
BUSINESS
BUSINESS職は、ビジネス総合とファイナンスの2つのコースに分かれています。
各コースの配属先は以下の通りです。
- ビジネス総合 → 事業企画・顧客接点などビジネスからIT関連職種まですべての職種に配属される可能性
- ファイナンス → 経理・管理会計などファイナンスを担う部署への配属
各コースについての詳細は、新卒向けサイトをご確認ください。
リクルートの転職難易度
新卒・中途共に、幅広く職種を募集しているリクルートは、転職難易度についてはどうなのでしょうか。リクルートはグループ内の企業によって差はありますが、どの企業も転職難易度は高いといえます。
リクルートはあくまで面接重視であるため、書類選考は比較的通りやすいですが、人気が高いので書類選考後の面接における突破率は低いでしょう。また、面接では人物像が重視されるため、経験やスキルが重視される企業よりも対策を立てるのが難しい傾向にあります。
リクルートの転職で気になるQ&A
リクルートの転職に関する情報を紹介してきましたが、まだ疑問が残るという人もいるでしょう。
今回は、リクルートへの転職に関するいくつかの質問について、疑問を解消していきます。
- 受かる人の平均年齢は?
- 選考の流れは?
- 働いている人の平均年収は?
これらの疑問について1つずつ見ていきましょう。
受かる人の平均年齢は?
中途採用の募集において年齢制限はないものの、リクルートへの転職に成功した人の平均年齢は24歳〜32歳となっており、他社に比べると低めの印象です。
この理由として、大きく以下の2つがあります。
- 入社後の成長を重要視している
- ベンチャー気質であり管理職の年齢像が低い
リクルートは、中途採用においても入社後に社員が成長できるかという点を採用基準の1つにしています。そのため、伸びしろの少ない30代後半以降の人は採用されにくい傾向です。
また、27歳前後で課長になる人もいるなど、管理職の年齢層が低いこともあって、中途入社の年齢層が低くなっています。
選考の流れは?
実際に選考がどのように進んでいくのか、気になる方も多いのではないでしょうか。リクルートの一般的な選考フローは、以下の通りです。
- 書類選考
- SPI
- 一次面接(人事・マネージャー等)
- 最終面接(部長・役員)
ただ、この選考フローは職種によってさまざまなので、一概にこのフローであるとはいえません。応募する際は、自身の気になる職種の選考フローについて確認しておくと良いでしょう。
働いている人の平均年収は?
働く上で、年収はやはり重要な要素ですよね。決算期(2021年3月末日時点)の有価証券報告書によると、リクルートの平均年収は9,505,870円と記載されています。これは、日本人の平均年収である430万円に比べるとかなり高いです。
リクルートの年収が高い理由としては、リクルートは実力主義なので、30前後で管理職に到達する社員も多いことなどが挙げられます。
リクルートの会社概要
リクルートの会社概要は以下の通りです。
商号 | 株式会社リクルート |
本籍所在地 | 〒100-6640
東京都千代田区丸の内1-9-2グラントウキョウサウスタワー 〈登記上本社〉 〒104-0061 東京都中央区銀座8-4-17 リクルート銀座8丁目ビル |
設立年 | 2012年10月1日(株式会社リクルートホールディングス設立時の分社化により設立) |
資本金 | 3億5千万円 |
代表者 | 北村吉弘 |
事業内容 | 国内のHR・販促事業及びグローバル斡旋・販促事業 |
売上額(メディア&ソリューション事業) | 6720億円(2020年4月1日~2021年3月31日) |
リクルートのグループ会社
株式会社リクルートはHR事業・旅行関連事業を中心として、いくつものグループ会社を持っています。
具体的な企業としては、日本全国の転職・アルバイトの求人情報を取り扱っている株式会社フロムエーキャリアや、ANAと提携しパッケージツアーを企画販売するANAじゃらんパックなどが挙げられます。
リクルートへの転職希望者はサムライソウルまで
サムライソウルはリクルートグループへの転職において、多岐にわたるポジションで決定実績があります。代表の粕谷をはじめとしたリクルートグループ出身者のコンサルタントが多数在籍しており、リクルートの経営戦略や企業文化、仕事内容への理解が深いです。
その知識と実績に基づいた精度の高いマッチングも行っており、選考を通過するための実践的なノウハウも活かした選考対策も行っております。
「リクルートへの転職について悩んでいる」という方は、サムライソウルにお気軽にご相談ください。
まとめ
リクルートの面接では、社会人として基本的なことはもちろん、性格や人物面が重要視されています。同社は採用基準としてさまざまな要素を持っていますが、上昇志向が強く推進力のある人物が特に求められている傾向です。
また、仕事をする上で周囲からのサポートを得られる「人に好かれやすいタイプ」であることも重要といえます。
近年、SaaS領域への進出も進んでおり、今後もさらなる成長が期待できるリクルートへの転職をお考えの方は、ぜひサムライソウルをご利用ください。