リクルートの中途採用で求められる能力や評価されるポイントは?

リクルートは、転職市場でも常に高い人気を誇っている企業です。リクルートは新卒採用だけでなく中途採用も積極的に行っており、さまざまな職種で中途採用で入社した社員が活躍しています。

この記事では、そんなリクルートの中途採用の転職難易度や求められる能力、選考フローについて解説していきます。

リクルートの採用選考では、書類選考よりも面接の比重が大きいため、面接対策が特に重要です。面接で聞かれることの多い質問や、評価ポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

リクルートの中途採用の転職難易度

リクルートの中途採用の転職難易度は高いです。選考の基準が厳しいだけでなく、就職先として人気が高く倍率が高いため、新卒採用、中途採用に関わらず難易度の高い企業です。

しかし、リクルートでの採用試験を通過する上で必須となる資格や特別なスキルは特にありません。パーソナリティやコミュニケーション能力などの基本的なスキルがリクルートの求める水準を満たしていれば、リクルートの選考を通過できる可能性は十分にあります。後ほど詳しく解説していくので、リクルートへの転職を検討している人は、ぜひご覧ください。

リクルートが転職市場で人気がある理由

リクルートが転職市場で人気がある理由はいくつかあります。

まず、リクルートは年齢に関係なく裁量のある仕事ができるという点です。実際に、リクルートでは20代のうちに新規事業の責任者を務めたり、管理職に就くことも珍しくありません。責任のある仕事は大変さがありながらもやりがいを感じられて、ビジネスパーソンとしての成長につながるため、リクルートでの経験は今後のキャリアで大きく役に立つものになります。

また、リクルートは一般の企業に比べて給与水準が高いため、リクルートでの勤務経験がある人は次の職場でも高待遇で働ける可能性が高いです。

このように、リクルートはビジネスパーソンとしての価値を高められる企業なので、転職市場で非常に高い人気を誇ります。

リクルートの中途採用で求められるスキル・能力

リクルートは人材を採用する際の基準は高いですが、特別なスキルや専門的な技能が求められているわけではないため、書類選考を通過するのはさほど難しくありません。その代わり、面接試験でコミュニケーション能力や論理的思考力などの基礎的なスキルが確かめられます。

リクルートの手がける事業は法人向けのものから個人向けのものまで対象が幅広い上、1つのプロジェクトで複数のクライアントと連絡を取ることが多いため、円滑なコミュニケーション能力が求められます。

また、効率的に仕事を進めたり、スピード感を持って課題を解決していくためには高い論理的思考力が必要です。問題点や解決策を導き出すには、正しい順序で物事を考えるのが重要だからです。

他にも、行動力や積極性、協調性などもリクルートの中途採用面接で重要視されます。

リクルートが求める人物像

リクルートは転職市場で人気があり、採用基準が厳しいことから転職難易度が高い企業として知られています。

リクルートの採用で特に重視される要素は、価値観や人柄です。リクルートでは、ビジネスに関する知識や技能は入社してから身に付けられるので、その素地となる価値観や人柄を面接で確認します。

それでは、リクルートが求める人物像とはどのようなものなのでしょうか。リクルートが求める人物像や年齢層について解説していきます。

人物像

リクルートはさまざまな事業を扱っている企業なので、採用する職種や役職は多岐に渡ります。もちろん、職種やポジションによって求める人物像は異なりますが、リクルートで働く社員全員に共通する特徴もあります。それは、将来のビジョンがしっかりしていることです。

一般的な企業は、社員になるべく長く働き続けてほしいという考えを持つことが多いでしょう。

しかし、リクルートでは社員がキャリアアップしていくために成長する場であるという考え方なので、将来的に独立を考えている人や大手企業への転職を希望する人でも歓迎しています。将来やりたいことが明確になっている人は、目標に向かって工夫や努力ができるでしょう。

リクルートでは新たな価値を生み出し続けていくために、明確なビジョンを持ってキャリアを切り開いていく人を求めています。

平均年齢

中途採用でリクルートに入社する人の年齢は、24〜27歳が多いです。一般的な企業の中には、中途採用に年齢制限を設けるところもあります。これは、入社後の将来性や即戦力となるか否かが年齢によって決まってしまうと考えられているからです。

しかし、リクルートの中途採用には年齢制限はありません。実際、30代以降でリクルートに中途入社する人もいます。そのため、年齢が28歳以上の方であってもリクルートの求める人物像に合致していれば、採用される可能性は十分にあります。

リクルートへの中途採用で評価されるポイント

リクルートが中途採用選考で評価するポイントは大きく分けて3つあります。ここでは、3つの評価ポイントとそれぞれの特徴について見ていきましょう。

  • 向上心を持っている

リクルートでは、現状に甘んじることなく常に状況を改善しようと努力できる人材を求めています。向上心を持っていれば自ずと仕事の生産性が高まり、新たな価値を生み出せる人材へと成長できます。

  • 確固たる価値観を持っている

軸となる考え方を持っているという点も、リクルートの採用で重視される項目です。周囲や気分に流されずに、自分なりの哲学を持っていて、それに沿って行動する人は主体的にキャリアを積んでいけます。

  • 客観的な視点で自分の行動を振り返ることができる

リクルートの採用においては、自分の行動を振り返ってきちんと反省できるかどうかも確認事項の1つです。他責思考に陥ることなくしっかりと自分自身の課題点を見つけられるというのは、過程よりも結果を重視するリクルートの企業風土において重視されるポイントです。

リクルートの中途採用の募集職種

リクルートでは多くの事業を手がけているため、中途採用の募集職種もさまざまです。ただし、時期によって人員を募集している職種は異なります。そのため、リクルートへの転職を検討している人は、リクルートの採用ホームページや転職エージェントなどから最新情報を確認するようにしましょう。

ここでは、2022年10月時点でリクルートが募集している中途採用者向け求人の職種を紹介します。

コーポレート職

コーポレート職とは、経営企画やマーケティングなど企業の根幹に関わる業務を取り扱う職種です。経営者の方針を具体的な方策やオペレーションに落とし込んで、企業を成長させるための仕事を行います。

例えば、経営企画部門や経理部門、人事・総務部門などがコーポレート職にあたります。また、企業の活動を社内や社外に発信する役割を担う広報の仕事も、コーポレート職の担当分野です。

ビジネス職

ビジネス職とは、企業のサービスや製品の流通を担う職種です。他の企業や一般の顧客に対して企業のサービスや製品の情報を広め、浸透させていくための仕事を行います。

例えば、マーケティング戦略やWeb広告を担うマーケティング部門や、営業部門などがビジネス職にあたります。また、企業の発展のために資本をやりくりするビジネスディベロップメント部門や、企画・開発を担うプロダクトグロース部門もビジネス職に含まれます。

テクノロジー職

テクノロジー職は、企業が取り扱うサービスや製品や、社内システムを開発・運営していく職種です。携わる業務によって専門的な知識が必要とされることが多く、リクルートの手がけるさまざまな事業を技術面で支えていきます。

例えば、リクルートが提供するサービスの開発・運営を担うプロダクト開発エンジニア部門や、社内システムを整備する社内ICT・DX推進部門などがテクノロジー職にあたります。また、企業が取り扱うデータの適切なマネジメントを行うデータ部門も、テクノロジー職の1つです。

リクルートの中途採用の選考フロー

リクルートの中途採用の選考フローは、下記の手順で進みます。

  1. 書類選考
  2. SPI試験
  3. 一次面接
  4. 最終面接

リクルートは企業文化が多くの企業に比べて特徴的ですが、採用の選考フロー自体は特段変わった点はありません。ただ、リクルートが選考の際に重視するポイントがあるため、それぞれの選考方法について詳しく解説していきます。

書類選考

リクルートは、採用基準の高さの割には書類選考の通過率が高いです。大手企業の中には、公にはされないけれど学歴を判断して不採用にする「学歴フィルター」がある企業もあるとされていますが、リクルートには学歴フィルターはありません。

リクルートでは学歴や職歴で判断しない代わりに、人柄を重視する傾向があるので、自己PR欄はしっかりと確認されます。そのため、いくら書類選考の通過率が高いとはいっても、文章で自分をアピールできるところはしっかりと対策を行うのが良いでしょう。

SPI試験

SPI試験は、性格検査と基礎能力検査から構成される適性検査です。

性格検査では性格を18種類に分類し、それぞれの項目を数値化したものを表します。SPI試験の性格検査では、面接をする前にその人物のイメージを深めることが可能です。

基礎能力検査では、職種に関わらず共通して要求される知的能力を測定します。能力検査の問題には「言語分野」と「非言語分野」の2種類があり、言語分野では主に読解力を、非言語分野では数的処理や論理的思考力を測定できます。

一次面接

リクルートの採用選考の一次面接は、現場マネージャーや人事担当者が行います。書類審査は通過率が高いのに対し、一次面接は採用基準が厳しくなり、通過率は大きく下がる傾向です。

リクルートの採用選考でもっとも重視されるのが面接で、一次面接では考え方や転職後の意欲など、人間性や内面に触れるような質問をされることが多くなっています。その回答に対して「なぜ?」を繰り返していくことで、主張が一貫しているか、自分の考えを言語化できているかをチェックするのです。

最終面接

リクルートの最終面接は部長クラスもしくは役員が面接官を務めます。一般的な企業では、最終面接はほとんど顔合わせのようなもので、ほぼ全員が通過するというところも少なくありません。しかし、リクルートでは、最終面接でも半数近くが通過できないため、気を抜かずにしっかりと対策をしましょう。

部長クラスや役員が、一次面接よりもさらに内面や人生観に深く切り込むような質問をするので、自己分析を行っておくようにしてください。

リクルートの中途採用の面接対策方法

リクルートの採用選考において、採用されるかどうかが決まる重要なフローが面接です。リクルートの中途採用の面接では、主にリクルートの求める人物像と合致しているかどうかをヒアリングされます。

面接担当者は、面接での質問を通してその人がリクルートで本当に活躍できるのか、またリクルートで働くことで成長できるのかを見極めます。

ここでは、リクルートの中途採用の面接で評価されるポイントや、面接で聞かれることの多い質問について解説します。

面接で評価されるポイント

リクルートの面接では、いわゆる志望動機を聞かれることはありません。その代わりに、さまざまな質問を通してキャリアや仕事に対する向き合い方や、価値観を深掘りしていきます。

リクルートの面接ではあらかじめ話すことを覚えていても意味がありません。普段から自分の考えていることやその理由を他者に伝わるように言語化する練習をしておくと良いでしょう。

人となりを表すような具体的エピソードがあると伝わりやすくなるので、これまでの自分の人生を振り返っておくとスムーズな受け答えにつながります。また、面接での受け答えからコミュニケーションスキルも判断されるため、面接官の質問に過不足なく答えるように意識しましょう。

面接でよくある質問

ここでは、リクルートの中途採用の面接でよくある質問をいくつか紹介していきます。

  • 転職する理由

転職活動の際に必ず聞かれるのが転職理由ですが、リクルートでも例外ではありません。

転職理由というと、どうしても前の職場に対するネガティブなワードが中心となりがちです。しかし、自分のキャリアについての前向きな考え方を伝えたほうが、より好印象を与えられます。

  • これまでの成功体験

人生の中で自分なりに工夫して成功した体験や、困難を乗り越えた経験について質問されることが多いです。成功体験からは、その人の能力や人柄だけでなく、成功に至るプロセスから課題解決能力を判断できます。

  • 今後のキャリアプラン

リクルートは、将来の明確なビジョンを持ち夢に向かっている人を応援する風潮があります。多くの企業では、長く勤められる人を歓迎することが多いため、採用面接の時点で次のキャリアプランの話をするのは珍しいです。

しかし、リクルートの面接ではリクルートの次のキャリアプランまで考えていると評価につながりやすくなるでしょう。

リクルートの中途採用に応募するならサムライソウル

リクルートは中途採用も積極的に行っている企業で、実際に多くの中途採用者が活躍しています。リクルートの中途採用は選考難易度が高く、内定を取れるのは一握りなのでハードルが高いのは事実です。

しかし、人柄を重視した選考を行うため、これまでのキャリアやスキルに自信がなくても、リクルートで働くことへの意欲や積極性が伝わればリクルートの選考を通過するのも不可能ではありません。

リクルートへの転職を考えている人は、ぜひサムライソウルにご相談ください。サムライソウルはリクルートグループ出身者のコンサルタントが多く在籍しており、独自のノウハウを生かしリクルートへの転職をサポートします。

書類選考やSPI対策はもちろん、面接対策からリクルート出身コンサルタントならではのアドバイスまで、さまざまなサポートを行っておりますので、お気軽にご相談ください。

転職の相談やお問い合わせは、「相談フォーム」から受付をしております。

まとめ

リクルートは若手のうちから裁量が高くやりがいのある仕事ができたり、今後のキャリアパス拡大につながる企業であることから、転職市場で高い人気を誇っています。さらに、採用基準も厳しいため、リクルートは転職するのが難しい企業です。

しかし、人柄を重視した採用を行っているので、リクルートの求める人物像に合致していれば、これまでの経歴に自信がなくても転職できる可能性は十分にあります。リクルートの中途採用に挑戦したいとお考えの方は、ぜひサムライソウルにご相談ください。

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