マネーフォワードへの転職は難しい?年収・評判・転職難易度を紹介

株式会社マネーフォワードは、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを元に、個人や法人のお金に関する問題を解決する「マネーフォワード」の開発・運用を行っている企業です。業績・売上共に好調で、転職市場でも人気があります。

この記事では、そんな株式会社マネーフォワードに転職するポイントや面接の傾向、対策方法を紹介いたします。

マネーフォワードに転職するポイント

マネーフォワードに転職する際には、企業が掲げている行動指針Mission Vision Values Culture(MVVC)を理解しておくと良いでしょう。

  • User Focus:ユーザーの想像を超えたソリューションを提供する
  • Tech & Design:テクノロジーとデザインの力を最大限に生かして、ユーザーに新しい価値を届ける
  • Fairness:すべてのステークホルダーに対し、フェアで誠実に向き合う

行動指針からも分かるように、向上力や行動力がある人材を求めています。転職の面接の際には、向上心がどのくらいあるのか、自ら積極的に動いていく姿勢があるのかをアピールすることが大事です。

マネーフォワードの会社概要

会社名 株式会社マネーフォワード
本社所在地 東京都港区芝浦3-1-21(msbTamachi田町ステーションタワーS21F)
代表取締役社長 辻康介
設立 2012年5月
資本金 263億1,614万円
売上 214億8,000万円(2022年11月)

特徴

株式会社マネーフォワードは、個人と法人に向けてお金に関するソリューションサービスである、「マネーフォワード」を提供する会社です。

2022年に創業10周年を迎え、2023年には本社オフィスを2倍に拡大するなど、順調に事業を拡大しています。給与は実力主義で、能力がある人ほど年収も高くなっている傾向です。待遇も確立された制度に基づいており、産休や育休も取れるため女性も働きやすい職場となっています。

 事業内容

株式会社マネーフォワードの事業内容について紹介いたします。主な事業は大きく4つに分けられます。

法人向けSaaS事業

バックオフィス向けSaaS事業を展開している法人向け事業です。マネーフォワードクラウドを中心とし、経営とバックオフィス業務の効率化を目的としている事業です。経費精算業務や勤怠管理など、経理や人事労務を効率化するサービスを提供しています。 

個人向け資産管理サービス事業

「マネーフォワードME」や経済メディア「Money Plus」の運営など、個人向けPMFサービスを展開しています。金融機関やクレジットカードとの連携で、家庭のお金を管理することができます。ファイナンシャル・プランナーによるお金のアドバイスサービスも行っています。

法人向け資金調達事業

マネーフォワードでは、法人向けの資金調達事業も行っています。企業間後払い決済サービスやオンライン融資サービスを行う事業です。「お金をいい方向にうごかす」ことをミッションに設定しています。

金融機関向けサービス事業

マネーフォワードXは、金融機関向けのサービスです。マネーフォワードが他事業で培ってきたテクノロジーとデザインのノウハウを活かし、新たな金融サービスを創出するため、金融機関等と連携しサービスの開発をしています。銀行の通帳アプリ開発や新規事業を進めているそうです。

業績

決算期 売上高 営業利益
2018年11月期 約45億円 △約81億円
2019年11月期 約71億円 △約257億円
2020年11月期 約113億円 △約242億円
2021年11月期 約156億円 △約148億円
2022年11月期 約214億円 △約944億円

マネーフォワード株式会社は上場以来5年間赤字が続いていますが、直近5年の売上高平均成長率は49%株価は4倍にまで高騰しており、今後の急成長が期待されています。マーケティング費用等、先行投資を行っているため、赤字が続いていますが、その分売上高の成長率も著しくなっています。

将来性

株式会社マネーフォワードはサブスクリプションのビジネスモデルで、毎年50%以上の成長を維持しています。サブスクリプションは1度契約してもらったまま継続してもらえれば利益が安定するビジネスモデルのため、解約率に注意していれば資金が減少することはないでしょう。 

先述したとおり、売上は毎年右肩上がりに増えており、事業も幅広く展開しています。今後も成長していくことが予想できるので、将来性は大きく期待できるでしょう。

マネーフォワードの年収

マネーフォワードの平均年収は、第11期有価証券報告書によると647万円です。直近4年間の平均年収推移は以下のとおりです。

決算期 平均年収
2022年11月期 647万円
2020年11月期 648万円
2019年11月期 613万円
2018年11月期 607万円

ここ数年は600万円台をキープしています。サラリーマンの平均年収に比べると高めですが、IT業界の中では平均的な年収額となります。

マネーフォワードの働きやすさ

株式会社マネーフォワードに転職を考えるなら、働きやすさについて知っておくことも大切です。せっかく転職をしても自分にとって働きにくい環境だった場合、また転職を考えてしまう可能性もあるでしょう。

ここでは福利厚生とワークライフバランスについて解説いたします。

福利厚生

株式会社マネーフォワードでは、独自の制度も導入しています。

  • ファミリーサポート
  • ワークサポート
  • エンジニアサポート
  • ヘルスサポート
  • コミュニケーションサポート
  • キャリアサポート

ファミリーサポートは、社員が働く上で必要な家族の理解や、家庭のある社員を支えるための子育て支援が充実している内容となります。産休・育休が取りやすい仕組みが整っており、産休からの復帰率は100%となっています。

ワークサポートは、フレックスタイム制やリモートワークなどの導入、フリースペースでの勤務が可能といった、働く上で大切な環境を提供するためのサポートとなっています。他にも、健康診断はもちろんインフルエンザの予防接種や妊婦健診ができるヘルスサービスなど、時代にあった内容の福利厚生が充実しています。

ワークライフバランス

休日 週休2日制
勤務時間 8:00〜17:00
平均残業時間 約2時間
フレックス制度 あり
リモートワーク あり
時短勤務 あり

株式会社マネーフォワードの平均勤続年数は2.2年です。他の企業と比べると短い傾向にありますが、創業10年弱の比較的新しい会社ということを考えれば妥当な数値といえるでしょう。創業時から勤めている人も多く、また福利厚生や働く環境が整っていることから、今後は平均勤続年数が伸びる可能性は高いといえるでしょう。 

従業員の平均勤続年数

株式会社マネーフォワードの平均勤続年数は2.3年です。他の企業と比べると短い傾向にありますが、比較的新しい会社ということが理由に挙げられます。勤続年数は最高10年ほどで、年収や福利厚生は良いので、今後の平均勤続年数は増える可能性は高いといえるでしょう。 

マネーフォワードのやりがい・社風

やりがいや社風も、転職するときに大事なポイントです。仕事をする上でやりがいを感じられなければ、仕事のモチベーションを持続させるのは難しいでしょう。仕事のモチベーションを持続させるためにも、やりがいと社風は大事なので、それぞれの内容を把握しておくことが大切です。

やりがい 

マネーフォワードは実力主義で、成果や結果を出した人の年収が高くなる傾向があります。頑張った分、年収にも反映されるため、やりがいも感じやすいでしょう。 企業としてもどんどん新しい事業に挑戦しており、社員も自ら積極的に動いている印象です。

仕事量は多いですが、自分の成長につながる機会も多いため、やりがいを強く感じられる職場といえます。

社風

マネーフォワードの社員は、以下の6つのカルチャーを共有し重視しています。

  • Speed
  • Professional
  • Teamwork
  • Respect
  • Evolution
  • Fun

上記のカルチャーからもわかるように、チームワークを大切にし、プロとしてスピーディーに新しいことに挑戦していく社風があります。若手でもやる気と実力次第では新しいことに挑戦しやすく、向上心を持っている人にとっては刺激し合える環境といえます。

 また、実際に入社している人は、会社のモットーに共感している人が多いので、仕事のモチベーションや発想力も高い人が多いようです。

マネーフォワードの評判・口コミ

 

  • 営業/在籍3年目/女性

仕事の制限はないので、比較的自由度が高いと思います。仕事の間もリフレッシュルームで気軽に休めて、仕事にメリハリがつけられます。

  • システム開発/在籍2年目/男性

有給はもちろん、家族のことでも休みがとりやすいので助かっています。リモートワークも積極的に取り入れてくれていて、仕事がやりやすいです。

  • 営業/在籍4年目/男性

社風に合う人しか採用しないイメージです。そのせいか同じ価値観の人も多く、人間関係を見ても働きやすい職場です。向いている人は長く勤められると思います。

口コミや評判では、「仕事の自由度が高い」、「休みなどの福利厚生が充実している」など、全体的に満足している人が多い印象です。

マネーフォワードの募集職種(中途採用)

マネーフォワードは新卒・中途採用を積極的に行っています。中途採用ではさまざまな職種を募集しているため、ここでは、その中から3つの職種をピックアップし、紹介いたします。

コーポレート 

株式会社マネーフォワードでは人事や広報、経理などコーポレート職を募集しています。コーポレート職の募集には、法務・知財業務や通訳など専門的なポジションも含まれます。ポジションにより求められる条件は異なります。

人事なら事業会社の中途採用リクルーターの経験が3年以上あること年間10名以上の採用実績を有することなどが知財管理なら事業会社での権利化・調査5年以上の経験ITやDX分野での知財業務の経験などが求められます。

年収もポジションにより大きく異なり、人事なら550万円〜700万円、知財管理なら620万円〜840万円程度になります。

ビジネス(営業・カスタマーサクセス)

営業やカスタマーサクセスはビジネス職に分類され、多数のポジションを募集しています。

営業では、SaaS領域のtoB営業を行うポジションの募集が多く、インサイドセールス、フィールドセールスを行うポジションや、チームマネジメントを行うリーダー候補なども募集されています。必須スキルは法人営業経験などになり、年収目安は480万円〜680万円です。

エンジニア 

エンジニアは「マネーフォワードME」をはじめとするアプリ開発や機能の改善、課題解決の作業を行います。さらに、画面構成の見直しやサーバーサイドの開発、データ設計なども幅広く関わっていく必要もあるでしょう。

応募ポジションにより求められる条件は異なりますが、QAエンジニアなら、ISTQBあるいはJSTQBの資格を有することソフトウェア開発の実務経験を求められます。

マネーフォワードの転職難易度

株式会社マネーフォワードの転職難易度は、やや高めです。

2022年度は事業拡大のため、過去最大規模の採用を行い、今年度も引き続き採用人数は多いと考えられます。しかし、中途採用には即戦力が求められているため、未経験での採用は難しいでしょう。ある程度の経験・スキルが必要です。

社風に合う人材が必要とされるので、自分のスキルに自信がある、どんどん新しいことに挑戦していきたいといった方は、採用される可能性が高いといえるでしょう。

マネーフォワードの面接の傾向と対策

転職をする際には、面接で自分をしっかりアピールすることができるかがポイントです。 株式会社マネーフォワードの選考フローや面接の傾向、対策補法について解説いたします。

選考フロー

株式会社マネーフォワードの選考フローは以下の通りです。

  • 1次〜3次面接

実務経験などのスキルと仕事へのやる気を中心に見るようです。そのため、志望動機の内容も重視されるので、仕事への意気込みと経験をアピールするようにしましょう。

  • 最終面接

 今までの面接の内容をさらに深掘りした質問をされます。企業との相性も確認されているので、企業のミッションや行動指針などをしっかりと把握するようにしてください。

面接回数は平均3回、書類応募から内定までは1ヶ月程度になると公式HPに記載されています。

面接の傾向 

株式会社マネーフォワードの面接では、マネーフォワードのミッションやビジョンを理解し、カルチャーへの共感があるかをチェックされます。ユーザーファーストの姿勢や前向きに仕事に取り組みたいという姿勢をアピールできると良いでしょう。

そのほかには、志望動機などの一般的な質問が多い傾向です。コミュニケーション能力も重視されているため、しっかりと準備してから臨みましょう。

面接対策

マネーフォワードの1次面接では1対1の形式で働いている社員の方と面接を行います。2次ではCTOと面接を行い、3次ではCEOと面接をする流れです。

マネーフォワードが面接の質問で重視しているのは「会社のビジョンやミッションに共感してもらえているのか」「ミッションに沿った行動してもらえる人間なのか」という点です。

社風やミッションを理解した上で、それに合わせたエピソードを用意しておくと良いでしょう。

マネーフォワードへの転職に関わるQ&A

株式会社マネーフォワードへの転職を考えている方の中には、まだ疑問が残っている方もいるでしょう。ここでは、株式会社マネーフォワードの年収や転職に関するよくある質問をQ&A方式によって回答します。

マネーフォワードに向いている人は? 

株式会社マネーフォワードに向いている人は、向上心があって自分でいろいろな新しい仕事を行ってみたい人です。株式会社マネーフォワード自体も新しい事業や開発などに力を入れているので、自分で考えて行動できる人は積極的に採用しています。

また、株式会社マネーフォワードではチームによる仕事も多いので、コミュニケーション能力があり、自分の意見をしっかり伝えられる人も重宝されます。つまり、自分1人で黙々と作業する人よりは、自分の考えを伝えて仲間と共に仕事をしていきたい人におすすめです。

マネーフォワードへの転職で求められるスキルは?

株式会社マネーフォワードの転職で求められるスキルは職種によって違います。中途採用では、ほとんどのポジションで応募ポジションに応じた経験・スキルが必須です。

前職での経験をしっかりとアピールできれば、良い印象を与えられるでしょう。

マネーフォワードの平均年齢・離職率は?

マネーフォワード社員の平均年齢は31歳、従業員数は1,248人で営業やカスタマーサクセスを行うビジネス職が6割を占めています。新卒と中途の割合は、新卒が15.1%、中途が84.9%となっています。

離職率は公開されていません。

マネーフォワードに退職金制度はある?

マネーフォワードに退職金制度はありません。従業員持株会に参加できるほか、企業型確定拠出年金を利用することはできます。また「マネーフォワード ME」のプレミアム無料クーポンをもらえるユニークな制度も整っています。

マネーフォワードの採用大学実績は?

マネーフォワードの採用大学実績としては下記大学が公表されています。

  • 青山学院大学
  • 茨城大学
  • 宇都宮大学
  • 大阪大学
  • 学習院大学
  • 金沢大学
  • 関西大学
  • 関西学院大学
  • 九州大学
  • 京都大学
  • 慶應義塾大学
  • 神戸大学
  • 駒澤大学
  • 首都大学東京(東京都立大学)
  • 上智大学
  • 専修大学
  • 千葉大学
  • 中央大学
  • 筑波大学
  • 東京大学
  • 東京外国語大学
  • 東京工業大学
  • 東京女子大学
  • 東京都市大学
  • 東京理科大学
  • 東北大学
  • 同志社大学
  • 長崎大学
  • 日本大学
  • 福岡大学
  • 法政大学
  • 北海道大学
  • 明治大学
  • 明治学院大学
  • 立命館大学
  • 立命館アジア太平洋大学
  • 立教大学
  • 横浜国立大学
  • 和歌山大学
  • 早稲田大学

マネーフォワード社員に関する情報もチェック!

株式会社マネーフォワードは、Twitterで会社の仕事状況を発信しているので、リアルタイムで作業状況や、取り組んでいる内容をチェックできます。

また、株式会社マネーフォワードはnoteで自社のイベントなどを紹介しています。社内活動を確認しておけば、面接の際にも役立つでしょう。

マネーフォワードへの転職ならサムライソウル

株式会社マネーフォワードの転職を考えるなら、サムライソウルの利用を検討してみてください。サムライソウルはSaaS企業への転職に強く、サポートも充実しています。プロのコンサルタントが転職のアドバイスも行っているので、「自分だけで転職活動を行うのは不安」、「面接に自信がない」といった方は、ぜひご相談ください。

まとめ

今回は、マネーフォワードの企業情報や転職事情について紹介しました。マネーフォワードはは急激に成長している企業なので、当然就職難易度も高くなっています。マネーフォワードへの転職を希望する場合は、適性に合った職種やマネーフォワードで求められるスキルに加え、選考フローや面接の傾向について把握することが重要です。

マネーフォワードへの転職を検討している方は、ぜひサムライソウルにご相談ください。

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記事監修者の紹介

粕谷暢司(Yoji Kasuya)


2005年青山学院大学卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社 。
人材領域の法人営業を経て、新サービス開発を担当する部署へ。
2つの新サービスの立ち上げを経て2013年にリクルートを卒業後、2014年株式会社サムライソウル設立。

人材業界に20年近く身を置き、1万人以上の次世代を担うビジネスパーソンのキャリアと対峙。
企業の経営陣や事業責任者とのつながりを活かしたリアルで精度が高い情報提供と徹底的な選考対策を得意とする。

【転職支援実績】
・28歳 700万円(100万円アップ)
メガバンク(法人営業)→ メガベンチャー(法人営業)
・27歳 800万円
フィナンシャルアドバイザリー(コンサルタント)→ メガベンチャー(M&A担当)
・31歳 800万円(100万円アップ)
総合コンサルティングファーム(コンサルタント)→ メガベンチャー(事業企画)
・42歳 1600万円(600万円アップ)
Saas企業(セールスマネージャー)→ グローバルHRTech企業(ディレクター)
・37歳 1200+SO(200万アップ)
医療系スタートアップ企業 → WEB系スタートアップ企業(CFO)
・31歳 800万円(100万円アップ)
WEBサービス企業(UI/UXディレクター)→ メガベンチャー(UI/UXディレクター)
・32歳 850万円(50万円アップ)
大手通信企業(営業企画)→ WEB系スタートアップ企業(企画マネージャー)
・28歳 420万円+インセンティブ(-300万、インセンティブ付加)
大手証券会社(法人営業)→ 大手M&A仲介企業(M&Aコンサルタント)

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