リクルートキャリアの最終面接の対策方法は?中途採用で受かるには

リクルートグループ内で、リクナビやリクナビNEXTなどの人材系事業を提供しているのが旧株式会社リクルートキャリアです。

 

リクルートグループは、リクルートキャリア、リクルートジョブズ、リクルートライフスタイルなど、サービス領域毎に分社化されていた組織形態でしたが、2021年4月以降は株式会社リクルートホールディングス、株式会社リクルートの二つの大きな組織に統合されています。

 

この記事では、旧リクルートキャリア、現在のリクルートについて、転職難易度や事業内容、選考の流れについて説明していきます。実際に転職を成功させた方の転職体験談なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

リクルートキャリアの転職難易度は?

旧リクルートキャリア、現在のリクルートは、転職難易度が非常に高い企業です。給与水準も高く、裁量も大きく自由度が高い働き方ができるので、多くの優秀な人材がリクルートに集まっています。

 

就職・転職業界でもかなりの人気を誇る企業で、多くの方がリクルートへの就職・転職を希望しています。そのため、リクルートの採用選考はかなり倍率の高い競争となっているのです。

リクルートキャリアの会社概要

旧リクルートキャリア、現在のリクルートの会社概要を紹介します。

会社名 株式会社リクルート
本社所在地 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー
代表取締役 北村吉弘
設立 2012年 10月1日 株式会社リクルートホールディングス設立時の分社化により設立

2018年 4月1日 株式会社リクルートに商号変更

従業員数 15,807人(2021年4月1日現在 / アルバイト・パート含)
資本金 3億5千万円

 

先に書いた通り、2021年4月にリクルートキャリアはその他分社化していた各社とともに、リクルートに吸収合併される形となりました。

事業内容

旧リクルートキャリアは、リクルートグループの事業を大きく人材領域と非人材領域に分割したとき、リクルートジョブズと同様に人材領域に当てはまる事業を運営していました。その中でも、新卒向けの就職情報サイト「リクナビ」、中途採用向けの転職情報サイト「リクナビNEXT」、転職エージェントの「リクルートエージェント」が大きな柱となる事業です。

 

求人媒体である「リクナビ」と「リクナビNEXT」は、求人情報を探している求職者と採用候補者を探している企業をマッチングするための媒体となっています。企業から求人掲載の掲載費用をもらうことでマネタイズしているビジネスモデルです。

 

一方「リクルートエージェント」は、求職者に対してキャリアアドバイザーがアドバイスをしながら、転職活動を支援していく転職エージェントです。求職者の入社が決まった企業に対して、成功報酬をいただくビジネスモデルとなっています。

募集職種

上記の事業は現在リクルート管轄になっており、これらの事業を運営する人材もリクルートにて募集がされています。

 

主な募集職種としては、

 

  • 媒体への求人掲載を提案する法人営業
  • 企業に提案する商品を作る商品企画
  • 実際の求人サイトを構築するシステム開発やエンジニア
  • 求職者に対してキャリアアドバイスをしながら転職活動に伴走するキャリアアドバイザー

 

などがあります。

社風

旧リクルートキャリア、現在のリクルートの社風の大きな特徴としては、圧倒的当事者意識が挙げられます。あらゆることに対して、「自分で考えて行動する」ことが推奨されるのです。

 

例えば先輩や上司に「これってどうしたらいいですか?」と質問すると、大抵「どうしたらいいと思う?」と聞き返されます。とにかく自分で考えて行動することをうながす社風で、指示待ち人間では成果が出せない環境ともいえます。

 

また、健全な競争の中でお互いが切磋琢磨するような関係性で、自ら周囲を巻き込みながら、うまくチームで仕事を進めていくことが多い環境です。

 

このように、当事者意識の強い個々が、適切にチームを巻き込んで業務を推進していくことを奨励しており、レベルの高い人材が集まっているため、裁量も大きく自由度が高くなっています。

福利厚生もとても充実しており、3年勤続する毎に1回最大28日間の休暇を取得できるSTEP休暇制度などがあるだけでなく、直近は理由・回数を問わないリモートワークと柔軟に働く日や時間を選択できる環境が整っています。

リクルートキャリアの選考の流れや面接内容

旧リクルートキャリアの選考フローをご紹介します。一部、現在のリクルートとは異なる部分もありますが、面接で問われる中身や見られる資質については共通する部分が大きいため、参考になるでしょう。

説明会・1次面接

まずはじめに説明会兼1次面接があります。1次面接ではリクルートキャリアと価値観がフィットする人材かどうかを強く見極められます。

 

例えば、転職理由などに他責思考が強く出ていないかは要注意です。社風で触れた通り、リクルートは当事者意識を重視する企業なので、「上司とうまくいかず、自分のやりたいことができなかった」など、一方的に他者を悪者にして転職理由を語ってしまうと、「この人は当事者意識を持たずにできない理由を並べるタイプ」と思われてしまうかもしれないので注意しましょう。

SPI対策

また、リクルートキャリアではSPIの結果も重視されていました。現在のリクルートでもSPI選考がされているため、SPI対策は万全にしておく必要があります。

最終面接

最終面接は役員・GMクラスの方が面接官をされます。1つの質問に対して「なぜ?」を何度も繰り返し聞かれるのが特徴で、単純に過去の実績や成果を聞くだけではなく、なぜそのような選択をしたのか、その出来事を進める上で何を重視したのかなどを聞かれます。こういった質問を通して、候補者のスキルだけでなく、人間性や価値観を見極めようとしています。

リクルートキャリアの面接対策

上述の通り、旧リクルートキャリア、そして現在のリクルートの面接においても、1つの質問に対して「なぜ?」を何度も繰り返し聞かれます。また、質問は過去の選択や実績を問うものもあれば、現在の転職理由や転職先を選ぶ軸、そして未来になりたい姿や成し遂げたいことなど、さまざまな時間軸で質問される傾向です。

 

この時間軸において、1つの芯が通っていることが重要で、あちこちで判断軸がブレていたり、一貫性のないキャリアの歩み方をしていると、あまり深く考えていなさそうな人材と判断されてしまいます。

 

過去〜未来においてしっかり自己分析を重ね、自分が一貫してどういう選択をして、なぜそれを選んできて、何を重視しているのかを言語化しておきましょう。

 

メガバンクの法人営業からリクルートキャリアに内定したSさんの転職体験記

旧リクルートキャリア、現在のリクルートの面接について解説しましたが、ここからは実際にリクルートキャリアに転職を成功させた方の体験談を見ていきましょう。

 

  • 内定者Sさんのプロフィール

23歳、中央大学卒、

新卒でメガバンクに入社し、都内で法人営業を担当

中小企業150社ほどを相手に営業を経験

 

2017年10月リクルートキャリアに転職、入社予定

メガバンクからリクルートへ、転職のきっかけ

-Sさんはメガバンクにお勤めだったとのことですが、転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?

 

Sさん:そもそもなぜメガバンクに就職したのかというところからお話しますね。

就職活動のときは3つの軸で企業選びをしていました。

 

①経営に携われる仕事 

②幅広い業界を見られる仕事 

③無形商材を扱う仕事 の3つです。

 

この軸でメガバンクに行き着きました。

 

経営資源のヒトモノカネでいうと、カネについては学校でも習ってこなかったし、ビジネスマンとして金融知識を身につけることは大切だと考え、メガバンクに入社しました。法人営業担当で、都内の中小企業を新規既存含め150社ほど担当していました。

 

経営者と話をするうちに、お金で解決できない問題がものすごく多いことに気が付きました。経営者の方がよく口にするのが「お金よりも人が欲しい」ということです。事業拡大をしたいのに人がいないのでどうしようもない、後継者がいないから事業を縮小するしかないといった声をよく耳にしました。

 

銀行に入る前は経営者相手にコンサルティングをする仕事に憧れていましたが、実際に企業を回って気付いたのは社長がいいアイディアを持っていても、人がいないことで展開できなかったりと「人」がボトルネックになっている場面に多々直面しました。

 

銀行の営業としては自分の持っているソリューションでは解決できずとても悔しい思いをしていました。これが社会人2年目、今年の6月のことです。

転職エージェントとの接触、サムライソウル、リクルート人事との出会い

-営業現場での経験から「人」で経営課題を解決するところに転職をしたいと思われたのですね。

 

Sさん:そうなんです。銀行時代の営業現場での思いが起点になっていたので私の中では次は「人材業界」と決めていました。就職活動のときからリクルートグループ10社ほどの説明会に参加していたのでリクルートへの転職を考えるようになりました。

 

そこで「リクルート 転職」とGoogleで検索して出てきたサムライソウルと大手の人材紹介会社I社にコンタクトをとりました。

 

—公募でのチャレンジは考えなかったのですか?

 

Sさん:リクルートキャリアの採用ページを最初にチェックしたのですが「現在、募集は行っておりません」と書いてありました。ただ、エージェントには非公開求人があり、エージェントであればホームページに出ていない求人を知っているのではないかと思い、エージェントに接触しました。すると案の定、リクルートキャリアの求人がありました。

 

—I社とサムライソウルでどのようなお話をされ、リクルートグループへの応募に至ったのかも聞かせてください。

 

Sさん:最初に面談に行ったのはI社でした。同じ日の午前がI社、午後がサムライソウルの面談でした。学生時代から銀行員になるまで、なってからを話し、その上でどのような仕事をしたいかを伝えました。そして午後にサムライソウルに行きました。

 

初回の面談では代表の粕谷さんと最初1時間くらいお話をして、その後、たまたまですが、別の予定でサムライソウルのオフィスに来ていたリクルートキャリアの人事の方がいらっしゃって、もしリクルートに興味あるんだったら会ってみる?といわれ、会うことになりました。

 

ホームページで面談希望の連絡をした際にリクルートキャリアに興味があると伝えてはいましたが、まさかその日に人事の方がいらっしゃるとは思わずとても驚きました。話を聞くと、たまたま私の面談の前に粕谷さんと人事の方が打ち合わせをされていたようで、せっかくなので一緒に話を聞いてみませんか?といわれ、同席させていただくことになりました。

 

面談では、これまでどんなことをやってきたかを聞かれて自己紹介をし、そこから何で?という意思決定の判断軸を質問されました。これまでどんな風に働いてきたのかも話したところで「そんな状態では採用したくないよ」といわれました。もっと自己分析をして来いと。甘いところをかなりダメ出しされました。

 

銀行員になってから日々の仕事に忙殺され。自己を内省する時間を取れていなかったことを猛省しました。午前に行ったI社の方がとても優しく、しっかり考えを伝えられていると褒められていただけにショックでした。

 

でもしっかりフィードバックをしてもらえるほうが転職活動期間の成長につながると思い、サムライソウルにお世話になることにしました。1回目の面談ではまた日を改めてお話をさせていただきたいと粕谷さん、リクルートキャリアの人事の方からいわれ、後日アポイントを取りました。それまでに、自己分析をしっかりするようにと宿題が出されました。

 

—偶然とはいえ、初回の面談でリクルートの人事の方が出てきたのですね。それ

は驚きますね。2回目の面談はどのような場だったのでしょうか?

 

Sさん:1回目をさらに深掘りした内容でした。「今日は面接っぽく進めて見よう」といわれ、実際の面接のような流れで始まりました。聞かれたことは、これまでやってきたこと、長所短所、仕事を通じて何を実現したいかといった内容でした。実際の面接はこんな感じだから、といわれ、終わるとまたフィードバックがありました。

 

前よりは良くなったけど、まだまだだね、といわれました。後半はどういった企業に応募するかという話になりました。人材業界を希望していることは1回目の面談で伝えていたので、リクルートグループを何社か受けることにしました。最初は興味がなかったリクルートの販促領域については、リクルート文化であることを伺って少し興味を持つようになっていました。

 

具体的にどの企業を受けるかについては、複数の候補をいただいてそれを元に優先順位を決めました。

 

リクルート以外の面接も受けて判断したほうが良いというアドバイスもいただきました。確かに振り返ると就職活動のときは112社ほど会社を見ました。できる限りたくさんの企業を見て、ここだと思える会社を見つけることが大事だと思っていました。中途となると新卒のときのように時間は取れませんが、色々見て受けたほうが良いという言葉に納得しました。

 

—どんな会社を受けられたのでしょうか?

 

Sさん:リクルートキャリア、リクルートジョブズ、リクルート住まいカンパニー、エスエムエスキャリアです。

 

リクルートジョブズの面接内容

—リクルートグループを複数受けられたのですね。最初に面接を受けた会社はどちらでしたか?

 

Sさん:リクルートジョブズです。人材領域で事業を行なっているので、受けることにしました。

 

—面接ではどのようなことを聞かれましたか?

 

Sさん:内容はかなりオーソドックスだった印象です。聞かれたことは、学生時代何をやってきたか、銀行で何をやってきたか、転職を考えたきっかけ、なぜ人材領域がいいのか、なぜリクルートジョブズがいいのか。自己PR、志望動機、転職理由といった内容でした。

 

—相手は人事でしたか?その場はどのようにして終わったのでしょうか。

 

Sさん:人事の方でした。面接では考えをうまく伝えられたかなと思っていたのですが、転職の目的をもっと伝えられるようになった方がいいと、その場でフィードバックをもらいました。というのも、面接の最後のほうで「ここからは面接とは関係ない話をするよ。この転職で実現したいことは何?」と聞かれたのです。

そのために必要なことは何?何があればそれが叶うのか、と聞かれて、そのときに回答に詰まってしまったのです。何を実現したくて何が必要なのかを話せるようにしてきてね、といわれてその場が終わりました。

 

—次が最終面接でしたか?

 

Sさん:そうです。この面接から数日経って「次が最終です」といわれたのですが、最終面接は、スケジュールがうまく調整できなかったことと、リクルートキャリアさんの内定が出たため、受けずに転職活動を終了しました。

リクルート住まいカンパニーの面接内容

—次に受けられたのはどちらでしたか?

 

Sさん:リクルート住まいカンパニーです。人材領域ではないのですが、リクルートグループのDNAに共感していて、粕谷さんに勧められて受けることにしました。

 

—面接は合計何回あったのでしょうか?

Sさん:面接は全部で3回ありました。最終面接が同じ日に2回ありました。

 

—1次から順に面接の相手と内容を教えてください。

 

Sさん:1次面接は現場のマネージャーの方が出て来られました。自己紹介をしてこれまでの経歴をお話しました。履歴書を粕谷さん経由で提出していたので職務経歴書について聞かれたり、あとはリーダーシップとは何だと思うか、といったことも聞かれました。その場で次の選考に進んでくださいといわれました。

 

—二次面接はどのような内容でしたか?

 

Sさん:二次面接というか最終面接が同じ日に2回あると聞いていました。最終面接1回目の相手は、役職は分かりませんでしたが現場の責任者の方だったように思います。リクルート住まいカンパニーってどんな会社かよく分からないでしょ?何でも質問してね、といわれ、そこからこちらが質問して向こうがそれに答えるといったやりとりが続きました。面接というよりは、会社の理解を深めるための場だったように思います。

 

—会社への理解を深めた上で2回目の最終面接に臨まれたのですね。

 

Sさん:そうです。1回目の最終面接とは場所をかえ、違うオフィスに移動をして面接を受けました。相手は役員の方だったように思います。その方の個人部屋で面接がありました。面接ではかなり深いところまで突っ込まれ、それでいてとても柔らかい雰囲気で質問をしてもらいました。

 

これまでの行動の軸、なぜそう思ったのか、他に選択肢はなかったのか。学生時代にまで遡って聞かれました。すごく自分を見てくださっているなという印象でした。場の雰囲気はとても和やかでしたが、質問がとても深く、納得のいく答えは出せませんでした。

 

リクルートキャリアの面接内容

—リクルート住まいカンパニーの後に、本命のリクルートキャリアの面接を受けられたのですか?

 

Sさん:住まいカンパニーの最終面接が月曜日で、リクルートキャリアの最終面接はその前の金曜でした。一次面接は住まいカンパニーの方が先だったのですが。

 

—リクルートキャリアの面接ではどのようなことを聞かれたのでしょうか?

 

Sさん:自己紹介、銀行でやってきた経験の中でなぜそれをやったのか、なぜ転職したいのか、といったことを聞かれました。事前に準備していたので結構答えられたなと思いました。実際人事の方にもよく答えられてる、次の選考にあげるけど次の最終面接は役員が出てきてより深く突っ込まれるので、さらに自己分析を深めて準備をしてほしいといわれました。

 

—そこから最後の対策をされたのですね。

 

Sさん:はい、最終面接の前、日曜日だったのですがサムライソウルに行って最終チェックをしてもらいました。

 

「役員面接っぽくいくね」と面接形式でリクルート流の、なんで?なんで?をものすごいテンポで聞かれたのです。そこで感じたのは過去のこと、今のことはきちんと話せているものの未来のことがうまく話せていないということ。リクルートキャリアで働くことをどれくらいイメージできているのか、なぜリクルートキャリアなのかをもう少ししっかり話せるようになる必要があると感じました。

 

あと、指摘されたのは、論理的にリクルートキャリアが良いというのは伝わってくるのでロジックでは話せている、でも最終面接ではLOVEが大切だということです。

 

ロジックの上に本気の思いが乗っているか。もう一度リクルートキャリアについて調べてくるようにいわれました。転職活動となるとなかなかOB訪問はできませんから、どうしたらリクルートキャリアという会社を感じられるのかを質問しました。すると、HPに載っている社員の声を全て読んで、会社毎に共通しているものは何か考えるとか。それを聞いてリクルート、マイナビ、パソナ、インテリジェンスのHPを読みまくり、各会社の根底にあるものが何なのかを考えました。

 

—HPを読み比べることで見えて来たものはありましたか?

 

Sさん:明確にありました。人材業界は成長業界で各社「成長」を謳っていました。これだけ売上を伸ばし、利益を出していますと強調している企業が多い中、リクルートは売り上げを出した上でその先を見据えている感じがしました。

 

社員のインタビューを読むと、成長を通じて世の中にインパクトを与えたい、仕事を通じて世の中にこんな価値を出したい。自分の夢を実現するためのフィールドがリクルートキャリアなのだと気付きました。この気付きを人事の方にお伝えすると良いと思う、これを最終面接で伝えてくれといわれました。

 

—いざ最終面接ではどんなことを聞かれましたか?

 

Sさん:事前にサムライソウルさんから聞いていた通り、相手は女性の執行役員の方でした。質問内容はこれまでと同じだったのですが、突っ込みがさらに深い。今までは、なんで?なんで?と聞かれ答えるとそこで終わっていたのが、最終面接ではそこから本当にそうなの?が始まる。本当に2年目の今転職していいの?とか。喉がカラカラになりました。人生で初めてプレッシャーを与えられた面接だったと思います。

 

回答は用意していたのに、さらにその先を聞かれた印象です。あまりに突っ込まれるので、自分でも本当にこれで合っているのかな?と不安になる。ただ、とにかくどんなことを聞かれても自分なりに考えて誠実に答えようと決めていました。間違えたら訂正して、粘り強く質問に答えました。

 

このときは、リクルートキャリアにしか行く気がありませんでした。本命でした。でも面接が終わったときにはダメだと思いました。

面接の最後にフィードバックをいただいたのですが、そこでいわれたことは、良いものは持っているけどもう少し今の会社で頑張ってから考えた方がいいんじゃない、ということでした。もう少し成長してから見てみると良いんじゃない、他の会社も受けているなら頑張りなさい、と。

 

どんなにいわれても「私はリクルートキャリアで働きたいんです」と思いを伝え続けました。最後お見送りしていただくエレベーター前でも、どうしてもリクルートキャリアがいいんだと伝えました。

 

—Sさんの真摯な思いが伝わって来ますね。

 

Sさん:面接が終わったあとはとにかく気持ちが沈んでいました。粕谷さんも心配してくださっていたので、終わるとすぐにメッセンジャーで報告しました。手応えないですと。すると電話をかけてきてくださったので、うまく答えられませんでした、すみませんでしたと伝えました。

 

粕谷さんも私の反応を聞いて、最初は落ち込んでいたと思いますが、すぐに月曜にリクルート住まいカンパニーの最終面接があるから、今日うまく答えられなかったことを振り返って準備して臨みましょうといわれました。リクルートキャリアの人事の方にも最終面接が終わった報告をしました。今までありがとうございました、ダメかもしれませんと伝えると結果を待とうといわれました。

 

—そこから見事逆転勝利、内定されたのですね。

 

Sさん:面接が終わって3時間後くらいに粕谷さんから連絡が来ました。「Sさ

ん、内定です!」、と。涙が出ました。面接の後はもう少し今の会社で頑張らないと、と思っていました。家族にもダメだった、もう少し銀行で頑張ると伝えていました。その矢先の内定だったので。

 

どうやった?リクルートの面接対策

—感動が伝わって来ます!本当におめでとうございます。ここからリクルートグループへの転職を希望されている方向けにナレッジを共有いただきたいと思います。面接対策は具体的にどのようなことを行なっていましたか?

 

Sさん:粕谷さんから、リクルートの面接対策シートというものをいただきました。想定質問とそれにどう答えるかをまとめるシートなのですが、とにかくこれを徹底活用しました。初めはこれに回答を書いて粕谷さんに添削してもらいました。

 

そのやりとりを何度かして、常にそのシートにメモをし、電車の中でも読み返して音読を繰り返していました。リクルートグループの面接を受けた後は面接を振り返って質問と回答をチェックし、ときには質問を追加して答えられるよう準備しました。この面接対策シートは毎日欠かさず見ていました。

 

—面接対策シートが転職活動中の拠り所だったのですね。リクルートグループに関する情報収集はどのように行なっていましたか?

 

Sさん:サムライソウルのブログは転職活動中、ずっと読み返していました。転職に成功した方たちのインタビューは精神安定剤的な存在でした。面接で何を聞かれてどう答えたのか。面接については、他の会社と比べて特殊であることを新卒のときから経験していたのでネットでかなり調べました。

 

あとは、Newspicksのジョブオファーというカテゴリーで、銀行からリクルートキャリアに転職してマネージャーになってる方のインタビュー記事が載っていたので、それは繰り返し読んでいました。人材業界で働いている人を探して話を聞いたりもしました。

 

とにかく情報収集は徹底的に行いました。これは銀行員時代の教訓でもあります。経験では勝てなくても情報では勝てると思っていました。毎日クライアントのことを調べ、ロープレをしていました。これが面接でも生きたと思っています。

 

経験者だから語れる、リクルート転職希望者へのアドバイス

—転職活動中に力を入れたことや意識をしていたことはありますか?

 

Sさん:2点あります。1点目は自己分析です。これまでどういう判断軸で意思決定をして来たのか、それを踏まえてどう生きていきたいかをノートに書き続けました。これは毎日やりました。

 

2点目は先ほどもお伝えした情報収集です。リクルートがどういう会社で人材業界がどういう業界か、外側の情報を集めました。

 

—自分の中と転職先の外側、両方のアプローチをされていたということですね。では実際にリクルートキャリアに内定をした経験者として、リクルートグループ転職希望者にアドバイスをいただけないでしょうか。

 

Sさん:転職してどのような業務をやるか、というよりは自分自身がその仕事を通じて何を実現したいのかを明確に探し出すのがポイントかなと思っています。ゴールを定めること。そこに辿りつくためにどういう経路を描いているのか。

その経路の1つが仕事であり、私にとってはリクルートキャリアというフィールドでした。仕事だからと割り切るのではなく自分のゴールに向かって情熱を燃やせる仕事です。これを見つけるためには自己分析が大切だと思います。

 

過去の経験、考え方。ピースをつなぐように辿っていくと、実現したい夢が見えてくるのではないでしょうか。そのためにはとにかく自己分析を繰り返すに尽きると思います。

 

—素晴らしいアドバイス、ありがとうございます。転職活動を通じて成長というか変化はありましたか?

 

Sさん:仕事観が大きく変わったと思います。新卒のときから考えると、人生における仕事の考え方が大幅に変わりました。会社に自分を合わせるのではなく、もっと自分軸に仕事や会社を捉えていいんだなというのは大きな発見でした。

 

—入社予定日は10月1日とのことですが、これからについても少し伺えますか。

 

Sさん:まず、これから1ヶ月はフリーなのでヒッチハイクで沖縄まで行きたいと思っています。

 

学生時代にママチャリで高知まで行ったり、東南アジアをバックパックで旅していました。旅を通じた出会いが自分に大きな影響を与えてくれました。自分がもらったエネルギーを還元したいと思い、大学時代にフラッシュモブ団体を立ち上げたりしていました。

 

私自身の思いとして、全ての人が生き生きと自分らしく成長しながら人生を送れる社会を作ることが目標です。そのために個人に対してきっかけや選択肢を与える事業に携わりたいと思っていました。

 

リクルートキャリアに入社後はまずは法人営業として経験をつみ、その上でキャリアアドバイザーとして生き生きと働ける環境を提供できたらと思っています。それが日本の生産性向上につながると信じています。

 

-大変貴重なお話、ありがとうございました!Sさんのご多幸とご活躍を心よりお祈りしております。

 

※リクルートキャリアへの入社前にSさんがヒッチハイクした際に撮影した写真を頂きました!

リクルートへの転職希望者はサムライソウルまで

リクルートへの転職をお考えの方は、ぜひ転職エージェントサムライソウルをおすすめします。サムライソウルでは、代表の粕谷含めリクルートグループ出身のコンサルタントが多数在籍しているため、独自の情報網を持っています。

 

面接でどのような質問をされるのか知りたい、どのポジションを受けるのが良いのか悩んでいるという方は、ぜひサムライソウルにご相談ください。

 

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まとめ

今回は、旧リクルートキャリアや現在のリクルートについて紹介しました。リクルートは転職業界では非常に人気度の高い企業なので、当然就職難易度も高くなっています。一方で、裏を返せば入社したらとても優秀な人たちに囲まれて切磋琢磨し、成長できる環境といえるでしょう。

 

リクルートへの転職を検討している方は、ぜひサムライソウルにご相談ください。

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