当事者意識、腹落ち…リクルート用語から見るリクルートの社風

こんにちは、サムライソウルの粕谷です。

リクルートには「リクルート用語」と言われる社内用語が多くあります。
今回はそんな社内用語の一部を紹介することでその背景にある社風を感じ取っていただけたらと思います。

当事者意識

社員でもアルバイトでも、そして新卒入社でも中途入社でもリクルートに入社後教え込まれるのが「当事者意識」です。
当事者意識は、仕事のスタンスとして他責にせず、当事者として取り組むこと。
江副さん時代からの社訓「自ら機会を創りだし、機会によって自らを変えよ」は今でもリクルート社員の根底に深く根差した考え方です。
この社訓に通じるのが、何事も他人のせいにしない、自分のこととする当事者意識を持って自ら仕事を創る、機会を創るということ。

他責にした瞬間、成長は止まります。
クライアントが動いてくれないから、他部署の人が協力してくれないから、景気が悪いから…
言い訳はいくらでもありますが、その言い訳を言い訳にしない。
どんな状況においても、自分だったら今、何ができるのかを徹底的に考えさせられます。

新人時代、初受注をしたときに上司が本をプレゼントしてくれました。
その本は「7つの習慣」でした。

本の中に、「他人は変えられないけど、自分は変えられる。変えられることにフォーカスをする」ということが書いてあり、このことは新人時代からいつも上司に言われていました。

「お客さんが動いてくれない、決断してくれない」。

お客さんのせいにするのは簡単です。
でもそれを言い訳にしてしまっては試合終了。
動いてくれないのは何か?決断してくれないのは何か?
あとどんな情報があれば動いてくれるのか?決断してくれるのか?
自分のできることにフォーカスして、できることを徹底的にやります。

このスタート地点が他責ではなく自責、当事者意識なのです。

腹落ち

当事者意識を持って、行動するには大切な前提条件があります。
これをリクルートでは「腹落ち」と言います。

納得できたか?腹に落ちたか?を確認するワードです。

「腹落ち」しておらず、本当に納得していないのに「やります」と言って中途半端にやること、これが一番嫌われます。
腹落ちしていないなら、腹に落ちるまで話そう、というスタンスです。

例えば営業部では戦略商品があります。
今クオーターは戦略商品をX件売ること、と目標が下りてきたとします。
あなたならどうしますか?
普通、目標だからと受け入れますよね。

ただ本当に納得していない、腹落ちしていない、心から共感できていないことのために人は動けません。
この人間の深層心理をリクルートはとてもよく理解しています。

つまり、腹落ちしていなければ動けないので目標達成できません。
目標を達成するには自分の目標に腹落ちする必要があります。
腹落ちをするために、上司はいくらでも時間を割いてくれます。

なぜこの商品なのか、なぜこの件数なのか。
この目標を達成することが会社にとってはもちろん、社会にとって、自分たちにとって、自分にとってどんな意味があるのか。
目標の意味や背景が腹に落ちれば動けますし頑張れますので結果が出せるというわけです。

その他よく使われるリクルート用語

1.やりきってる

この言葉は、読んで字の如く、物事に対してやりきってるかどうかを問うワードです。
通常の仕事はもちろん、会社のキックオフやイベントまでこの「やりきった」かどうかは、周囲だけでなく、常に自分に対して問い続けることがリクルートで働く人の宿命です。

2.負(不)の解消

リクルートが今までやってきた事業は、情報の非対称性がある分野において、リクルートのメディアや商品が介在することで、カスタマーまたはクライアントの負(不)を解消することで事業が成り立ってきた背景があるゆえ、新規事業や新商品を考えるときに、ただそこに大きなマーケットがあるから、儲かるから、という視点ではなく、誰のどんな負(不)を解消するのか?という視点は非常に大事にされています。

3.お前はどうしたい?

先輩や上司に相談をするとき、現状の事実(ファクト)を伝え先輩や上司の判断を仰ぐ、ということはどこの会社でも見られる光景だと思います。
ただリクルートの場合には必ず、「で、おまえはどうしたいの?」とその人の考えや意志を聞かれます。
これは私も新人の頃や、中途入社で入ってくる人は戸惑うことも多くあるのですが、答えが正しいとか間違っているなどは関係なく、自分なりの意見を持つことが重要視されます。
人は自分の決めたことに対しては、主体性や責任感が出てきますが、その逆は多分に人のせいにしてしまうことが多い。
新人だからとか若手だからとかではなく、常に自分の意見を持つことが求められるので、仕事の捉え方も、他の人がやれと言ったからやるのではなく、自分で決めたらからやるという当事者意識や主体性が磨かれるカルチャーにつながっていると思います。

上記に挙げたワードは一部ではありますが、リクルートの社風を表す重要なキーワードです。

■リクルートへの転職希望者はサムライソウルまで

サムライソウルでは、リクルート出身者だからこそできる転職サポートがあります。

(1)リクルート出身者だからこそお話できること

―分社化したけど、どの会社がいいか?
―仕事内容は?
―社風は?
―面接の内容は?

実際に、新卒から8年間リクルートにいたからこそお話できることがたくさんあります。
採用面接官の経験もあるので、面接で何を聞かれるか?どこを見ているか?もお話できます。

(2)リクルート社内の豊富なネットワーク

転職に大切なのはネットワークだと考えています。
ある部署では必要ない方も、ある部署だと必要とされる、こんなことがつきものです。
リクルートのどの会社がいいか?どの仕事がいいか?キーマンは誰か?当社はきちんと把握しています。
またどのポジションを受けるにしても、迷った時は社員をつないだり、質問を聞く事などで対応することも可能です。

(3)最短距離での転職をお手伝い

リクルート各社の人事や現場責任者はかつての同僚も多く、より精緻な情報提供が可能です。
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