リクルートの働き方は?充実した制度やサポートを詳しく紹介
リクルートで働いてみたいけど、「働きやすい環境になっているのか気になる」「リクルートの働き方について知りたい」といった方も多いでしょう。
そんな方のために、今回の記事では、リクルートの働き方について解説していきます。基本的な情報から柔軟な働き方を可能にするさまざまな制度、個人の状況に合わせたサポート体制、社員の働く環境を整えるリクルートの努力まで、詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
リクルートの基本的な働き方
まずは、勤務時間や休日、年収・給与、福利厚生制度といったリクルートの基本的な働き方をチェックしておきましょう。
勤務時間・休日
後ほど詳しく解説しますが、リクルートではコアタイム無しのフレックスタイム制度が導入されています。標準労働時間帯は9:00~18:00であり、1日の標準労働時間は8時間となっていますが、日々の労働時間や始業・終業時刻には、社員一人ひとりの自主性や裁量性にゆだねられているのです。
休日は、年間実質休日数145日(内訳:休日140日、指定休5日)、週休2日(土日祝等、社のカレンダーによる)となっています。ただし、一部事業部門によっては1年に数回程度、土曜出社もあります。
年収・給与
給与の一例としては、月給は32万6551円(基準給:25万2813円+グレード手当:7万3738円)+賞与、年収は470万円となっています。グレード手当は、月当たり35時間相当分の超過勤務手当のことです。
賞与は6月と12月の年に2回支給がありますが、業績によって変動があります。また、「社員給与規程」に基づいて、割増手当(深夜勤務手当、休日出勤手当、超過勤務手当および追加割増手当)も支給されます。
福利厚生
リクルートは充実した福利厚生制度でも知られており、例としては以下のような制度が挙げられます。
- 各種社会保険完備(健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険など)
- 年次有給休暇(初年度15日(そのうち、5日は指定休として消化)、以後毎年勤続年数に応じた日数(最大25日)を付与)
- その他休暇(STEP休暇、出産育児休暇、ケア休暇、転勤休暇、海外出張調整休暇、公傷休暇、慶弔休暇、産前産後休暇、看護休暇、介護休暇、裁判員休暇、F休暇(生理休暇)など)
- 社員持株制度
- 退職金制度
- 確定拠出年金
- 部活動
- 定期健康診断
- 過重労働面談
- リフレッシュ(マッサージ)
- 各種相談窓口
他の企業にないリクルート独自の休暇制度があるなど、さまざまな福利厚生が充実しているといえます。
リクルートは働き方が柔軟
リクルートは、「働く日も、休む日も、柔軟に。」という考え方を大事にしています。この考え方の元、社員の仕事とプライベートやライフイベントとの両立をサポートするような制度が整えられているのです。
ここでは、その中から下記の4つの制度について見ていきましょう。
- フレックス制度
- リモートワーク制度
- フレキシブル休暇制度
- 特別休暇制度
順番に解説していきます。
フレックス制度
リクルートではフレックス制度が導入されており、それぞれの社員の状況に合わせて柔軟な時間で働くことが可能です。フレックス制度は、部署ごとにルールが定められ、労働時間の管理を徹底しながら運用されています。
朝方・夜型といった自分の生活スタイルに合わせて働く時間を決められるため、決まった曜日や週ごとにメリハリをつけて働けるでしょう。また、社員のスケジュールがオープンになっており、チームメンバーや上司の会議や予定の把握・調整がしやすくなっているのも特徴です。
リモートワーク制度
一部の職種においては制限がありますが、リモートワークが全社的に実施されています。回数や理由を問われることなくリモートワークができるため、社員にとって利用しやすい制度といえるでしょう。
現在では他の会社でもリモートワークが一般的になりましたが、広く普及する前からリクルートではリモートワーク制度が取り入れられてきました。さらに、昨今の状況を踏まえ、制度の利用はさらに加速しています。
オフィスから少し離れた場所に住んだり、実家に帰ったりとさまざまな場所で働いている社員も増えているようです。
フレキシブル休暇制度
フレキシブル休暇制度(通称:フレ休)は、2021年にリクルートで新しくできた制度です。これは、カレンダー上の土日祝日や年末年始などの休暇、年次有給休暇とは別に年間15日前後の休みを自分で自由に設定できる休暇制度です。
フレキシブル休暇制度の導入により、リクルートでは年間の休日が145日に増え、それを週当たりに換算すると「週休約3日制」となっています。この休暇制度についても、スケジュールや社内チャットツールに記載されているため、お互いの休暇の把握が可能です。
特別休暇制度
その他、リクルートでは特別休暇制度も充実しています。ライフイベントに左右されず、常に仕事と両立を実現しやすい状況を目指し、さまざまな特別休暇を提供しています。
例えば、「ケア休暇」は家族のケアが必要なときに利用できる休暇で、ケア対象が人間だけでなく、ペットも含まれているのが特徴です。介護認定も必要なく、週所定勤務日数に応じ、最大年5日付与されます。
さらに、「ストック休暇」は年次有給休暇の未消化分を上限40日積立できる休暇制度です。ただし、病気・育児・不妊治療・介護・慶弔・ボランティアなどの限定した取得要件があるので注意が必要です。
また、「STEP休暇」という、休日を含む14から28日の範囲で取得できるまとまった休暇制度もあります。在籍3年ごとに1度取得できるため、資格試験、副業、旅行、家族との時間など、さまざまなところで活用できる休暇制度です。
個々の事情に合わせたサポートも充実
リクルートでは、上記のような社員全員に向けた制度だけでなく、個々の事情に合わせた丁寧で細やかなサポート体制も充実しています。ここからは、個々の事情に合わせたサポート制度を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
- 男女問わず取得できる育児休暇
- 無料で相談できる介護相談室
- 同性パートナーにも福利厚生を適用
順番に見ていきましょう。
男女問わず取得できる育児休暇
リクルートが提供している「出産育児休暇」は、妊娠から育児期間のあらゆる場面で活用できる休暇で、女性だけでなく男性も利用可能です。この休暇は最大40日付与され、子どもが12歳になる年度の3月末まで利用できます。
また、休暇の提供だけでなく、育児の悩みを解決する子育て講座やコミュニティの運営、病児保育利用料の補助や小児科・産婦人科医の無料オンライン診断など、子育てをする上での不安が安心に変わるようなサポート体制が整っています。
その他、2018年度からは保活相談窓口である「保活のミカタ」も設置されているなど、充実した制度が多数取り揃えられているのです。自治体ごとに異なる保育園の入園ルールなどを整理し、復職時期や復職後のキャリアなどの希望に合わせた最適な保活方法を対象者に提案しています。
無料で相談できる介護相談室
介護についても、従業員(契約社員を含む)が無料で相談できる介護相談室があります。外部の専門機関と提携しているサービスであり、介護に関する悩みや不安を専門家に相談することが可能です。また、相談室以外にも、介護と仕事の両立に関する基礎知識をまとめたパンフレットの配布や、セミナーなども開催しています。
同性パートナーにも福利厚生を適用
リクルートでは、就業規則で定められている配偶者やその家族に適用される福利厚生制度を、同性パートナーにも同じように適用しています。
また、「LGBTはたらく相談窓口」を2019年7月から設置し、セクシャル・マイノリティの社員が働く上で抱える悩みを相談できる場所もあるなど、さまざまな取り組みを行っているのです、相談には、豊富な経験を持つアドバイザーが親身になって対応します。
さらに、リクルートはLGBTの働きやすい職場環境を考える任意団体「work with Pride」にも参加し、社外の連携も強めています。社内においても、専門家を招いた講演会の実施や、当事者が立ち上げた当事者&アライコミュニティによる勉強会なども行われているようです。
社員の働く環境を整えるリクルートの努力
ここまで、リクルートが社員に提供する柔軟な働き方や多様なサポート制度を詳しく解説してきました。最後に、こういった社員の働く環境を整えるために、リクルートが行っている努力を紹介します。
人材開発委員会
リクルートの人材開発委員会は、本人の直属の上司だけでなく、他のチームやグループのリーダーを交えた場で、一人ひとりの育成方針を考えているポジションです。中長期的な目的をベースに、部署を超えて任用や最適配置、ミッション設定を検討します。
組織開発施策
「個」を大切にするリクルートでは、社員一人ひとりが「自分」の理解に加えて「他者」の理解をすることも重視されています。一人ひとりの強みや個性を活かした人材育成や、お互いの個別特性を認め、活かすチームという組織を目指しているのです。それを現実のものとするため、個別特性診断を用いて人材や組織を客観的に把握し、明らかになった課題を解決する施策を取り入れています。
学習機会の提供
会社が行う研修や自己学習の機会の豊富さも、リクルートの特徴です。
入社や職種・役職が変わった段階で提供される「階層別研修」の他、自分で自由に学びたいことを学べる自己選択型研修も多数用意されています。例えば、その最たるものともいえるRBC(リクルートビジネスカレッジ)オンラインは、職種・役割を問わず全社員を対象に、「個の自律」に向けた学習を支援するものです。
RBCを使うことで、オンラインで時間や場所を問わず幅広い内容を学べます。学習できるジャンルは、戦略立案、マーケティング、リーダーシップ、テクノロジー、キャリア形成などです。
また、上記の通り、リクルートではセクシャル・マイノリティへの尊重や理解を促進しています。その実現のために行っているのが、「LGBTQ eラーニング」による全社員への配信です。このeラーニングでは、基礎知識やコミュニケーションの方法、日本や世界の動向、当事者の声などを知ることができます。
目標管理シート作成
リクルートでは、目標管理シートである「Will-Can-Mustシート」が使われています。このシートの作成も、社員のやる気を引き出して、さらなるパフォーマンスの向上をすることにつながっているのです。
「Will-Can-Mustシート」は、社員一人ひとりの個性を活かし、やりたいことと目標を結びつけるためのシートです。シートには、本人の希望・意志や実現したいこと(Will)、できることや強み、今ある課題(Can)、そして業務目標やスキル向上につながるミッション(Must)の項目があります。
半期に一度運用され、本人と上司によるすり合わせを経て、本人が主体的、意欲的に目標達成のために日々すべきことに取り組めるように設定します。
リクルートへの転職ならサムライソウルへ
リクルートの柔軟な働き方を見て、転職したいと考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、リクルートは転職難易度が高く、個人での対策で面接を突破するのは難しいです。
リクルートへの転職でお悩みの方は、ぜひサムライソウルの利用をご検討ください。サムライソウルにはリクルート出身のコンサルタントが多数在籍しており、転職を丁寧にサポートしております。
よくある質問などを想定した面接対策なども行っているので、リクルートで働きたいと考えている方は、ぜひ「相談フォーム」からお気軽にご相談ください。
まとめ
リクルートは社員一人ひとりの状況に合わせて働くことができるよう、制度やサポートを整えています。個人的な事情で仕事を辞めたり、プライベートを犠牲にしたりしなくても良いという点は、働く上でとても魅力的ではないでしょうか。
リクルートでの仕事は、高い成果を出すことが求められています。社員一人ひとりが常に最も良いパフォーマンスを発揮するためには、プライベートの充実も重要だと考えられていることから、今回紹介したような制度やサポート体制が整っているのです。