リクルートのユニークな福利厚生制度とは|口コミと合わせて解説

リクルートは大手企業であり、さまざまな事業を展開していることから、転職を希望する方も多いのではないでしょうか。リクルートに転職するメリットはたくさんありますが、中でも福利厚生が充実しているのが好評価を得ています。

そこで、今回の記事では、リクルートのユニークな福利厚生制度や独自の休暇制度、またそれらに対して社員はどのように感じているのかという口コミなどを詳しく紹介します。リクルートへの転職を希望する方、リクルートの福利厚生制度について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

働きやすい環境を整えるためのリクルートの取り組み

リクルートは、社員一人ひとりが心地よく働けるよう、環境を整えるための取り組みを行っています。その際に、社員の多様性を尊重し、常に良いパフォーマンスが出せるように定められているのが、「3つのPROMISE」です。

「3つのPROMISE」は、下記の3つで構成されています。

  • 能力開発・チャレンジできる機会拡充
  • 安心安全を前提により十何位、よりクリエイティビティ高く個々人の働き方を選択しやすい環境へ
  • Pay for Performance

この3点を会社が提供することにより、社員一人ひとりに合わせた新しい働き方を推進しています。

リクルートの充実した福利厚生

上記の「3つのPROMISE」を実現するために、リクルートはどのような福利厚生を設けているのでしょうか。ここからは、リクルートが取り入れている具体的な福利厚生制度を紹介していきます。

自由なリモートワーク

コロナウイルス感染拡大の影響で、日本でもリモートワークが浸透しました。しかし企業によっては、感染拡大の落ち着きとともにリモートワーク制度がなくなったり、「週に〇回は出社しなければならない」という規定があったりする場合があるでしょう。

しかし、リクルートは自由なリモートワークを取り入れています。一部の職種を除いて、理由や回数を問わず、社員の意志で働く場所を決めることが可能です。

また、これまで交通費は1ヶ月の定期代支給というスタイルを取っていましたが、実費支給に変更されました。さらに、これまで認められていなかった特急料金も条件付きで許可されるケースもあります。このことで、会社から離れた場所でケアが必要な家族の近くで働いたり、地方移住したりするといった働き方も選びやすくなったのです。

年間の平均週休が約3日

土日祝日や所定の有給休暇の他に年間休日を増やし、145日となっています(これまでは130日)。このことにより、年間の平均週休が約3日(2.8日)となりました。年間休日は自分で決めることができます。

1日あたりの所定労働時間はこれまでの7.5時間から8時間へと変更しましたが、年間所定労働時間や給与に変更はありません。

フレックスタイム制度

リクルートでは、フレックスタイム制度もあります。部署ごとに勤怠ルールが定まっており、労働時間の管理は徹底されていますが、社員それぞれの事情や状況に合わせた時間で働くことが可能です。

自分のワークスタイルや好みに合わせて調節しても良いですし、週や曜日によってメリハリを付けた働き方の選択もできます。また、従業員のスケジュールはオープンになっているため、自分が出席すべき会議や他の人の予定の把握などがしやすいのも特徴です。

育児と両立できる施策

リクルートには、育児と仕事を両立できる施策も用意されています。さらに女性だけでなく男性も積極的に活用することが推奨されているため、男性も利用しやすい施策となっています。

例えば、「保活のミカタ」は、従業員が子どもの保育園を探すのをサポートする社内の部隊です。相談員に、保育園探しのサポートや保育園に子どもを入園させるために何をすべきかのアドバイスなどをしてもらえます。

また、提携保育園(事業所内保育園「And’s(アンズ)や外部保育園との企業提携など」)やベビーシッター割引制度、病児保育利用サポート、産婦人科オンライン/小児科オンラインなども用意されています。

さらに、これらの充実した施策を必要な社員が取りこぼしてしまわないように、出産育児休暇の取得予定者(男女ともに)への情報サポートにも力を入れているのが特徴的です。出産育児休暇の活用例パンフレットなどを作成して広く周知し、これから出産育児休暇を取る予定の社員が安心して利用できるような工夫がなされています。

アニバーサリー手当

アニバーサリー手当は、在籍1年以上の社員を対象として、有給休暇を4日以上連続で取得した場合に5万円がもらえるという制度です。有給休暇の連続取得をすすめるために作られました。1年度に1回使うことが可能で、毎年度利用できます。

まとまった休みが取れて、かつ5万円の手当がもらえることから、旅行や家族との時間に使ったり、スキルアップのための資格試験の勉強にあてたりなど、さまざまな使い方をしている従業員がいるようです。

退職金制度

リクルートには、退職金制度があります。2021年の組織編成の変更に伴い、退職金制度も見直しが行われました。それ以前と比べると金額が減ってしまったようですが、勤続6ヶ月以上から退職金がもらえるなど、他社にはない珍しい特徴もあります。

リクルートの退職金制度は、以下の通りです。

  • 勤続6ヶ月超〜1年6ヶ月未満 退職金20万円
  • 勤続1年6ヶ月以上〜3年6ヶ月未満 退職金40万円
  • 勤続3年6ヶ月以上〜 退職金100万円

なお、他社では退職金の支給対象は勤続2~3年以上であることが多いです。リクルートが支給対象者を勤続6ヶ月以上の者としている理由は、従業員の退職を「卒業」と前向きに捉える雰囲気があるためです。通常、従業員が短期間で退職してしまうことはマイナスと捉えられてしまいやすいですが、リクルートは、従業員が入れ替わることで「平均年齢が若くフレッシュな組織体制を保てる」とプラスに捉えています。

リクルートで働く社員の中には、早くからステップアップしたい、独立したいという意識を持っている人も多く、平均勤続年数は約6年ほどです。また、退職後にリクルートでの経験を活かして起業や独立をする人が多いことから、リクルートは、この退職金を今後のキャリアを設計していくための資本金として使うことを想定しています。起業や独立の他にも、留学や資格の取得などに退職金を活用している社員が多いようです。

キャリアコンサルティング制度

リクルートは人を大事にする企業としても知られています。「価値の源泉は人」であるという考え方が中心に据えられていることから、人材育成や人事評価にも定評があり、キャリアコンサルティング制度も充実しています。

例えば、「ミッショングレード制度」は、半期ごとに個人が担っている仕事の価値(期待成果)にグレードを設ける制度です。グレードは個人の能力をベースに期待値を上乗せして決定されます。社員は設定された期待値に合う職務がマッチングされ、その職務を遂行します。

年齢や勤続年数、立場にかかわらず、あくまで職務の価値に焦点があてられているため、高い価値の職務を担う場合は、若くても高いミッショングレードが設定されるのです。

その他、リクルート社内では「Will-Can-Mustシート」という目標管理シートも活用されています。

一人ひとりの個性に合わせてやりたいことと目標を結びつけるのを目標としており、シートには「本人がやりたいこと(Will)」、「活かしたい強みや克服したい課題(Can)」、「業務目標や能力開発につながるミッション(Must)」の項目があります。このシートを元に、本人と上司がじっくり話し合いながらすり合わせを行っていく形です。最終的には、本人が主体性を持って取り組めるように設定します。

その他の制度

リクルートには、その他の制度も用意されています。社会保険は健康保険(介護保険)・厚生年金保険・雇用保険・労災保険の4つを完備していますし、持株会(従業員が自社の株を購入したり保有したりできる制度)もあります。他にも、確定拠出年金の制度で社員の資産形成をサポートしているなど、さまざまな制度が充実しているのが特徴的です。

また、部活動や定期健康診断、過重労働面談、リフレッシュ(マッサージ)、各種相談窓口制度があり、社員一人ひとりが心身ともに健康に、充実感を持って働くことができるような環境が整っています。

リクルート独自の特別休暇

ここからは、リクルートが独自に定めている休暇制度について詳しくご紹介します。リクルートでは、妊娠・出産や家族の介護といった、社員のライフステージの変化にも柔軟に対応できるような休暇制度を提供しています。

STEP休暇

リクルートは社員にさまざまな休暇制度を提供していますが、中でも特にユニークな休暇が、STEP休暇です。勤続3年ごとに1度利用できる休暇で、暦日で14〜28日(休日を含む)の範囲で休めます。最大28日連続して休みが取れるというのは他の企業にはない魅力ではないでしょうか。

STEP休暇は社員の心身のリフレッシュを目的としているため、休暇を利用して海外旅行に行くのも良いでしょう。中には、短期留学や産休前休暇にプラスして利用する社員もいるようです。

このSTEP休暇は、使わなかった場合は会社が30万で権利を買い取ってくれます。つまり、休暇を取っても取らなくても、3年ごとに30万のボーナスが支給されるのです。

実際に休暇が取れるかは所属する部署や担う役割によって違いますが、あらかじめ取ると決めてスケジュールを調整して、上司やメンバーと約束を取り付ければ取得できるでしょう。

アニバーサリー休暇

4月1日の時点で在籍1年以上の従業員に付与される休暇で、年次有給休暇の取得促進を目的として、休暇を4日以上連続して取得した場合に5万円/年度の手当が支給される制度です。1度取得して終わりではなく、毎年度利用できます。

出産育児休暇

妊娠から出産、育児の期間において、柔軟に使える休暇です。妊娠・出産を経験する女性だけでなく、男性も取得することができます。初めて付与される時点での末子の年齢、および1週間の所定勤務日数に応じて、最大40日間の休暇を得ることが可能です。また、子どもが12歳になる年度の3月末まで利用できます。

ケア休暇

家族のケアが必要になったときに使える休暇です。介護認定は必要ありません。1週間の所定勤務日数を考慮し、1年間に最大5日間付与されます。なお、このケア休暇の特筆すべき点は、ケアの対象が人間だけではないことです。ペットのケアにも利用できます。

ストック休暇

毎年付与される年次有給休暇の消化できなかった分を、40日を上限としてストック(積み立て)できる休暇制度です。ただし、取得要件は病気・育児・不妊治療・介護・慶弔・ボランティアなどに限定されるので注意しましょう。

その他の休暇制度

リクルートには、その他にも産前産後休暇、母性健康管理休暇、介護休暇、公傷休暇、F休暇(生理休暇)、裁判員休暇、海外出張調整休暇、転勤休暇など、さまざまな休暇制度が整っています。社員の体調面への気遣いや、社会の一員として役割を果たすことを尊重する雰囲気が感じ取れるのではないでしょうか。

社員はリクルートの福利厚生に満足している?口コミを紹介

最後に、リクルートの福利厚生について社員はどのように感じているのか、口コミを元に紹介していきます。

  • 営業・在籍3~5年・男性

リモートワークを推進していて、とても働きやすい環境だと思います。オフィス環境もフリースペースが多いです。

 

  • SE・在籍3年未満・男性

地域限定のSEとして入社したため、そこまで多くありませんが、財形貯蓄、持株会、交通費など、福利厚生は十分用意されています。

 

  • 渉外・在籍21年以上・女性

住宅補助は出ません。1年に1度、5日間連続で有給休暇を取ることができ、取得した場合5万円の補助があります。

 

口コミを見ると、社員はおおむねリクルートの福利厚生に満足しているようです。特にリモートワークを中心とした柔軟な働き方や休暇制度、持株会などに対して良い意見が多く見られました。

福利厚生が充実しているリクルートに転職するならサムライソウル

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まとめ

今回は、転職を希望する方の多いリクルートが持っているユニークな福利厚生制度や独自の休暇制度について詳しく解説しました。リクルートは、社員一人ひとりの多様性を尊重し、個々人に合った働き方ができるような制度が整っています。魅力的な制度や環境があるからこそ、リクルートは常に人気が高く、転職成功率が低い企業です。

初めて転職を経験する人やノウハウがない人など、リクルートへの転職でお悩みの方は、ぜひサムライソウルの活用を検討してみてください。相談を希望される方は下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。

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