~楽天の現役社員インタビューvol.2~店舗様の売上アップを通じ、「地方をエンパワーメントする」楽天のビジョンを形作る
楽天市場への出店後、いかに売上を作り事業を軌道に乗せていくか。店舗様それぞれの特性を理解し二人三脚でサポートしているのが、店舗インキュベーション課のTakさんと、楽天ネーションズ部の Senaさんです。楽天だから感じられる成長実感や面白さについて話を伺いました。
Tak様
楽天株式会社 マーケットフレイス事業 店舗/サイト開発部 店舗インキュベーション課 ヴァイスマネージャー
Sena 様
楽天株式会社 楽天ネーションズ部 楽天ネーションズ課 西日本楽天ネーションズグループ ヴァイスマネージャー
―これまでのご経歴と、現在の仕事内容を教えてください。
Tak:
2016年4月に新卒で入社して以来、一貫して店舗インキュベーション課に所属しています。楽天市場に新規出店した店舗様の売上を伸ばすのが、この課の役割です。新規出店コンサルタントから引き継いだ、売上が100万円以下の店舗様を担当します。そして、店舗様がECマーケットの基礎知識を身につけ、売上が安定してきたところで、ECコンサルタントに引き継いでいきます。
まさに、ゼロからイチを一緒に作っていく仕事です。どんな商品展開をすれば売上アップにつながるのか、1店舗様ごとに話し合いなどを重ねて、最適なソリューションを見出し、伴走していきます。
Sena:
私は2013年4月に新卒で入社し、さいたま支社でECコンサルタントを3年半経験しました。楽天市場の既存店舗様、約100店を担当し、それぞれの事業規模や商品に合わせた売上アップの方法を提案してきました。
その後、2016年に新しく立ち上がった現部署(楽天ネーションズ部)に、社内公募があり、挑戦したいという気持ちで自ら手を挙げて異動しました。希望した理由は、「店舗様の売上アップに向けた勉強会の運営」という事業内容に深く共感したからです。ECコンサルタント時代、担当店舗様へのサポートに濃淡が出てしまうことにもどかしさを感じており、ネーションズはその課題を解決できると思ったためです。
実際に、勉強会の運営に携わる上で驚いたことは、ネーションズ部が主催する勉強会で講師になっていただくのは、楽天に出店いただいている売上上位の店舗様ということです。成功を収めている先輩出店者からのお話だからこそ、売上アップに向け知識を得たいという店舗様が参加し、半年間、計7回にわたる講義やグループディスカッションを通して、売り上げUPのためのヒントや運営計画を考えます。私たちは、各地域で行われるネーションズプログラムの設計や、講師の方とのすり合わせ、参加者へのフォローなどを担当しています。
―それぞれの仕事の面白さとは?
Tak:
売上がゼロの状態から、店舗様と二人三脚で売上アップを目指し、10万円、50万円、100万円へとステップアップしていくことです。担当店舗様の変化を目の当たりにし、一緒になって喜べることは、インキュベーション課の一番の面白さだと思います。
仕事を通じて改めて、「商品を開発し、その魅力を伝え、事業を安定させること」がいかに大変なのか、経営の大変さを実感しています。担当店舗様の商品の注文を一つでも多くとるために何ができるか試行錯誤の連続で、店舗様を「育成」する側でありながら、自分自身も一緒になって成長していく面白さがあります。
Sena:
出店後のサポートに全力を注ぐのは、とても楽天らしいと思います。楽天では、出店店舗の皆様が集まるイベントを開催するなど、出店者同士が繋がり支え合うカルチャーが根強くあります。ただ、それを仕組み化してサービスとして提供する事業はこれまでありませんでした。
ネーションズ部の勉強会では、講師1名に対して約30名の出店者様が参加し、半年間、継続的に意見を交わしながら知識を深めていきます。それはつまり、店舗運営に関して悩みを共有できる仲間ができるということです。参加者の皆様から「誰に相談すればいいかわからず、ずっと悩んでいました」「参加できて本当によかったです」といわれることが多く、非常にやりがいを感じられる瞬間です。
―特に印象に残っている店舗様はいらっしゃいますか?
Tak:
入社1年目で担当した主婦の方です。
手作りのポーチなど小物を作って売っている方で、売上拡大のためにさまざまな取り組みを積極的に試していただきました。「この分野では今このような商品が流行っているのですが、新しく作れませんか?」などの難しい提案にも「やってみます!」と挑戦していただき、ゼロだった売上は100万円超に。「事業として成り立つようになったのはTakさんのおかげです。今日はお赤飯を食べます!」とご連絡をいただいたときは、喜びと安堵とで胸がいっぱいになりました。
Sena:
私は、楽天NATIONSに参加した経営者の方の姿が印象に残っています。その方は家族経営の3代目で、事業継続のためにはECマーケットに進出するしかない!と行動に移された方でした。ただ、周りの家族は、インターネットの知識がまったくなく、誰にも相談できないまま孤軍奮闘していたそうです。しかし、楽天NATIONSに来ると、同じような境遇の仲間がたくさんいたこともあり、「悩みを打ち明けられる仲間に出会い、人生が変わりました」と言っていただけました。その時には、この事業に携わってきてよかったなと心から思いました。
―ヴァイスマネージャーのお二人から見て、それぞれの部門で求められる力、活躍するための要素とは何だと思いますか?
Tak:
一度やると決めたことを、最後までやり遂げる力です。
楽天で働く魅力の一つは、やりたいと思ったことをすぐに行動に移せるスピード感と裁量権の大きさだと思っています。私自身も1年目の頃から、様々な提案をしていました。「1対1ではなく、複数の店舗様に向けて売上アップの施策を伝えたい」と動画コンテンツを作成・配信したこともありました。良いアイデアであれば、年次やキャリアに関係なくチャレンジさせてくれるカルチャーがあります。提案したからには結果を出すよう求められ、途中で投げ出さないことが前提ですが、きちんと責任を持たせてくれるからこそ成長も早いのだと思います。
Sena:
私は、人に喜んでもらうことに喜びを感じられる人、だと思います。お客様からの「ありがとう」をモチベーションに前に進める人は強いですね。また、手を挙げた人にチャンスが巡ってくるカルチャーなので、自分から発信し、周りを巻き込む行動力も大切です。
私は今年、出店店舗様が集まるイベント(Rakuten Optimism)で、リーダー店舗様にお食事のプレゼントをする企画を提案し、当日の運営まで担当しました。その場に社長を呼ぶこともでき、提案した内容を次々と実現させられるスピード感は楽天ならではだなと実感しました。
楽天NATIONSは新規サービスゆえに、社内ベンチャーのような勢いで様々なことが決まっていきます。仕組みを一から作っていく流動性を楽しみ、変化を前向きにとらえる力も必要だと思います。
―楽天に入社して得られるキャリア価値とは、何だと思いますか?
Tak:
幅広いEC業界の知識が身につき、様々な商材を扱うビジネスに携われるということです。社内には一つの目標に向けて全員でやり遂げようという仲間意識の強いメンバーが多く、仲間と喜びを共有するシーンがたくさんあります。個人の成長はもちろん、チームやグループと協力し合うことで学ぶ機会が溢れています。
楽天は大きな組織ながら、新規事業が次々と生まれるベンチャーマインドが根強くあります。インキュベーション課も、入社当初は小さな組織でしたが、どんどん新しい支社ができていきました。これだけの組織規模でありながら、事業の成長過程が見られるのも楽天で働く面白さだと思います。
Sena:
ネーションズ部で働く中で、組織の成長とともに自分も成長していく面白さを実感しています。まるでベンチャーに転職したかのように、様々な仕事を経験できるチャンスがあります。新しいことにチャレンジしたい方には最適な環境だと思います。
私は入社時から「地方をエンパワーメントする」という楽天の考えにとても共感していました。それは私自身が、町に鉄道が通っていないような田舎で育ったから。大好きな場所だけれど、交通の便の悪さに人がどんどん離れていく。過疎化していく姿が寂しくて、「いつかこの地に駅を作りたい」と言って楽天に入りました。
今、楽天NATIONSのサービスは県単位で行っていますが、いずれは帰属意識の最小単位である市や村にまで特化したサービスを提供したいと考えています。エリアを活性化することに注力している楽天NATIONSの事業は、私の思いとぴったり重なっています。楽天のビジョンに何らか魅力を感じている方は、その醍醐味を実感できる仕事が必ずあると思います。