商社から転職するために役立つ情報を徹底解説!転職におすすめの企業は?
あらゆる業種の中でも高い年収で知られる商社マンですが、労働環境や部署が合わずに転職を考える方も中にはいらっしゃるでしょう。
当記事では、商社からの転職に関する詳細を解説しています。商社から転職する主な理由、商社からの転職でアピールできるスキルやおすすめの転職先なども紹介していくので、「商社から転職したい」「商社からの転職に役立つ情報が知りたい」といった方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
商社から転職したいと思う理由
商社マンは、年収1,000万超えも珍しくない高給取りとして知られています。これだけの給与水準にもかかわらず、転職を考える理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
まずは、商社勤務の人が転職を考える理由について見ていきましょう。商社から転職したいと思う主な理由は下記の4つです。
- 仕事が忙しすぎる
- 希望部署に配属されない
- スキルが身に付かない
- 海外転勤が多い
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
仕事が忙しすぎる
商社マンは、高い給料と引き換えに非常に忙しい職業です。残業も多い上に、出張の移動だけでもかなりの時間を浪費しています。
さらに、人脈が重要視される商社では、顧客との関係を維持するために多くの接待をこなす必要があります。ただでさえ忙しい通常業務に加えて、さらに顧客の接待をしなければいけないことで、余計に疲弊してしまう商社マンも少なくありません。
さまざまな業務に追われて休日出勤を余儀なくされる場合も多く、予想以上の激務が転職する理由として挙げられます。
希望部署に配属されない
希望部署に配属されなかったことも、転職理由の一つとして挙げられます。
商社では「配属リスク」と呼ばれるものが存在するほど、就職時の部署配置で悩む人が多いのです。希望していない部署に配属されてしまうと、定年まで異動が行われないことも珍しくありません。
特に若手の場合は、希望部署に配属されなかったことでモチベーションを喪失してしまうケースも多く見られます。自分の理想からかけ離れた部署に配属された場合は、早期に見切りをつけて転職を決意することになってしまうのです。
スキルが身に付かない
総合商社では、一部の部署を除いて専門的なスキルが身に付かない傾向があります。商社の主な業務内容は、トレーディングや事業投資です。その性質から、身に付くスキルは「営業」や「交渉」などの汎用的なスキルになってしまいます。
今後のキャリアプランを見据えている場合は、より専門的なスキルが身に付く業種への転職を考えることになるでしょう。
海外転勤が多い
海外転勤の多さも、商社から離れたいと考えてしまう理由の一つです。
商社では一度海外転勤を命じられると、年単位で現地駐在することになります。独身であれば世界中の文化に触れられて得することもありますが、既婚者の場合は大きなデメリットになってしまいます。場合によっては、子どもだけを日本に残して海外転勤しなければならないこともあるでしょう。
今後の人生設計を見直したときに、海外転勤のない企業への転職を考える方も少なくないようです。
商社からの転職でアピールできるスキルは?
実際に転職を考えていても、他の業種で自分のスキルが通用するのかと不安に思う方も多いでしょう。そこで、商社勤務で得られるスキルの中でも、幅広い業界で通用するものをご紹介します。
- コミュニケーション能力
- 情報処理能力
- 語学力
それぞれについて詳しく解説していきます。
コミュニケーション能力
商社で働いていると、自然にコミュニケーション能力が向上していきます。これは、トレーディングが中心の商社では、取引先との関係値が非常に重要な要素だからです。
商社マンとしてこれまで業務を行ってきて、コミュニケーション能力で立ち回る場面も多かったのではないでしょうか。実際に多くの商社マンは、取引先との接待や交流に時間を割いています。
基本的なビジネスコミュニケーションに加えて、接待なども器用にこなせる力は、転職の場面でも十分にアピールできる能力です。これまでの経験を最大限に活かしていきましょう。
情報処理能力
常に多角的に物事を処理している商社マンは、情報処理能力が高い傾向にあります。特に、トレーディングや事業投資に関わってきた場合はこの傾向が強いです。
これまで商社マンとして、企業間の需要と供給をつなぐ役割を果たすために、多くの情報を整理してきた方も多いはずです。具体的には、取引先に提案をする際にさまざまな情報をかけ合わせたプレゼンテーションをした経験などが該当します。
転職の場面では、マルチタスクに業務をこなしてきた経験を活かして、積極的にアピールをしていきましょう。
語学力
海外とのやり取りが多い商社に勤めていると、語学力が高くなります。日本法人に勤務している場合でも、多くの商社では海外とのやり取りが行われるため例外ではありません。
近年はビジネスのグローバル化が進んでおり、どの業界でも英語を話せる人材の需要が高まっています。ビジネスとして英語を話す必要がある商社マンは、転職市場でも注目されることが多い職種です。
英語を話す機会が多かった方は、転職の場面でも積極的にアピールしてみてください。特に、外資系の企業への転職では大きな武器となることでしょう。
商社からの転職で注意すべき点
商社からほかの業界に転職する際の注意すべき点として、給与水準が下がってしまうことです。総合商社の給料はさまざまな業界の中でも特に高い傾向にあり、現在は1,000万円に満たない年収だったとしても、給与の伸びしろに期待ができる業種です。
今後どんな業界に移ったとしても、基本的に給与水準が上がることは難しいので、その点は頭に入れておきましょう。
また、転職する業種によっては、これまで身に付けたスキルが一切役に立たないこともあります。商社マンが身に付けているスキルは、あらゆる状況に対応できる総合的なものです。そのため、専門性の高いスキルが必要とされる業種では、ゼロからスタートすることになります。商社からの転職には、注意点すべき点もあることをよく覚えておきましょう。
商社業界から転職するのにおすすめの企業
「商社の経験を活かせるのはどんな業種があるだろう?」と疑問に思っている方もいますよね。
転職する場合、これまで培ったスキルを活かしたいと考えるのが普通でしょう。商社で得られる総合的なスキルは、多くの業界で活用できます。しかし、具体的な企業がなかなか思い浮かばないという方もいると思います。
そこで、商社業界から転職するのにおすすめの企業をいくつかご紹介します。
- 別の商社
- コンサルティング会社
- 投資銀行
- 大手事業会社
- PEファンド
- ベンチャー企業
それぞれの企業について詳しく解説していきます。
別の商社
始めにおすすめするのは、別の商社への転職です。「同じ業界で働くこと自体が苦痛だ」と考えていなければ、別の商社への転職は最有力候補となります。
同じ商社業界での転職に成功すればその後の負担が抑えられる上、これまで培ってきた人脈を存分に活かせます。
業務内容とは別に、現在の待遇や人間関係、配属部署に不満がある場合は、希望の環境が整っている商社を選択肢に入れてみましょう。
コンサルティング会社
コンサルティング会社も商社マンにおすすめできる、転職先の一つです。コンサルティング会社では、企業の課題を洗い出して、問題解決をサポートすることで収益を上げています。そのため、これまで商社で企業間をつないできた経験が存分に活かされるでしょう。
また、場合によっては商社で働いている際に事業投資先の子会社へ出向した経験もあるという方もいると思います。子会社への出向で行う業務は、コンサルティング会社と共通する部分も多いため、その経験は確実に活きてきます。
これまでに培ってきた広い視野を活かしたい方は、コンサルティング会社も検討してみてください。
投資銀行
投資銀行は、商社マンの有力な転職先の一つです。投資銀行では、外資系や日系の垣根なく日常的に英語を使用します。これまで商社でビジネス英会話を使ってきた経験があれば、比較的有利な条件が整っているといえるでしょう。
また、商社の業務として事業投資に関わってきた場合は、投資銀行でもその経験を存分に活かせます。投資銀行の主な業務は「企業の株式発行や取扱をサポートすること」です。つまり、何かを仲介した手数料によって収益を上げるビジネスモデルは共通しています。
事業投資に関する知見や英会話能力を活かしたい方は、投資銀行への転職がおすすめです。
大手事業会社
商社経験者は、大手事業会社も選択肢に入れてみましょう。理由として、トレーディングや事業投資が身近な商社マンは、大手の事業会社の経営スタイルを直感的に理解できていることが挙げられます。
商社で培ったスキルを活かせる業種の例として、以下のものが挙げられます。
- 大手広告代理店
- 大手保険会社
- 大手通信会社
どの業種でも、商社で磨いたコミュニケーション能力や情報処理能力を大いに発揮できるでしょう。また、海外勤務経験のある方は、アメリカの大手IT企業の日本法人などを狙ってみても良いかもしれません。
これまでの経験を最大限に活かしてステップアップしたい場合は、大手事業会社への転職を検討してみましょう。
PEファンド
これまで事業投資を中心として業務に携わってきた方は、PEファンドへの転職も良いでしょう。PEファンドは非上場の企業に投資して、価値を高めた状態で売却して利益を出します。そのため、投資先を見誤ると大きな損失につながってしまうのです。
PEファンドで働くにはビジネスに関する鋭い嗅覚が必要ですが、これまで商社マンとして事業投資に関わってきた経験があれば、余すことなく発揮できる環境といえるでしょう。単純な投資だけでなく、経営的な側面を強く感じたい場合は、PEファンドへの転職がおすすめです。
ベンチャー企業
自分の実力や成果を直接反映させたいと考えている方は、ベンチャー企業への転職も考えてみましょう。
ベンチャー企業では、事業を活性化させるために、第一線で活躍してきた人材を強く求めています。これまで商社で磨いてきたビジネススキルがあれば、転職の場面でも有利に働くことは間違いありません。
また、創業間もないベンチャーであれば、経営層に近いポストが空いている可能性もあります。経験とマッチすれば、執行役員や事業部長などのポストが与えられるケースも珍しくありません。
もしもあなたが自由に自分を表現できる環境で働きたい、夢を追いかけたいと考えているならば、ベンチャー企業は条件が整っているフィールドといえます。どんどんスキルを身に付けて、自分の実力を上げたいと考えている場合は、ベンチャー企業への転職を検討してみてください。
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まとめ
商社マンは給与水準も高く、総合的にはとても充実した職業です。しかし、過酷な環境から抜け出すために転職を決意する人が多いのも事実です。
商社で働いている方には、コミュニケーション能力や情報処理能力などが備わっていますが、専門的なスキルを持っているというわけではないので、転職をするなら早めに実行したほうが良いでしょう。
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