パーソルキャリアの転職難易度は高い?面接の傾向や対策を紹介

国内大手の総合人材サービス企業のパーソルキャリア株式会社は、人材紹介サービス「doda」を展開し、総合人材紹介からエグゼクティブに特化したハイクラス転職サービスまで、さまざまなサービスを提供しています。

パーソルキャリア株式会社では、若い社員や女性が多く働いており、育休取得率や育休後の復職率の高さも有名です。あらゆる方にとって働きやすい企業ともいえるでしょう。働きがいがあり、環境が整っていることから、転職希望者が多い人気の企業の1つです。

この記事では、そんなパーソルキャリアへ転職するポイントや面接対策、年収、福利厚生などを詳しく解説していきます。

パーソルキャリアに転職するポイント

国内大手の総合人材サービス企業のパーソルキャリアは、人材領域のみで事業を行っているため、「なぜ人材業界で働きたいのか」という志望動機をきちんと固めておくことが大切です。さらに、リクルートなどの他の人材サービス企業がある中で、「なぜパーソルキャリアで働きたいのか」という具体的な理由も答えられるようにしておく必要があります。

パーソルキャリアの会社概要

会社名 パーソルキャリア株式会社(PERSOL CAREER CO., LTD.)
本社所在地 〒100-6328
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F
代表取締役社長 瀬野尾 裕
設立年 1989年6月15日 株式会社インテリジェンス創業
2010年6月 株式会社インテリジェンスホールディングス創立
2017年7月 パーソルキャリア株式会社に商号変更
資本金 11億2700万円
株式 東証プライム
売上 1兆2239億6700万円(2023年3月期、パーソルホールディングス連結)

特徴

パーソルキャリアは「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンのもと、人材サービスにおいて幅広いサービスを展開している企業です。新卒採用や中途採用、管理職・エグゼクティブ層のハイクラス転職、バイリンガル・マルチリンガルのキャリア支援など、さまざまな人材の仕事探しや採用をサポートしています。

事業内容

ここからは、パーソルキャリアが展開している事業について紹介します。

中途採用領域

中途採用領域では、総合人材紹介として「doda人材紹介サービス」、求人広告として「doda求人情報サービス」などを展開しています。人材紹介マッチングのノウハウを活かし、ファッション・アパレル業界特化型のエージェントサービスやバイリンガル・マルチリンガル特化型のキャリア支援など、幅広い属性の転職者にアプローチできる仕組みが整っています。その他には、「doda転職フェア」なども実施し、企業が集中的に求める人材に出会える場を提供しています。

採用・経営支援領域

採用・経営支援領域では「HiPRO Direct」「HiPRO Biz」などのタレント・シェアリング事業や「HR Spanner」などのプロダクト&マーケティング事業を展開しています。企業の女性役員登用率を高めるなど、採用領域で企業が抱える課題を解決する手助けをする事業です。

新卒採用領域

新卒採用領域では、学生の希望やスキルと企業の採用ニーズをヒアリングし、適切なマッチングを提供する「doda新卒エージェント」や企業から学生に向けてオファーを送ることができる「dodaキャンパス」などのサービスを展開しています。

キャリア構築支援領域

キャリア構築支援領域では個人向けに、スキルをスコア化・データ化し、それを元にしたキャリアプランを立案する「PERSOL MIRAIZ」を展開しています。

パーソルキャリアの業績

パーソルキャリアの親会社であるパーソルホールディングスは、1兆2239億6,700万円(2023年3月期)の売上を誇っています。前連結会計年度比15.4%増と2年連続前期比増収増益となっており、過去最高の売上高、営業利益を更新しています。

将来性

パーソルキャリアの親会社であるパーソルホールディングスは、2023年3月期の業績予想として、通期業績予想は売上高1.3兆円、営業利益545億円と増収増益を見込んでいます。特に、パーソルキャリアが中核を担う「キャリアSBU(Strategic Business Unit)」は堅調な成長が継続されることが予想されており、営業利益は過去最高益を更新する見込みの様です。

また、終身雇用よりも転職によるキャリアアップが一般的になりつつある現在、パーソルキャリアの事業領域である人材領域の需要は右肩上がりであると考えられます。

上記の点から、パーソルキャリアの将来性は十分期待できるといえるでしょう。

パーソルキャリアの年収

パーソルキャリアの平均年収は500~700万円となっています。新卒入社の一年目の年収が約400万円程度と言われており、一般的な企業と比べると高い金額といえるでしょう。パーソルキャリアが募集しているさまざまな職種の中でも、営業職は特に年収が高くなる傾向にあるので、年収の高さを期待する方は営業職を目指してみるのもおすすめです。

プロダクト企画 / ITコンサルタント職も給与が高めです。募集要項によれば、新卒入社の一年目の年棒目安で最高550万円と記されています。

なお、業界内で比べると給与は特別高いとはいえません。例えば、人材業界最大手のリクルートとは、平均年収において約200万円ほど差がついています。 

また、パーソルキャリアの営業職の給与において注意すべきことは、給与に占めるボーナスやインセンティブの比率が高いという点です。常に一定の給料がもらえるわけではないというのは、安定を求める方にはネガティブな要素となるでしょう。しかし一方で、給与は営業成績だけでなく、パーソルキャリアが大切にしているバリューの体現度によっても評価されます。営業成績はもちろん重要ですが、会社が大切にしている考え方(ミッション・ビジョン・バリュー)を頭において日々仕事をすることで給与アップが狙えるでしょう。

パーソルキャリアの働きやすさ

パーソルキャリアでは、魅力的な事業を幅広く展開しています。その上でさらに、プライベートも充実するような制度が整っていることにも定評があるのです。パーソルキャリアの福利厚生、ワークライフバランスなどについて詳しく見ていきましょう。

福利厚生

パーソルキャリアは福利厚生制度が充実しています。手当やお祝い金制度の種類も多く、手厚い補助や貸与など、心地良く仕事を進めるためのサポートが充実しています。パーソルキャリアの具体的な福利厚生制度は、以下の通りです。

  • リロクラブ(映画館・ホテルなどのレジャー施設、サービスを特別優待価格にて利用可能)
  • パーソルキャリア健康保険組合(社員が加入できる、「はたらく」を健康面からサポートする組合)
  • TOEIC優待試験
  • その他学び支援
  • 産休・復帰ガイダンス
  • 次世代育成・介護休暇(育休は1日からの取得が可能)
  • ベビーシッターサービス法人価格提供
  • FLASH(社員の長期就業や持続的成長を支援することを目的とした人事制度 )
  • みんなの部活
  • 各種表彰制度
  • 財形貯蓄制度
  • 確定拠出年金制度
  • 長期所得補償保険
  • 従業員持株制度

そのほかにも、自らの生産性を高めるために自由に座席を選べるフリーアドレス制度やドレスコードの自由化、フレックス制の導入など、自由なワークスタイルを取り入れています。

ワークライフバランス

勤務時間 10:00~19:00(休憩1時間)※オフィス、職種により異なる
休日 週休2日制、国民の祝日、年末年始(12/30〜1/3)
平均残業時間 月平均27時間
フレックス制度 有り(コアタイム有り、1ヵ月ごと)
リモートワーク 有り
時短勤務 有り

従業員の平均勤続年数

パーソルキャリアの従業員の平均勤務年数の記載はありませんでした。有期社員を含めた従業員数は5,756名(2023年3月1日時点)で、男女比は男性47%、女性53%です。育休取得率は女性が100%、男性が28.8%、育休後の復帰率は女性94%、男性が97%となっています。

また、年代別比率は20代が38%、30代が45%、40代が14%、50代が2%となっており、MGR昇格の最短年齢は26歳という若さです。

これらのデータから、女性が働きやすく、若い世代や育休後の女性など、さまざまなライフステージの従業員が活躍しやすい環境であることが分かります。

パーソルキャリアのやりがい・社風

パーソルキャリアでは、どのようなやりがいがあるのか、またどういった社風なのか、詳しく見ていきましょう。

やりがい

パーソルキャリアは、若い社員も多く、年齢を問わず裁量のある仕事を任せてもらえることも大きなやりがいになっていると考えられます。キャリアチャレンジ制度やジョブトライアル制度など、パーソルキャリア内でさまざまな仕事にチャレンジしやすい仕組みが整っているので、キャリアプランを立てやすくなっています。また、採用支援をした企業から感謝されることがやりがいになっているという社員も多いようです。

そのほかには、月間・クオーター(3ヶ月)・半期の目標達成に応じてインセンティブを支給する制度もあります。事業部によってプランは異なりますが、成果が年収に反映されることでやりがいを感じることができるでしょう。

社風

若い世代の従業員も多く、全体として風通しが良くフラットな社風があります。営業職が強い企業ではありますが、挑戦する人を周囲が応援する文化、個人主義ではなくみんなでコミュニケーションを取りながら仕事をしているようです。

また、「はたらいて笑おう」というグループビジョンのもと、「はたらく1人ひとりがキャリアのオーナー意識を持つこと」が大切であると考えられています。そのため、キャリアのために新しいことにチャレンジできる制度や研修プログラムも充実しています。

パーソルキャリアの評判・口コミ

  • キャリアアドバイザー、在籍3~5年(中途採用)、女性

オフィス環境はきれいで充実しています。一等地で働けるのも魅力です。休日もカレンダー通りに休むことができます。

 

  • 営業、在籍3年未満(中途採用)、女性

勤務時間の選択ができるため、ライフスタイルに合わせて勤務ができます。多様な働き方を支援しており、副業も可能です。リモートワークは業務形態によって違いますが、在宅ワークが基本という働き方もできます。

パーソルキャリアの募集職種

ここからは、パーソルキャリアが現在中途採用で募集している職種の中から、特に需要の多い3つを抜粋して紹介します。こちらで紹介する職種以外にもポジションがあるため、気になる方はぜひ採用ページをチェックしてみてください。

営業職

法人・個人顧客に対して採用活動や人材活用の課題へのソリューションを提供するポジションです。具体的には、RA(リクルーティングアドバイザー)、CA(キャリアアドバイザー)、RC(リクルーティングコンサルタント)、HiPro Bizコンサルタント、CS(クライアントサクセス)などの仕事があります。

必須条件として、顧客に対する課題提案型の営業経験を有すること、思考力・行動力・達成志向性・提案力・成長意欲に優れていることが求められていますが、資格は不問です。エグゼクティブ専門の営業職の場合は、経営者に対する提案営業経験も必須条件に含まれます。

企画職

パーソルキャリアが提供するサービスを生み出し、またより良いものにするための立案を行うポジションです。具体的には、事業企画、経営企画、営業企画などの職種が挙げられます。

待遇が良く、年収目安は650万円~1120万円になりますが、求められる条件も高い傾向があります。応募時には、以下いずれかの経験が必須です。

  • コンサルティングファームでの戦略立案経験
  • 事業会社の営業企画・事業企画・経営企画などでの企画経験
  • 新規事業開発やサービスづくりで、リーダー・責任者としてシステム開発や収益化までしている経験

経営企画職では、経営陣と現場、予算、人事などさまざまなアクター、事柄を取りまとめていくスキルなども求められています。

IT/テクノロジー

IT/テクノロジーの職種は、アプリ開発エンジニアやインフラエンジニア、データエンジニアとしてIT戦略・DX企画、情報セキュリティ、ITコンサルタント業務など、ITやテクノロジーに関する幅広い領域を担当します。現在でも多くのエンジニアが活躍していますが、募集も多く、自分に合ったポジションを探せるでしょう。

どのポジションでも、新しいスキルや情報を積極的に取り入れていく姿勢が求められます。

パーソルキャリアの就職偏差値・転職難易度

パーソルキャリアでは募集ポジションが多いため、転職も簡単なのでは?と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、パーソルキャリアは人材業界でリクルートHDに続く2位の大手企業です。新卒・転職ともに人気が高く、選考には優秀な人材が集まります。

しっかりと対策をしないと転職を成功させるのは難しいといえるでしょう。

パーソルキャリアの面接の傾向と対策

ここからは、パーソルキャリアの中途採用における面接の傾向と対策を紹介します。転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

選考フロー

選考フローは応募ポジションにより異なりますが、一般的な選考フローは、書類選考→面接・適性検査(Web)(面接の回数は職種・事業により異なる)→オファー提示順番です。一般的な企業とあまり大きな違いはないでしょう。

応募ポジションによって面接回数などが異なるため、事前にしっかりと確認しておくと安心です。たとえば、エンジニアポジションなら、書類選考→面接2~3回+適正試験を予定、カスタマー企画部なら書類選考→適正検査→一次面接→リファレンスチェック→2次面接→内定が予定されています。

また、管理職グレードに応募する場合は、選考回数が増える可能性もあります。

面接の傾向

パーソルキャリアの中途採用の面接では、パーソルキャリアの掲げている企業理念に関する質問がされるようです。

パーソルキャリアの企業理念は『雇用の創造・人々の成長・社会貢献』です。また「人々に「はたらく」を自分のものにする力を」のミッションのもと、いかに社会貢献できるかを重視しています。ミッションやバリューを踏まえたうえで、パーソルキャリアの価値観や理念に沿ったエピソードを用意しておくと良いでしょう。

その他には、志望動機や企業研究で行ったことなど、転職における一般的な質問への回答に答えられるように準備しておきます。

面接対策・志望動機

面接では、志望動機を聞かれますが、競合他社とパーソルキャリアの違いを明確に伝えることが重要です。人材領域からの転職の場合、パーソルキャリアで何を成し遂げたいのかを伝えましょう。また、人材領域以外からの転職なら、なぜ人材領域ではたらきたいと思ったのか、これまでの経験をどう活かすのかを伝えます。

また、先ほども解説した通り、パーソルキャリアの価値観や理念に関する質問をされても答えられるように、しっかりと公式サイトを読んで内容を理解してから、自分の考えをまとめておくと安心です。

パーソルキャリアの年収・転職に関わるQ&A

パーソルキャリアへの転職を考えている方向けに、よくある質問をまとめました。

転職の際には、ぜひ参考にしてみてください。

 

パーソルキャリアに向いている人は?

顧客志向が強く、「はたらいて、笑おう」というパーソルキャリアのビジョンに共感できる人が向いています。

パーソルキャリアでは、求めている価値観とて、「外向き」「自分ゴト化」「成長マインド」の3つを掲げています。顧客や世の中の課題・変化に目を向けること、それらに対し自分ならどうするかを常に考えること、また積極的に学び続ける姿勢を忘れずにいることが重要です。

パーソルキャリアへの転職で求められるスキルは?

ポジションにより求められるスキルは異なります。営業など、未経験でもチャレンジできる職種もありますが、エグゼクティブ向けのサービスに関わりたい場合は、高い専門性が必要です。

具体的なスキルは、自身が応募したいポジションの要項を確認してください。

どのようなポジションであっても、顧客目線で仕事をする姿勢や、パーソルキャリアが掲げているミッション・ビジョンを体現したいという想いは欠かせません。

パーソルキャリアに家賃補助・退職金制度はある?

パーソルキャリアに家賃補助・住宅補助はありません。また、退職金制度も今の所ないようです。

パーソルキャリアの平均年齢は?

パーソルキャリアの平均年齢は32歳、グループ全体の平均年齢は39.8歳になります。20代が38.8%、30代が45.2%と若い世代が8割を締めています。また、中途採用社員率は73.7%とかなり高めです。さらに、男女比は、女性が53%と若干多く、男女問わず働きやすい会社と言えるでしょう。

 

パーソルキャリア社員に関する情報もチェック!

パーソルキャリアでは、Facebooknoteなどの公式SNSを多数運用しています。サービスごとのSNSや新卒・キャリア採用の情報を提供するSNSなどもあるため、気になる方は、公式サイトの公式ソーシャルメディアページを参考にしてみてください。

また、公式サイトでは、社員インタビューも多数掲載されています。転職の際の参考にしたいという方は、ぜひそちらもご覧ください。

パーソルキャリアへの転職ならサムライソウル

パーソルキャリアでは、採用支援をした企業から感謝されるなど、仕事において大きなやりがいが得られます。さらに、今後の将来性も期待できることから転職希望者が多く、転職成功率が低い企業です。

パーソルキャリアという企業についてしっかりと調べて対策をしないと、採用までたどり着くのは難しいでしょう。パーソルキャリアへの転職でお悩みの方は、ぜひサムライソウルの活用を検討してみてください。

サムライソウルでは、経験豊富なコンサルタントが独自に築き上げてきたノウハウを元に、徹底的に転職をサポートいたします。パーソルキャリアの選考に通りやすい書類の作成や、面接でよく聞かれる質問を重点的に対策した模擬面接など、内定に向けて最後までお手伝いしていきます。パーソルキャリアの転職に自信がないという方は、ぜひサムライソウルにご相談ください。

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記事監修者の紹介

粕谷暢司(Yoji Kasuya)


2005年青山学院大学卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社 。
人材領域の法人営業を経て、新サービス開発を担当する部署へ。
2つの新サービスの立ち上げを経て2013年にリクルートを卒業後、2014年株式会社サムライソウル設立。

人材業界に20年近く身を置き、1万人以上の次世代を担うビジネスパーソンのキャリアと対峙。
企業の経営陣や事業責任者とのつながりを活かしたリアルで精度が高い情報提供と徹底的な選考対策を得意とする。

【転職支援実績】
・28歳 700万円(100万円アップ)
メガバンク(法人営業)→ メガベンチャー(法人営業)
・27歳 800万円
フィナンシャルアドバイザリー(コンサルタント)→ メガベンチャー(M&A担当)
・31歳 800万円(100万円アップ)
総合コンサルティングファーム(コンサルタント)→ メガベンチャー(事業企画)
・42歳 1600万円(600万円アップ)
Saas企業(セールスマネージャー)→ グローバルHRTech企業(ディレクター)
・37歳 1200+SO(200万アップ)
医療系スタートアップ企業 → WEB系スタートアップ企業(CFO)
・31歳 800万円(100万円アップ)
WEBサービス企業(UI/UXディレクター)→ メガベンチャー(UI/UXディレクター)
・32歳 850万円(50万円アップ)
大手通信企業(営業企画)→ WEB系スタートアップ企業(企画マネージャー)
・28歳 420万円+インセンティブ(-300万、インセンティブ付加)
大手証券会社(法人営業)→ 大手M&A仲介企業(M&Aコンサルタント)

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