M&Aスペシャリスト資格とは?難易度・合格率や勉強方法など解説

M&Aスペシャリスト資格とは?難易度・合格率や勉強方法など解説

M&Aスペシャリスト資格について「どんな試験内容なのか」「合格率はどのくらいなのか」といった疑問を持っていませんか?

本コラムでは、M&Aスペシャリスト資格の概要や難易度・合格率、効果的な勉強方法に加え、関連資格やキャリアの選択肢までを解説します。

M&A分野での資格取得を検討している方は、参考にしてください。

M&Aスペシャリスト資格とは?試験日など試験概要も解説

M&Aスペシャリストは、一般社団法人日本経営管理協会(以下、JIMA)が運営する資格です。

中堅・中小企業の事業承継における合併・買収・事業譲渡(M&A)の専門家を認定する制度であり、公益社団法人全日本能率連盟が資格試験の品質を認めた登録資格称号として位置付けられています。

企業価値評価、買収の具体的な手続き、買収後の事業統合(PMI)など、M&Aの実務に関する専門知識を体系的に習得できる資格です。

※関連記事:M&A仲介に資格や免許は必要?国家資格含め解説!

試験概要をまとめると、次のとおりです。

項目内容
受験資格制限なし(誰でも受験可能)
試験形式検定試験ガイダンス15分+一般知識問題・論述問題120分(オンライン開催)
合格基準60%以上の正解で合格
受験費用11,000円(消費税込み)
申込締切試験日の2週間前

2026年度の試験日程は、1回目(第37回)が8月1日に実施済みで、2回目(第38回)は12月5日に開催されます。試験日程は年によって変わるため、最新の情報はJIMA公式サイトで確認することが望ましいでしょう。

検定試験に合格したうえで、JIMA入会申請書(兼職務経歴書)を提出し、資格審査委員会の審査を経て承認されると、入会と同時にM&Aスペシャリストの資格を取得できます。

M&Aスペシャリストの難易度・合格率は?

M&Aスペシャリストの難易度について

  • M&Aスペシャリストの合格率
  • 他資格との比較で見るM&Aスペシャリストの難易度

という軸で以下でそれぞれ詳しく見ていきます。

M&Aスペシャリストの合格率

JIMAは、M&Aスペシャリスト検定試験の合格率を公表していません。ただし出題形式には論述問題が含まれており、暗記だけでなく実務的な理解力も問われる試験です。

M&A関連の民間資格の中では難易度が高い傾向にあるとされています。

他資格との比較で見るM&Aスペシャリストの難易度

比較対象として挙げられることが多いのが、日本M&Aセンターと一般社団法人金融財政事情研究会が共同運営する事業承継・M&Aエキスパートです。

この資格は四肢択一式30問と事例問題10問で構成され、100点満点中70点以上が合格基準となっています。

合格率は非公表ですが、受験者の多くが金融機関職員であることから、50〜60%前後と推測されています。

事業承継・M&Aエキスパートが基礎知識の習得を目的とする入門的な資格であるのに対し、M&Aスペシャリストは論述問題を含み、実務に即した知識まで問われます。

この点で、M&Aスペシャリストのほうが相対的に難易度は高いといえるでしょう。

M&Aスペシャリストの勉強方法を解説!テキスト・参考書は?

結論として、M&Aスペシャリスト試験に特化した市販のテキストや参考書は見当たりません。

JIMA公式サイトでは、出題範囲・参考図書と倫理規定がPDF形式で公開されています。独学で挑む場合は、これらの資料をもとに学習範囲を把握し、関連書籍で知識を補うことになるでしょう。

一方で、JIMAは資格取得支援講座を提供しています。3日間の講座では、M&Aを取り巻く現状、スキームの比較、デューデリジェンスの実務、企業価値評価、クロージングとアフターM&Aなど、実務に直結する内容を体系的に学べます。

講座修了後は、速やかに検定試験を受験できる流れです。受講料は77,000円(消費税込み)、検定試験料と合わせると88,000円(消費税込み)となり、決して安くはありません。

ただし、専用のテキストが見当たらない状況を踏まえると、確実な合格を目指すのであれば、支援講座を受講したほうが良いでしょう。

その他M&A関連の資格を紹介!

M&Aに関する資格は、M&Aスペシャリストのほかにも複数存在します。代表的なものを紹介します。

  • 事業承継・M&Aエキスパート:日本M&Aセンターと一般社団法人金融財政事情研究会が共同運営する資格です。受験資格の制限はなく、事業承継やM&Aに関する基礎知識を問う内容となっています。
  • JMAA認定M&Aアドバイザー:一般社団法人日本M&Aアドバイザー協会が運営する資格です。検定試験ではなく、実務スキル養成講座の受講や実務経験を踏まえた協会の審査に合格することで取得できます。
  • 事業承継士:一般社団法人事業承継協会が運営する資格です。受験には中小企業診断士や税理士、公認会計士などの資格を保有していることが条件となっており、他資格とは異なる位置づけの資格といえます。

それぞれの資格の特徴や難易度については、以下のコラムM&A仲介に資格や免許は必要?国家資格含め解説!でより詳しく紹介されています。

M&A関連資格を幅広く比較したい方は、合わせて確認してみてください。

M&A業務で稼ぎたいなら転職の検討も!

  • M&Aスペシャリストは、JIMAが運営し経済産業省の認可を受けた資格です
  • 合格率は非公表ですが、論述問題を含み難易度は高めとされています
  • 専用テキストがないため、資格取得支援講座の活用も選択肢の一つです
  • 関連資格には事業承継・M&AエキスパートやJMAA認定M&Aアドバイザーなどがあります

多くの方は、すでにM&A実務に従事している、あるいは今後の従事を希望するなかで、M&Aスペシャリストの受験を検討しているのではないでしょうか。

資格取得はキャリア形成において重要な一歩ですが、実務で結果を出し、収入を伸ばすためには、より良いポジションへの転職も有効な選択肢の一つです。

中でも転職エージェントの株式会社サムライソウルは、M&A関連のポジションへの紹介実績が豊富です。
M&A業界でのキャリアアップを検討している方は、資格取得と合わせて、まずは相談してみてはいかがでしょうか。

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