社労士の合格点・ボーダー2026年最新!過去の推移も
社会保険労務士試験には、あらかじめ決められた合格点はありません。毎年の問題の難易度に応じて合格基準点が補正され、合格発表日に初めて公表される仕組みになっています。この記事では、2026年最新の状況と、過去10年間の推移から見えてくるボーダーの目安をまとめました。
目次
社労士の合格点・ボーダー2026年最新!(社会保険労務士)
2026年度(令和8年度)の社会保険労務士試験は、2026年8月23日(日)に実施予定です。本記事の公開時点では試験はまだ実施されていないため、2026年度の合格点・ボーダーはまだ発表されていません。
直近の最新データは、2025年(令和7年度・第57回)試験の合格基準点です。令和7年度は選択式試験が40点満点中22点以上(労災・労一・社一は2点以上)、択一式試験が70点満点中42点以上(雇用保険法は3点以上)でした。得点率に換算すると、選択式55.0%、択一式60.0%にあたります。
社労士試験は毎年基準点が変動するため、2026年度試験のボーダーを予想するには、下記の「決まり方」と「過去10年間の推移」をあわせて押さえておくことが重要です。
社労士の合格点・ボーダーはどう決まる?
社労士試験の合格ボーダーは、主に以下の2点で構成されています。
- 総得点の合格基準点(選択式・択一式それぞれ)
- 科目ごとの最低点(いわゆる「足切り」)
平成12年度以降、社労士試験の合格基準は選択式試験総得点40点中28点以上、かつ各科目5点中3点以上、択一式試験総得点70点中49点以上、かつ各科目10点中4点以上を原則の基準として定めています。2026年度試験もこの原則基準がベースになります。
ただし、この基準がそのまま毎年のボーダーになるわけではありません。年度ごとに問題の難易度差が生じるため、総得点における合格基準点の補正は、選択式試験と択一式試験の総得点の前年平均点との差を計算し、その差に応じて基準点を上げ下げする形で行われます。
また科目ごとの最低点についても、各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者の割合が5割に満たない場合には、基準点が引き下げられる「救済措置」が取られることがあります。
つまり「原則の基準」はあくまで上限の目安であり、実際のボーダーはほぼ毎年これより低い水準で決まります。2026年度試験の自己採点をする際も、「28点・49点を超えていれば安全圏、それ未満でも補正で合格の可能性がある」という前提で結果を受け止めることが大切です。
社労士の過去10年間の合格点・ボーダー推移
過去10年の推移から見えてくるポイントは、主に以下の2点です。
- 択一式のボーダーは平成19年以降、42〜48点の範囲で推移している
- 選択式のボーダーは平成19年以降、21〜28点の範囲で推移している
平成19年以降の択一式試験の合格基準点は42〜48点で推移しており、最も低かった年は平成28年と令和7年、最も高かった年は平成22年でした。また、平成19年以降の選択式試験の合格基準点は21〜28点で推移しており、最も低かった年は平成25年および27年、最も高かった年は平成19年となっています。
直近2年の合格点・ボーダーは以下の通りです。
| 年度 | 選択式(40点満点) | 択一式(70点満点) |
|---|---|---|
| 令和6年度(第56回) | 25点以上 | 44点以上 |
| 令和7年度(第57回) | 22点以上(労災・労一・社一は2点以上) | 42点以上(雇用保険法は3点以上) |
過去10年間の選択式試験の合格基準平均点は24.5点となっており、2026年度試験のボーダーを予想する目安としては、選択式25点前後、択一式44〜45点前後を一つの基準として意識しておくとよいでしょう。
科目ごとのボーダー(足切り)にも要注意
社労士試験で特に注意したいのが、総得点だけでなく科目ごとにもボーダーが設定されている点です。総得点で合格ラインを超えていても、1科目でも基準点に届いていなければ不合格となります。
選択式試験で最も救済措置(基準点の引き下げ)が多い科目は健康保険法で、過去10年間で5回補正が行われており、次いで労務管理その他の労働に関する一般常識・社会保険に関する一般常識が各4回となっています。
一方で、択一式試験の合格基準点は過去10年間を見てもマックスが45点で、平成30年以降は補正がほとんど行われていません。この傾向から、2026年度試験でも択一式は各科目4点以上を確実に取る意識が特に重要といえます。
試験後すぐに合格点・ボーダーを知るには?
2026年度試験を受けたあと、多くの受験生が気になるのが「今年のボーダーは何点か」という点です。しかし、正式な合格基準点は、社会保険労務士試験オフィシャルサイトで合格発表日(2026年度は10月1日予定)に公表されるものであり、試験当日に確定することはありません。
ただし、まったく手がかりがないわけではありません。各予備校は試験当日に実施する解答速報イベントの中で、講師陣による「合格ライン予想」を発表することがあります。アガルートアカデミーでは解答速報の公開にあわせて、動画配信で最速の合格ライン予想を行っていますし、ユーキャンでも独自の合格基準点・合格ライン予想を試験当日から公開しています。
※関連記事:2026年社労士試験の解答速報7選!クレアール・アガルート等【58回】
こうした予想は、あくまで各予備校が独自の分析に基づいて出す見込み値であり、実際の合格基準点と一致するとは限りません。とはいえ、アガルートの講師による合格ライン予想は、ある年度を除いて実際の合格基準点±2点までの範囲に収まっており、複数回にわたって的中させた実績もあります。
正式発表までの約1カ月半、自己採点の結果をどう受け止めればよいか迷ったときの参考材料として、複数の予備校の予想を見比べておくとよいでしょう。
社労士受験者はその経験を活かした転職も一つの手
社労士試験の結果がどうであれ、これまで積み重ねてきた学習経験は、決して無駄にはなりません。合格していれば資格そのものが強みになりますが、たとえ結果が届いていなかったとしても、労働基準法や社会保険関連の知識を体系的に学んだ経験は、人事労務の実務においてプラスに評価されるケースが少なくありません。
特に、企業の人事・労務部門では、社労士試験の受験経験者に対して「制度への理解が早い」「法改正への感度が高い」といった評価がされることもあり、資格の有無だけでなく学習過程そのものが選考でのアピール材料になる場合があります。
合格発表を待つこの期間を、これまでの学習を活かしてより良いポジションへ挑戦するタイミングとして捉えてみるのも一つの手です。
もし今の職場でその経験を十分に活かしきれていないと感じる場合は、人事労務領域の求人に強い転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
サムライソウルのようなエージェントであれば、社労士の学習経験や取得を目指してきた過程を踏まえたうえで、より活躍しやすいポジションへの転職をサポートしてもらえるでしょう。
まとめ:2026年社労士試験の合格点・ボーダーを押さえるポイント
2026年度社労士試験の合格点・ボーダーを考えるうえで押さえておきたいポイントは、主に以下の3点です。
- 合格点は固定ではなく、その年の難易度に応じて選択式・択一式ともに補正される
- 過去10年の傾向では、選択式25点前後・択一式44〜45点前後が一つの目安になる
- 総得点だけでなく、科目ごとの基準点(足切り)もクリアする必要がある
2026年度(令和8年度)試験の正式な合格基準点は、2026年10月1日(水)の合格発表まで確定しません。それまでの間は、過去の推移から見える目安と、各予備校が試験当日の解答速報イベントで発表する合格ライン予想を参考にしながら、落ち着いて結果を待つとよいでしょう。試験後は、まず正確な自己採点を行い、その結果を踏まえて次の一手を考えることが、合格へ向けた一番の近道です。
※本記事の合格点・ボーダー等の情報は、執筆時点で確認できる公開情報および過去の傾向に基づく見込みです。2026年度(令和8年度)社会保険労務士試験はまだ実施されていないため、その年の正確な合格基準点は、必ず社会保険労務士試験オフィシャルサイトの発表でご確認ください